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6/20、日本獣医生命科学大学にて、検査を受けてきました。 前回のCT検査で瀕死の状態になった事もあり、麻酔が必要な検査はしませんでした。 ○PSSに関係する部分の血液検査の結果
・BUN(尿素窒素) 3・8× 正常値9・2〜29・2 ・TP(蛋白) 5・1◎ 正常値5・0〜7・2 ・ALB(アルブミン) 3・4◎ 正常値2・6〜4・0 ・NH3(アンモニア) 66/114×(食後6時間/食後1時間半) 正常値40以下 ・TBA(胆汁酸) 153・2× 正常値10以下 ○尿検査 ・黄色やや濃く濁りあり ・細菌多数 ・Ph 6・5 ・USG 1・012 ・上皮cell 5個 ・Urob 0・1 ・結晶見られず PSS特有の、アンモニウム結石無し 最初、「TPもALBも数字が出ているので、PSS以外の肝疾患も考えられますね」 と仰った先生でしたが、胆汁酸の数字を見て表情が一変。 今まで胆汁酸の検査はした事が無く、あまりの結果に私も大きなショックを受けました。 アンモニアの高値と胆汁酸の高値により、やはり、門脈体循環シャントの可能性が濃 厚。肝臓も異常に小さいそうです。 エコーと前回のCTでは血管が見つけられなかったため、確定診断には開腹検査が必 要との事でした。 〜門脈体循環シャント(PSS)とは〜
健康な犬の場合、腸から栄養分を吸収した血液は「門脈」に集められ、肝臓へ流入
し代謝・解毒されます。ところが、先天的、または後天的に形成された異常な血管に
よって栄養も毒素も全身に回ってしまう疾患があります。それが門脈体循環シャント
です。毒素(主にアンモニア)が脳に回ることにより、肝性脳症という神経症状が起こ
ります。門脈体循環シャントには、
・単一性シャント(肝外型) 先天性・手術可
・単一性シャント(肝内型) 先天性・場合によっては手術可
・多発性シャント 手術不可
があります。
PSSの症状としては、兄弟犬に比べて明らかに成長が遅い・被毛が薄い・元気消
失・食欲不振・嘔吐・下痢・頻尿・血尿・結石などの身体的な異変の他に、歩き回る
・隅に隠れる・壁に頭を押し付ける・震える・旋回行動・惰眠・攻撃的になる・ボー
っとする・てんかん発作・失明・昏睡といった神経症状があります(肝性脳症)。これ
らの症状全てが出る訳ではなく、この中のいくつかの症状が出てきます。
神経症状は、食後1〜2時間の間に現れることが多いです。
先天性門脈シャント(肝外型)の好発犬種:
ミニチュアダックス・ヨークシャーテリア・シーズー・トイプードル・
パピヨン・マルチーズなど。
先天性のシャントの場合は、離乳食を始める頃から症状が出てくる事が多
いそうです。
アルの場合、生後3ヶ月で家にやってきて1週間後に「食欲不振」「嘔吐」「下痢」 に加え、「異常行動」「元気消失」という肝性脳症の症状が見られました。その時は 運良く2軒目の動物病院にて先天性の単一型門脈シャントが疑われ、すぐに日本 獣医生命科学大学に紹介され、早い段階で手術を受ける事ができました。 その後の経過は大変順調で、無事に成長し、肝臓も大きくなり健康そのものな犬にな りました。 *図は、先生の手書きのスケッチを参考に描きました。 ところが今回は、手術が不可能な後天性の多発性シャントになってしまいました。 多発性シャントは、慢性肝疾患が進行し、門脈圧が高くなることによって起こります 。アルの場合はもう一つの原因が考えられ、生まれつき門脈が細く門脈圧が高いた め、抜け道を求めて毛細血管がバイパスしてしまったのではないか、との事でした。 アルは、4歳の時に脾臓を全摘しています。これもどうやら関係があるらしく、圧の 逃げ場を求めて脾臓のほうに血液が流れ、脾臓が肥大した可能性が考えられると。 いよいよ逃げ場がなくなり、時間をかけて血管が形成されてしまった・・・ 今まで、定期的に肝臓の検査は受けてきました。主な肝機能検査では全く異常が見ら れなかったので、慢性肝疾患が原因ではなさそうです。 先生は、もう一つのシャントの可能性も説明してくださいました。 それは、単一シャントの再発。たまにあるらしいのです、手術をした後1年くらいの 間に、新たなシャントがひょっこり顔を出す事が。この場合は手術可能だそうです。 しかし、アルは8歳。やはり多発性の可能性のほうがずっと大きいとの最終判断 でした。 この単一シャントの再発の可能性に賭けて、開腹して確定診断をする方法もありま す。