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【書評】「ブレンダと呼ばれた少年」ジョン・コラピント著、村井智之訳 (産経 2005/06/19朝刊)

ジェンダーの根本とは何か

 今、日本の教育現場では男女の区別は差別のはじまりとされ、ジェンダーフリー(性差否定)運動がすすめられている。本書は、こうしたジェンダー学の理論的支えになった米国の性科学者の学説が、実は根拠のないものだったことを示す米国でベストセラーとなったノンフィクションである。一九六七年、男性性器が傷ついた生後八カ月の赤ちゃんが、性転換手術を受けて“ブレンダ”という女の子として育てられる。手術を促した医師は“女の子として問題なく育った”と論文を発表し、これが七〇年代の世界的なフェミニズム運動の理論的支えとなり、日本では虚構が明らかになった今もジェンダーフリー運動のよりどころともなっている。

 しかし、実際の“ブレンダ”は自分は男ではないかと葛藤(かっとう)し、両親はその苦しみように真実を打ちあけ、十四歳で再び性転換して「デイビッド」という男子に戻ったのである。本書は何時間にもわたる本人へのインタビューで構成されている。

 デイビッドは「まるで洗脳」「あんな拷問はない」と心に受けた傷を打ちあける。成長したデイビッドは結婚するが、二〇〇四年五月に自殺してしまう。男の子なのに無理やり女の子として育てられる苦しみと混乱の物語を読みながら、現在の日本の教育の場で“区別は差別”という奇妙な理論によって、男女混合騎馬戦や身体検査の強要の酷(ひど)さを思った。日本の子供たちは男らしさ女らしさを否定的に扱われ、人格形成を妨げられ、中性化させられていく不自然さを、乱暴な言葉や無気力で表現しているのではないだろうか。

 本書は、平成十二年に無名舎から出版されて絶版になったが昨今の“ジェンダー”をめぐる関心の高まりから復刊されたものである。国会議員の間でも話題になっている。現在三割ほどの大学などで女性学、ジェンダー学が必修化されているが、本書がそもそも“ジェンダー”とは何かを根本的にとらえ直すきっかけとなることを期待する。(扶桑社・一六八〇円)

 参議院議員 山谷えり子

http://www.sankei.co.jp/news/050619/boo013.htm

山谷えり子
http://yamatani-eriko.com/

「ブレンダと呼ばれた少年」復刊問題
http://transnews.at.infoseek.co.jp/as-nature-made-him-returns.htm

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