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祝 W杯1次リーグ突破!
日本代表よ、よくやった。
28日のポーランド戦での最後の15分間は、確かに情けない戦い方でした。0−1で負けている状態を保てば良いとの消極策は、多くのサッカーファンを失望させた。
しかしエンターテインメントじゃないんだから…、予定調和のない勝負の世界なのだから…。戦っている選手や監督にとって、ポーランドに勝つことよりも1次リーグ突破の方が大事なら、こうした戦術はありだ。ルール違反でもない。道義的に許されないわけでもない。
恥だとか、フェアでないといった批判をする人たちは、きっと、エンターテインメントのように楽しみたかったのだろう。中には「子供に説明できない!」みたいな道徳めいた批判もあるようだが、戦い方を決めるのは監督と選手たちであり、それを含めて観戦するしかないのが我々観客だ。
もちろん、W杯はサッカーファンや視聴者に支えられて成り立っている。スポンサー企業も、大衆が注目するからFIFAに資金を投じる。代表監督や選手はファンや視聴者の意見に反論する立場にいない。
その点は西野監督も選手もよく分かっている。西野監督は「観客からのブーイングを浴びながら選手にプレーさせた」と反省して見せた。ポーランド戦の前の記者会見では川島選手が潔かった。セネガル戦での失点は「完全に自分のミス」と認めただけでなく、批判される覚悟がなければこの場にいないとまで言い切った。
それでよい。戦っているのはオレたち選手だ!などとふんぞり返る必要はない。オレたちへのリスペクトを忘れるな!と要求することもない。選手たちは、見ているだけの人間が勝手なことを言うな!という気持ちを封印しているわけではなく、そんな気持ちを抱くことから卒業している。
それに、代表選出の誇らしさや、活躍できたときの喜びは、大衆の熱狂があってこそ高まるというもの。
正直言うと、私は川島選手に期待していなかった。GKは他の選手に変えるべきという意見に賛成だった。GKとしての判断力の機微は分からないが、印象として俊敏性が衰えている気がした。
でもまぁすべては結果だ。1次リーグ突破したのだからオールライト。監督と選手を称えたい。
それと、最後の15分が面白くなかったという批判がよく分からない。点を取りにいかないという判断は大博打だ。もしセネガルが一点を返したら万事休す。そんな賭けをしている消極策であり、私はハラハラしながら見ていた。中継から目をそらす気にはなれなかった。
さらに、この15分間は、もっと面白い展開さえあり得た。たとえばこうだ。
◇残り5分、セネガルが一点を返して同点に追いつく。監督や控え選手が騒ぎ始める。ピッチのいる選手に大声で伝える。このままでは1次リーグ敗退だ。ロスタイムを含めても10分足らず。日本代表は途端に攻撃的なサッカーに変身。怒涛のラッシュをかける。そして歓喜の一撃!◇
このような展開になればもっと楽しめたでしょうがね。消極策なんか取らずに初めから攻撃的であるべきだった!と非難しつつ、さらなる喜びに浸れたでしょうがね。
消極策が大博打であったかどうかも単純ではないでしょう。日本が負けて、セネガル対コロンビアがドローなら、決勝トーナメントに行けるのはセネガルとコロンビアである。しかし日本の負けが決まるのは、セネガル対コロンビアの決着とほぼ同時である。
つまり、セネガルとコロンビアが結託してドローにするなんてありえない。1点勝っているコロンビアは必死で守る。日本が追いつくかもしれない状況では、コロンビアにとってはセネガルに勝つことが決勝トーナメント進出への唯一の道なのだから。
さて、決勝トーナメントに進出したチームの中で、日本は最弱だそうだ。FIFAランキングをみても低位ですしね。(日本は61位。下にはロシア70位がいますが…)
強豪国でも初戦は難しいと言います。代表選手のほとんどが外国でプレーしていて、代表チームでの練習や試合をする機会が少ないからでしょう。コロンビアが日本に負けたのも、そんな初戦の悲劇だったかもしれません。冷静に考えれば、「日本、最弱説」は正しいのでしょう。
それでもいいじゃありませんか。日本代表の戦いがもう一試合見られるのだから。それを幸せに思いましょう。午前3時はキツいけどね…
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