しかし、4月にCT検査を受けた時に、少なめの麻酔にしたにもかかわらず覚醒が 極端に遅かったので、そのまま死んでしまう可能性もゼロではない事、たとえ覚醒し ても、門脈圧が高まる事による急死や、その後数日の間にてんかん発作を起こして急 死するリスクがある事、多発性の疑いが強く、開腹しても何の処置もせずにお腹を閉 じる可能性が高い事を考え・・・ 内科療法に決めました。 内科療法で治る事はありません。 余命は、数ヶ月から、持っても2年以内でしょう。 アルはお話を聞いている間ずっと「帰ろう」と言うように、弱っている体の力を振り 絞ってビョンピョン飛びついたり、ドアを前足でカツカツして開けようとしていました。 助かる可能性が低いのに、アルを置いて帰るわけにはいかない。 家族のいない所で寂しく死なせる事はできません。これ以上、痛い思いはさせたくあ りません。 ただでさえも、最近のアルはひとりにされる事を嫌がります。ほんのちょっと出かけ ようとしただけで、懸命に玄関まで追いかけて来るのです。まるで自分の寿命を知っ ているかのように。 もしかしたら、後悔するかもしれません。 正直、まだ葛藤しています。 でも、苦しい思いをさせて死なせたら、それはそれでもっと後悔してしまうと思います。 内科療法の内容は、 ・ラクツロース ・療法食(L/D缶) ・ベジサポドクタープラス(各種ビタミン、必須アミノ酸・BCAA) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下は2W限定。 ・パセトシン(抗生物質)尿の中に細菌が多数見つかったため。肝疾患の犬でもOK。 ・マンノースシアル酸ゼオライト(デトックスのための粉薬) 予想していたとはいえ、やはり辛いですね・・・ 余命が見えてしまった時の気持ちってこういうのなんだなぁって。 でも、納得いくまで詳しく説明して頂けたし、アミノ酸のお話も聞けて、行って良かっ たと思っています。そして、無事に帰って来ることが出来ました。 ひとつ嬉しかったのが、アルの大好きな魚を少量なら食べても良いと言われた事。 肉も、少量ならOKだそうです。好きなヨーグルトや塩分無しのチーズもOK。 アンモニア濃度を上げないために、蛋白質を制限した食事をさせなければならないの で、今まで肉も魚も禁止だったんです。 肝炎などの一般的な肝疾患では、蛋白質を強化した食事やサプリが用いられます。 肝臓が一番必要としているのは蛋白質だからです。 しかし、門脈シャントでは、蛋白質が分解される際に生成されるアンモニアによる肝性 脳症のリスクがあるため、本来なら十分に蛋白質を採る必要があるのに、やむを得 ず制限しなければならないという難しさがあるのです。 とはいえ、ある程度アンモニアを分解できているアルの場合、TP・ALB濃度維持
のため、ある程度の蛋白質は必要だそうです。アルの状態を考慮し、少量なら食べ
させるべきと判断されました。
20日の夜から魚を食べさせてみましたが、今のところ肝性脳症の気配は全くありません。このまま良い状態が続きますように・・・ |
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あるちゃんが決めた事なら大丈夫!!
一日を大切に一日を楽しんで下さいね。。
遠くから応援と祈る事しか出来ないけど・・・
2007/6/26(火) 午後 1:40
そうだよね、私もきっと同じ選択をすると思う!
ただ検査だけの開腹手術なんて絶対させたくないわ!!
みんなの言うとおり、余命なんて気にしないで・・奇跡を起こすアルちゃんの生命力をずっとずっと信じていきましょうね♪
アルちゃん!Aldisaちゃん!頑張れ〜〜!!
2007/6/26(火) 午後 10:02
アルちゃんいかがですか?家のハチなんかのんきに寝て過ごしてますが、本当に辛いですね!シャント、副血行路(バリックス)ですね。人間の場合、食道静脈瘤は硬化療法とかもされるんですが。それも対症療法みたいなものです。きつい思いはさせたくないですよね。ママさんアルちゃん頑張って!!
2007/6/26(火) 午後 11:53
まゆみさんへ:最後まで目を通して頂きありがとう。まさかまた新たな形でこの病気になるなんて思ってもみなかったです。どうしてもこれ以上痛い思いをさせたくなて・・・。
できるだけ多く楽しく毎日が過ごせるようにしていきたいと思います!
2007/6/27(水) 午後 2:10
ララちゃんへ:ホントその通りで、何も分からずに悶々していた時と気持ちが違うの。前を向いて頑張っていくしかないよね。
ありがとう!このまま良い状態が続いて長生きできるように頑張るね♡
2007/6/27(水) 午後 2:15
マロンちゃんへ:余命はあくまでも余命・・・すごく救われたよ。ありがとね。アルの生きようとする力を信じて、看病頑張らなきゃ!
