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困ったことですが、虐待が年々増えているといいます。立場の弱い子供と高齢者が犠牲になるのです
子供の場合は両親に、高齢者の場合は老人ホームなど、施設の職員によるものが大半のようです。
それにしても、アレンが最も憂慮するのは、時々新聞などで見かける、
「気が付いた時には手を挙げていた」
といったセリフ。
世話に当たるべき親や介護職員がこれなのですから・・・。無意識にこんな残酷なことをされたのでは、被害者はたまったものではありませんよね。
虐待行為として、子供と高齢者に共通するのは暴力ですが、子供にはもう一つ、「食事を与えない」という陰湿なのがあります。そうやって、餓死にまで追い込んでしまうのですから、何をかいわんやですよ。
高齢者の場合は、施設なので、さすがに餓死はありませんけど・・・。
さて、このような虐待事件が後を絶たない背景は決して単純ではないでしょう。
しかし、中でもアレンが最も見逃せないと思うのは「人目に付きにくい閉鎖的空間」という環境です。
かつては、どこの家でも「近所の目」にさらされながら暮らしていたのです。
「お隣のご亭主、昨夜も午前様だったじゃない」
「前のうちの末っ子は今日学校を休んでたぞ」
といった具合に、わずらわしさはあったかも知れませんが、自然に見守りあうネットワークが生きていました。
それが今は、隣に住む人も分からないことが珍しくない。
老人ホームにしても、プライバシーを守るための個室化が進んだことが裏目に出て、虐待を誘発しやすい環境を作ってしまったとはいえないでしょうか?
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