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在りし日のアル。 元気そのものだった頃 アルが旅立ってからのこと… あまり泣くのは、愛犬のためにならないという話をよく聞く。 泣いてばかりいると、ワンちゃんが悲しむよ、と。 確かにその通りだと思う。 でもね、お別れして間もない時は、泣く時間も必要なんじゃないかな。 泣く事で、悲しみが洗い流されて癒えていくのもまた事実。 せめて1週間は、泣かせて欲しい。 何ヶ月も長泣きはしないから・・・ 最初の1週間が、一番辛い。 1ヶ月が過ぎる頃にはだいぶ気持ちが楽になり、癒えてきた傷跡の上に、温かい 思い出が優しく降り注ぐ。 今までも、そうだった。 書く事で気持ちを整理したいという思いがあるので、在りし日のアルの事と、私 の心模様を、少しずつ綴っていこうと思う。 1/31 お骨になったアルと一緒に車から降りて、いつもアルがいる窓際を見ると、 今までのように尻尾を振って喜ぶアルの姿が脳裏に浮かび涙ぐむ。 でも、玄関を開けても、アルは駆け寄って来ないのだ。 いつもの習慣で、アミノ酸の時間になるたびに、そろそろあげなきゃと一瞬思い、 もうその必要がない現実に、落胆と少しの安堵が入り交じる。 夜、布団に横たわっていると、アルのイビキが聞こえた気がして、何度もアルが いた場所を凝視してしまう。 2/1 コタツにアルがいるような気がして、足を伸ばすのを躊躇する。 コタツの周りを歩く時は、アルを踏まないように、まだ気をつける私がいる。 布団をめくると、アルが普通にいるような気がする。 いつもの習慣で、夜中に何度も目を覚ます。 「アルをトイレに連れていかなきゃ」 「喉が乾いているんじゃないか」 左側には息子。アルはいつも私の右側にいた。 まるで、一緒に寝ているような気がして、空っぽの布団を撫でる。 寝始めは足元のアル専用の布団に寝ていたけれど、亡くなる1週間ほど前から、夜中に トイレに起きるのをきっかけに、必ず同じ布団に一緒に寝たがった。 彼女なりに最期を予感し、人恋しかったのかも知れない。 ぴったりくっついて眠るのは、本当に幸せな時間だった。 アルがいない生活には、まだまだ慣れない。 |
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