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昨日はフィギュアスケートを見たかったが、友人宅にいたため見れなかった。もちろんお目当ては浅田真央である。先ほどエキシビション番組で録画をみたが、結果を知ってから見るのは味気ない。
それにしても成長過程の17歳で実力を維持するのは大変だ。まぁ天性のアイドル性は失うことはないだろうからこれからも楽しませてもらおう。
代わりに見たTVがNHK大河の「風林火山」最終回。友人は毎週見ているようだが、私は始めてみた。
歴史ドラマだから予想外はない。NHK大河を見る楽しみは、心理描写などの人物造形だろう。
ただ戦国時代ものとなると、戦闘シーンが見せ場だ。最終回ということで川中島での最後の決戦を描いていた。
でもどうだろう。迫力あるシーンを追求しているのは分かるが、巨額を投じる映画にはかなわない。ハリウッド映画にさんざん親しんできた若者や映画好きの人々には陳腐に映るだろう。
NHKは他の民放よりも金を掛けることができる。とはいえ、同じTVから劇場映画がいくらでも放映されている。映画の迫力あるアクションシーンはもう日常である。NHK大河と言えども、戦闘シーンを売りにすることはできない。
では時代劇という設定が売りか? でも「ラストサムライ」というハリウッド映画があったなぁ。
そういえば「ラストサムライ」はつまらなかった。クライマックスの戦闘シーンで最後まで生き残るのは、トム・クルーズである。その直前に死ぬのは渡辺謙である。当然といえば当然だが、同じ戦場にいながら、主要人物であればあるほど死ぬのが遅い。死ぬ順番は役職の下から、と決まっているかのようだ。
映画だからしょうがない、と諦めることは簡単だが、あまりにも予定調和に見えた。
NHK大河も予定調和が支配する。歴史的事実を下敷きにしているから仕方ない面はある。それが安心して見られる原因であり、良さでもあるが、物足らなさを感じる人も出てくる。というか、物足りないと感じる人は確実に増えている。
今日、映像コンテンツは膨大に積みあがった。予想を覆すといった展開で見せるシナリオも増えた。そんな現代にあっては、ありきたりのシナリオは忌避される。刺激を求める現代人を満足させることはできない。
人物造形に工夫はあるのだろう。人間模様に力を入れているようにも見える。側室などの女性たちをクローズアップすることで戦記ものでも奥行きが出せる。しかしそれも、今となっては大した魅力にはならない。
武運を祈る側室たち、倒れた将軍に涙する側室たち・・・。うーん、ありきたりだ。
若者たちにとってはミステリータッチの「ガリレオ」の方が面白いということになる。(「ガリレオ」も今日始めてみた。その印象では、まぁ福山の役柄の魅力ぐらいしか感じなかったが)
歴史ものはある意味ノンフィクションである。NHK大河の魅力も、事実としての重みが大きい。現代の経営者が、戦国武将の戦略や将軍たちの統治能力を見習うように、現代人一般が、歴史から学ぶ部分もあるだろう。
ただTVドラマは娯楽だ。心地よい刺激を与えられないドラマでは視聴率はとれない。歴史ものとしては、一般の人の関心を呼ぶ、言い換えれば面白い人物を取り上げるしかない。だがそんな歴史上の人物は多くない。今後のNHK大河としては、昭和史も積極的に取り上げるなど守備範囲を広げるしかないのではないか。
でもそれでは固定ファンは逃げていく? そんなリスクはあるが。
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