楽しい毎日が過ごせるように支えていくね。
2007/6/27(水) 午後 2:16
マロンちゃんへ:そう言って頂けるととても救われます。はっきりした寿命なんてわからないよね。
楽しい時間をたくさん作って、毎日を大事に過ごしていくね。
ありがとね♡
2007/6/27(水) 午後 2:18
ジャッコママちゃんへ:ただいま〜。そうだね、完全に吹っ切れたと言えば嘘になるよ。でも、あの時虹の橋を渡ってもおかしくなかったけど帰ってきてくれたから、どんな奇跡が待ってるかわかんないもんね。ありがとね♡
2007/6/27(水) 午後 2:20
RANmamaちゃんへ:暖かい言葉をありがとう(涙)「帰る」っていう意思をはっきり示していたアルを置いて来れなかった・・・。思い出作り、これからも見守ってね。
2007/6/27(水) 午後 2:23
マメタンクさんへ:ありがとう。一日一日を大切にして、今まで以上に愛情をたくさん注いでいきます。見守っていてくださいね!
2007/6/27(水) 午後 2:25
Kieちゃんへ:ありがとね!すごく葛藤したし、今もそれは終わっていないけど、今できる事の限りを注いでいきます。
いつも見守ってくれていて、すごく心強いよ。
2007/6/27(水) 午後 2:26
ラリマールちゃんへ:心強い言葉をありがとう!手術で治る可能性が低いのに、リスクの大きい検査に踏み切ることは出来なかったんだ。
うんうん!アルの生命力を信じて頑張るね。
2007/6/27(水) 午後 2:29
もろこさんへ:犬の場合は食道静脈瘤の発生は少ないです。とはいえ、門脈圧が亢進すれば可能性はゼロではありませんが。アルの場合は肝硬変は起こしておらず比較的綺麗な肝臓なのが救いです。今の治療をしょせん対症療法、とは思わず、アルの生命力を信じて今できる事を続けていくのみです。応援ありがとうございます!もろこさんも、ハチくんの健康をかみ締めて幸せな日々を送ってくださいね♡
2007/6/27(水) 午後 2:35
落ち着きましたか?
選択は ママがいいと思うのが そのときのベストですよ
うちもおにいちゃんの方がわりとよく病院のお世話になるので 悩む機会も多いです
そのときそのとき 大切に思えてベストに思える選択ですよね
2007/6/27(水) 午後 4:26
考えた末の結論なんだもの、それが一番アルちゃんにとって良いと思うよ。寿命て後半年とか言われても、5年生きたりとアルちゃんの奇跡を信じてガンバって。言葉で何て言っていいか解らないんだけど。応援してます。
2007/6/29(金) 午前 11:50
りにゃんさんへ:だいぶ落ち着き、現実を受け入れられるようになりました。「いいと思うのが そのときのベスト」素晴らしい言葉をあるがとう、救われました。
2007/7/6(金) 午前 1:00
ティアラママちゃんへ:ありがとう。そう言って頂けると、心強いです。
結局、寿命は誰にもわからないもんね。アルの頑張りを信じて、5年生きたワンちゃん目指して、私も頑張るね。
2007/7/6(金) 午前 1:08
愛犬の健康を野菜でサポート
いつものごはんにかけるだけ「ベジタブルサポート」
日本獣医生命科学大学にて臨床実験
肝硬変、慢性肝炎、門脈体循環シャント等肝疾患のワンちゃんの
協力を得て、安全性・有効性の検討を行った結果、
食欲不振になっていたワンちゃん達の食欲が改善。
4週間で血液中のアミノ酸含有量の増加と総タンパク量の増加が
認められたすごい食品です。
ベネッセ「犬のきもち」広告掲載中
商品のご質問・お問い合わせはこちら
http://foodsworld.ocnk.net/
2007/7/25(水) 午前 0:54 [ kan**rou81*12*07 ]
kankurou81812007さんへ:ご訪問ありがとうございます。
TOPページに記載しているように、本来サプリメント等の宣伝コメはお断りしておりますが、ベジタブルサポートは日本獣医生命科学大学の鷲巣先生・鳥巣先生より処方して頂いてすでに愛用しておりますので、このコメは残しておきますね。
我が家では、ベジタブルサポートのクタープラスを処方して頂いています。肝疾患の犬の改善効果を表すデータ(グラフ)を拝見しましたが、一部の例外のワンちゃんを除いて効果が発揮されているようですね。値段が高額なのが少し大変ですが、今後も愛用していきます。リンク先を拝見しましたが、残念ながら、通販サイトでは通常のベジサポのみで、ドクタープラスは販売されていないようなので、今後も大学に直接注文する形になると思います。
2007/7/25(水) 午前 7:42
先生の話をまとめることで自分の気持ちが整理されるのかな?
頑張ってますね、アルちゃんもママも。
良い先生に巡り合えたことはラッキーでした。
この調子で頑張って。
2007/10/16(火) 午前 0:15