おぴにおん0号

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菅首相を支える外務省はどうなのだろう。外交が苦手な首相に代わって有効な判断を下せるのか。次のような発言を聞くと、それも疑わしい。ロシア大統領の国後島訪問についての外交官のつぶやきである。

「中国にやられて弱り切っている時に何かを画策してやろうというのは、ロシアでなくとも考える」。朝日新聞に、こう指摘する外務省幹部がいるとの記事があった。(101102)

なかなかの心理分析である。私としても、外交では相手の思惑や心理を見極める必要があると唱えてきた手前、こうした心理分析がなされることは歓迎する。

ただ、この言葉を聞いて思い浮かぶのは、頭を抱える外務省幹部の姿だ。「中国にやられて弱り切っている」と認めてしまっている。それくらい追い詰めれらた心境なのだろう。

だから、犲紊衞椶麻り目瓩呂茲あること、とでも言い聞かせるしかない。「だれでも考えつく画策」とでも分析して自分を慰めるしかない。
懸案が増えて悩ましいのはわかるが、なんとも情けない姿だ。昨日、<外国人との交渉に弱いのは日本人の特質>と書いたが、その証を見るようである。

外交はそんな単純なものなのだろうか、という疑いもある。人間がやることだから、人間心理が反映することは間違いないが、こんな幼稚な心理だけがロシア大統領に今回の行動を促したのであろうか。

幼稚な心理と断ずるのは、子供にも理解できるからだ。私にも経験がある。
中学生のとき、教室内で派手なケンカをしてしまった。放課後だったが、多くの同級生に見られた。一段落したあと、見ていた一人が私にちょっかいを出してきた。そいつの心理がまさにこれだった。ケンカは一方的なものであったが、普段温和な私としては、続けざまにケンカをする心境にはない。息も上がっていたから、いわば弱り切った状態といえる。そんな心境と疲労感を見透してのちょっかいであった。

あ〜いやらしい。心理的思い出としては、ケンカに至った怒りよりも、このいやらしさに虫酸が走ったことの方をよく覚えているくらいだ。

でもまぁ、国家間のケンカである戦争も、多くは幼稚な心理が発端となるのだろう。最近でも、プッシュ子の戦争といういい例がある。攻撃を決断するときの最後のひと押しはマッチョ主義。

メドベージェフ大統領には領土問題解決の意欲があったとされる。就任したての元首がみな持つ程度の意欲だったかもしれないが…。ところが日本は四島返還に固執。さらに昨年7月、国会で「北方領土は我が国固有の領土」と明記した法律を成立させた。

こうした日本の対応をみて、大統領は解決の意欲が踏みにじられた気持ちになった。それ以来、北方領土をいつか訪問してやろうとの気持ちになった、との解説がある。

そうであるならば、今回、そのタイミングが巡ってきただけだ。もちろん、尖閣諸島を巡る日中間の動きは視野に入っていたし、二つの領土問題に対応できるほど日本の外交は器用ではないとの分析もあっただろう。だが、「画策してやろう」は大げさだ。せいぜい、日本の中国への対応を見て、日本は暴力的な対抗措置には出ないと確信したぐらいだろう。

むしろ、狷本国民の悪意がロシアだけに向かうことが避けられる瓩箸靴董△海離織ぅ潺鵐阿鯀んだと解釈することだって可能だ。ロシアが恐れを知らぬ好戦的一方の国ということはありえない。

返すがえすも情けないのが、国家間のいざこざが二つ同時に発生すると、すぐに頭を抱えてしまう日本の外交官たちだ。パニックになりやすい国柄は黒船来航以来変わっていないのか。
だいたい、二つの問題は性格が異なる。北方領土はロシアが実効支配しているし、海底資源問題はない。漁船衝突のような刑事事件が発生したわけでもない。外交儀礼的な抑制が破られただけだ。

北方領土訪問は挑発的な行為ではあるが、ロシアとの領土問題にも目を向けろ!とのメッセージとも読める。外交官たちには、それくらいの度量と、領土問題解決の契機と見るぐらいのしたたかさがほしいものだ。


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