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久し振りにレンタルビデオを3本見ました。時間的余裕がなく、1・5倍速視聴の部分もありましたが、そんな中では本作が一番心に馴染んだ作品でした。タイトルが強烈ですので、如何わしい映画かと思っていたのですが、his
aさんのレヴューを読み、決してそう言う映画ではないと分かり見ることにしました。 南米の刑務所の監房に二人の囚人が同じ房に入れられています。ひとりは政治犯のバレンティン(ラウル・ジュリア)でパスポートの偽造、もう一人モリーナ(ウィリアム・ハート)はホモセクシュアルで風紀罪に問われて入獄。 全く異なる環境に生き、求めてきたものも異なる二人。モリーナは、相方にかつて見た映画の話を丁寧に語ってやります(映画ではそれが映像として流れます)。 語られた映画は、第二次大戦中、占領下のパリで生まれたドイツ軍青年将校とパリのシャンソン歌手との恋。 バレンティンにも拘束前には政治家と癒着する富豪の令嬢との熱愛がありました。しかし、反体制活動家の彼は、活動のために彼女との愛を断ち切ります。 モリーナがバレンティンの房に入れられたのには、実は刑務所長の巧妙な策略がありました。それに忠実に応えていたモリーナでしたが…。 初めは相手を中々受け入れられなかった政治犯バレンティンでしたが、食事に盛られた毒物のためにお腹を下して下着やズボンを汚した時のモリーナの献身的な世話を受けて気持ちが変わって行きます。 出所する前にモリーナは映画ではない不思議な物語を、信頼関係が築けたヴァレンティンに語ります。それは、自分の身体から出た糸に縛られ、外に出ることが出来ず、一人で南国の孤島で暮らしている蜘蛛女の物語。ある日彼女は浜辺に打ち上げられた男を発見し、彼が負っていた傷を治し、疲れきった心も癒す。男が気づくと大粒の涙が蜘蛛女の目から流れていた…という短い物語。タイトルはその「話」から来ていました。 最後に繋がる様々に挿入された物語の断片。 禁断の愛。その哀しさと美しさが最後に胸に押し寄せた映画でした。 W・ハートはアカデミー主演男優賞、カンヌなど各国の賞を受賞。また蜘蛛女とモリーナが語る映画の中の女性歌手、そしてバレンティンの恋人をS・ブラガが一人三役で演じています。 |

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この映画は素晴らしい。
オンタイム、映画館で3度観ました。
最後に撃たれて死ぬモリーナは幸せだったのでしょう。
原作も読みましたが、まったくテーマが別だと思いました。
映画は映画として素晴らしければそれでよし、です。
2016/2/14(日) 午後 6:21
いい映画でした。原作も読まれていたのですね。
「映画は映画として素晴らしければそれでよし」。
仰る通りです。
ただ私の場合は、原作を先に読んで感動すると、
映画の、原作とのテーマのズレが、気になる時があります。
2016/2/14(日) 午後 6:23
原作は後で読みました、ほとんどの場合映画は原作を超えることが出来ないと思います。
映画ならではの世界観が構築できていればよいのですが、そういう映画は少ないと思います。
2016/2/14(日) 午後 6:37
"I want you to promise me you'll never let anyone humiliate you ever again.
