おぴにおん0号

反論、質問受け付けますが、何せ思いつくままなので

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天城山系の登尾山。登る気はなかった。しかし、道迷いの末、高みを目指したら登尾山だった。
計画では、二階滝駐車場から寒天林道を歩き、八丁池遊歩道を南下して三筋山を目指す(ピストン)だった。

駐車場にクルマを止め、寒天橋に向かう途中、左の山側にピンクのリボン。ショートカットできる道かな? と気楽に入っていった。しばらくは、道標としての白ペンキがあちこちにあり、それを頼りに登る。

しかし、そのうち左に折れ、沢の方に誘導された。白ペンキは真新しかったので、何かのルートであることは間違いなさそうだが…。林業者用だったのか? それとも私が目印を見失っただけなのか?

ショートカットしたくなったのは理由がある。家を出る時間が予定より遅れて急いでいたのに、ヒッチハイクされて、登山開始がさらに遅れたからだ。

昭和の森会館前の道路で、リュックを背負った年配男性が盛んに手を振っていた。何事かと思って止まると、なんと「ヒッチハイクさせて欲しい」だった。いまどきヒッチハイクする人は珍しいが、さらに年配者がやるとは想像もしなかった。「天城峠まで行きたい」というので乗せた。

見たところ、70歳ぐらいに見える高齢者。申し訳ないと言いつつ、ヒッチハイクを思いついた理由を説明する。「紅葉を見ながら歩いて天城峠まで行こうかと思ったが、あまり紅葉していないので歩くのがイヤになった」「韓国の釜山に移り住んだが、親戚の葬儀があって日本に戻ってきた。韓国ではヒッチハイクはよくある」。

日本にいたときは、天城峠もよく歩いたようで、道は知っていた。「韓国にも杉林が多い」と言っていたから、あちらでも歩くらしい。ちなみに韓国に杉林が多い理由は、「昔、日本が指導したから」だそうだ。

そんなこんなで急いでいた。ショートカットができるならすべて利用してやろうという気でいた。しかし、白ペンキはウソ付きだった。行きつ戻りつしたが、結局、登山道らしきものは見つからなかった。

半分やる気をなくした。もう予定のコースをピストンするのは無理だ。下手すると、日没ってしまう。
こうして半ばヤケとなり、「こうなったら山頂を目指してやれ!」と、目の前の高みに向かって直登を開始。「行けるところまでいけばいい。頂上を確認したら戻ってくればいい」ぐらいの気安さで。 

勾配は急だったが、杉につかまりながら登れたので、そんなに危険ではなかった。だが、稜線沿いに登ってきたのに山肌が広がり、戻るときの目安がなくなる。少々不安になる。岩肌も現れる。「この岩を越えた先でやめておくか」と思ったとき、登山道にぶつかった。踏み跡がしっかり残ったトラバース道である。

左右どちらへ行くか? 地図を見ながら検討した結果、左に決定。進むにつれ、踏み跡が怪しくなるが、崩落した沢にロープが張られているなど、人が通った形跡はところどころに残っていた。そして「新山峠→」という標識を発見する。

ここからが道迷いの始まりである。私の持っている地図には新山峠は載っていない。勘で今いる場所の当たりをつけ、まず寒天林道に向かうつもりで北に下りる。「新山峠→」とは逆である。しかしこれが間違い。戻って、「新山峠→」の方に行ってみるも不安になり、まだ戻り、こうなったら来た道を引き返そうと歩いていたら踏み後を見失い…。

こうなったら仕方ない。高みを目指すしかないと、ガンガン登ったら、広々とした山頂(登尾山)に着き、テープなどの目印が見つかった。ひと安心。
それを頼りに下ると、新山峠に着いた。そこから寒天林道までは、迷いようのない登山道があった。

またやってしまった! である。道迷いは低山でも危険である。なのに私の場合、低山だからとナメてかかり、無謀なことをする傾向がある。いかん!

それにしても感じるのは、道迷いにも体力は重要ということ。来た道を戻ったり、高みを目指すことができるのは体力あってのことだ。(なんて少々負け惜しみでした)

わずかだが、紅葉を楽しむことができた(写真)。これも負け惜しみ。

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