歴史の「真実」と「教育」

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『女王の教室』       産経新聞 産経抄  平成17(2005)年11月15日[火]

 この夏、『女王の教室』というドラマが物議をかもした。主人公の小学校教師、阿久津真矢は子供たちに服従を強いてこううそぶく。「彼らに一番教えなければならないのは、まじめに勉強すること、目上の人にはちゃんと従うこと、そして罪を犯したら必ず罰を与えられるという罪悪感なんです」。

 ▼東京都町田市で、都立高一年の女子生徒が刺殺された。容疑者の十六歳の少年は逮捕の翌朝、「飯はまだですか」と捜査官に話しかけたという。殺人という罪の重さを教わってこなかったというのか。

 ▼同じ十六歳の少女が母親を毒殺しようとした静岡県の事件とは違う意味で、背筋が凍る思いがする。少年は「急に態度が冷たくなった」と動機を語っている。ただ学校の人気者だった女子生徒からすれば、小学校時代からの顔見知りであっても、交際している意識はない。

 ▼にもかかわらず、少年はベンチに座る女子生徒の周りを自転車で数十回も回ったりして付きまとった。「うざい」と遠ざけられるのは当然で、それをうらんでの犯行としたら、身勝手きわまりないストーカー殺人といえる。

 ▼十六歳という年齢のあやうさなど、少年の「心の闇」を探る努力は必要だろう。ただそれ以前に解せないのは、少年の奇矯な行動を止められなかった周囲の大人たちの無関心である。三十分にわたる犯行の間、悲鳴や大きな物音を耳にしながら、警察への通報もなかった。

 ▼鬼教師と恐れられながら、子供たちに奇跡をもたらす阿久津先生はこうもいう。「自主性とか自由とかいって、大人が放っておいたら、子供は自由と非常識を混同するようになるだけです」。阿久津先生のいない現実社会では、似たような事件の再発は避けられないだろう。

「ゼロトレランス」 文科省もいよいよ本腰を入れ始めたか?
           http://blogs.yahoo.co.jp/akr0515/16825423.html


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