おぴにおん0号

反論、質問受け付けますが、何せ思いつくままなので

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G20は大過なく終わったようだ。
超大国の大統領がコブシを下ろすしぐさを見せた。ただ保護貿易主義の看板は下していない。いずれまた、コブシを上げてみせるのだろう。そしてまた下げる。永遠の上げ下ろし運動…それがオレの仕事だ!

政治ショーと皮肉ることは簡単だが、一方でショーを求める人たちがいる。日常に倦んだ人々がいるからこそ政治ショーは成り立つ。そして、皮肉る人も実は加担している。冷やかしたり非難する人びとも、このショーの参加者だ。かくいう私も楽しいぜ!

自分で火を点けておきながら、相手の反抗に対し「火遊びはやめろ!」と叫ぶショーマンシップは素晴らしい。
本心かもしれない。自分が「火遊び」感覚だから、相手の反応も「火遊び」に見えてしまう。

倦んだ人々にとって、マッチポンプという所業は最高の暇つぶしだ。だがポンプの性能を考えずに火を点けてしまう危うさがある。思いのほか燃え広がってしまうことがよくある。彼らは後始末せずに逃げる。

結局、遊びなのだ。そこに切実さはない。目的は、Keep America Great!でしかない。あいまいな概念だ。だから簡単にコブシを下ろすことができる。あるいは役に立つポンプの用意なしにマッチを擦ってしまう。

America First!とも言う。他国と協調せず、孤立主義をつらぬいても繫栄できる偉大な国!とでも言いたいのか。リーダー国の地位から降りるだけでなく、国際ルールさえも無視して独歩するつもりだ。

『狼の群れと暮らした男』という本の中に興味深い指摘がある。
<人間は本来的には群れの動物でない。家族を持ちたいが家族なしでも、必要なら一人でも生き延びることができる。そして犬たちも、長い間 私たちと付き合うことによって、人間の真似をするようになった。 …… 彼らはお互いを攻撃し始め、闘い、時には仲間を殺しており、飼育環境下では群れはだんだん頭数が縮小している。なぜなら縄張りを侵される恐れがなく、飢餓の可能性もないから、彼らは家族を必要としないのである>

著者のショーン・エリス氏は文字通り『狼の群れと暮らした男』である。野生の狼の生態を知り尽す。そこから見えてくる犬たちの生態の変化であり、人間の特徴である。

人間は群れの動物でない? 一般的には人類は群れる動物と理解されている。古来より群れてきた。狩りは集団で行うものだった。現代においても、人間は社会的動物との認識は有効だ。私もそう思っている。

群れることの意義はたくさんある。大型肉食獣に一対一では勝てない。資源を巡る争いなど、人類同士のせめぎ合いも大きな集団を形成した方が有利だ。知恵の伝承もしやすい。役割分担した方が生産性が高まる。

だが群れることは必然ではない、「必要なら一人でも生き延びることができる」と言われればそうかもしれない。集団を形成した方が生き延びる可能性が高まるというだけの話。分業という生産体制は、生存のための必要条件ではない。現代でも自給自足の生活を追求できる。

日本でも、狩猟中心の生活をするサンカという民がいた。昭和30年代までいたとの記録がある。彼らは群れない。家族単位で山中を漂白しながら生命を維持していたらしい。
世界には、今でも採集だけで食が満たされる地域がある。帝国軍人の横井正一さんも一人で数十年生きた。

サルでも狼でも群れから追い出される個体が存在する。そうした観察記録がある。他の哺乳類も多くが「必要なら一人でも生き延びることができる」と思われる。

正確には、現代人は群れる必要がなくなるぐらい豊かになった、ということではないか。飼い犬の生態変化がそれを暗示する。

エリス氏は、飼い犬が人間の真似をするようになった理由を「縄張りを侵される恐れがなく、飢餓の可能性もないから家族を必要としない」とするが、ほぼ擬人化できてしまう。

ある超大国は、他国に核の傘を貸せるぐらい過剰な核兵器を所持する。縄張りを侵される恐れはほぼない。穀物を大量に輸出できるくらい食糧自給率が高いから、飢餓の可能性もない。シェールガス革命によってエネルギー自給もほぼ達成。だから本来的には家族のような同盟国なんか必要としない。

資源をめぐって死活的な争いを繰り広げる必要がない人たちは何をして過ごすのか。偉そうに振る舞える立場の獲得ぐらいしかやることがないのではないか。こうして“Keep Great”が唯一の生き甲斐となる。

家族を必要としない人が求める“Keep Great”とはどういうものか。まずは、国際協調を無視する独歩主義の実現である。偉大なる人間は、他人から指図を受けないものだ。

それだけでは留まらない。切実でないからこそ純粋な欲望となる。“Keep Great”のための行動は次第にエスカレートしていく。逆らう奴は許さない!となり、隷属させることが目的のような攻撃が始まる。正しく「いじめの政治学」(中井久夫)である。

これらを実現し、さらに自信を深めればどうなるか。飼い犬の行動が暗示する世界は恐ろしい。人類も「お互いを攻撃し始め、闘い、時には仲間を殺し、群れはだんだん頭数が縮小」となるのだろうか。人類も、意味のない殺戮を始めるようになるのか。

群れの解体によって、紛争の規模は縮小していく。やがて身近な人間に対する容赦のない攻撃となる。遊戯のように仲間を抹殺し始める。バトルロワイアルというゲームの世界が現実となる。もっとも、ゲームは際限なく続くわけではなく、「一人で生き延びることができる」という前提が崩れれば終わるであろうが…

暗い話になってしまった。ある識者が言うように「アメリカ人は反省が得意」に期待しよう。

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