Promise me you won't let anyone exploit you again. No one has the right to do that to anyone."でしたか。ヴァレンティーノのその台詞一つに魅かれて見に行った映画です。原作も持っています。人間の尊厳がテーマだと思います。大好きという訳ではありませんが、良い作品です。
後些細な事ですが、改札口を通る時は危ないと思いました(笑)。日本ではいらない知識だと思っていましたが、これからは必要になる時代が来るかも知れません。
但し原作者はハートの演技が気に入らなかった様です。私は『愛は静けさの中に』の彼の演技の方が好きでした。バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調を知った作品でもあります。天上の音楽かと思いました。
2016/2/14(日) 午後 8:35 [ Farida ]
すみません。先のコメントヴァレンティンの間違いでした。ヴァレンティーナと女性形で呼びかけられて怒っていたので勘違いしてました。
2016/2/14(日) 午後 9:14 [ Farida ]
つ良い講演会に行かれたのですね。私も今日は気功の後、早乙女勝元さんの講演会に行ってきました。
映画の原作読まないとわからないことがありますね。私は原作も読んでないのですが映画とウィーンと日本のミュージカル舞台版を観ました。
日本版は元タカラジェンヌ2人が演じていて主なるダンスシーンの有る方を本当に実力ある大浦みずきにやらせてほしかったです、役にあうと思いますが。彼女はNYでのダンス公演ではディ−トリッヒの再来と言われました。
彼女は52,3の若さで肺がんでなくなってしまったから、阿川さわこさんと彼女の姉が幼馴染、作家の娘です。こんなことですいません。世の中理不尽なことが多いです。
2016/2/14(日) 午後 9:33
皆さんのコメントを拝見してかなり前に巨泉のクイズダービーに出たクイズを思い出しました。
「ハリウッドに住むヤギが映画会社の倉庫に保管されていたフィルムを食べた。食べたあとのヤギの感想は?」
というものです。はらたいら氏が正解でした。
普段は紙を食べているヤギ。フィルムを食べ終わってから「原作のほうがうまかった」と言ったそうです。^^
2016/2/14(日) 午後 11:00
昔、五木寛之さんがいい映画だと言っていたのですが、見そびれてしまいました。
2016/2/15(月) 午前 9:38
> じゃむとまるこさん
「ほとんどの場合映画は原作を超えることが出来ない」。そう思います。
『赤ひげ』は原作を後で読みましたが、映画も同じほどに素晴らしい完成度だと思いました。
『砂の器』は、原作を先に読んでいましたので、映画からは何の感動も得られませんでした。
「映画ならではの世界観が構築できていればよいのですが」…私も同じ思いです。
2016/2/15(月) 午前 10:06
> Faridaさん
いいセリフですね。字幕に集中していましたので、聞き逃してしまいました。
「人間の尊厳」を伝える言葉です。それがテーマであったのかもしれません。
「改札口を通る時は危ない」…確かに映画ではそこが物語が展開する重要「箇所」でした。
日本もこのまま行けば、そんな時代が来るのかもしれません。
「原作者はハートの演技が気に入らなかった様」…そうなのですね。
沢山の映画賞を受賞したようですが、私も実は、彼の演技にそれ程の魅力は感じていませんでした。
『愛は静けさの中に』は未見作品。ぜひ見てみたいです。
「バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」の映画の中での味わいも楽しみです。
そして丁寧な訂正コメントも有難うございます。
2016/2/15(月) 午前 10:17
> hitomiさん
会場の熱気に満ちた雰囲気に、人々が抱く共通の危機感を感じました。
早乙女さんの講演も良かったことでしょう。『猫は生きている』『パパママバイバイ』はとても印象深い作品です。
この映画とウィーンと日本のミュージカル舞台版をご覧になっているのですね。
印象はかなり異なるものだったことでしょう。
大浦みずきさん、全く知らない方です。素晴らしいダンサーだったのですね。
本当に色々な演劇人、舞台俳優をご存知なのですね。
配役によって、映画も舞台も大いに異なりますものね。
2016/2/15(月) 午前 10:24
> ケイさん
よくご記憶でした!大好きな番組でした。はらたいらの底知れぬ知識と感度の素晴らしさに、
驚嘆しながら見ていた番組ですが、個々の回答は全く覚えていませんでした。
素敵なコメントと、凄い記憶力に、こちらからnice〜!をお送りします。
2016/2/15(月) 午前 10:27
> ギャラさんさん
タイトルに抵抗があったのですが、hisaさんの記事を読んで、いつか見たいと思っていた作品です。
五木さんも評価されていたのですね。
見事な構成の作品です。機会があればご覧になって下さい。
2016/2/15(月) 午前 10:29
こんばんは。
ご覧になったのですね。もう一度観たい映画でした。おそらく深い意味のある映画なの
でしょうね。そこがよくわかりませんでした。私のレビューを書き直したくなりました。
でもTBさせてくださいね。
2016/2/15(月) 午後 7:16 [ hisa24 ]
> hisa24さん
hisaさんの記事を読んでいなければ、絶対に見なかった映画です。
それ程タイトルに拒否反応がありましたので。
記事にして良かったです。
色々な方から意見を頂けるのは本当に有難いこと。
見た映画の世界が広がります。
hisaさんが記事を書かれたことでこういう喜びが生れたこと、
それだけでも、記事を書かれた意味は大いにあります。
TB、有難うございました。
2016/2/15(月) 午後 9:50
お久しぶりです。いつも励まされます。時々チェックはしていましたよ〜思わず書き込みです。この映画、当時とても話題になりました。その前に原作の方が絶賛されていたのだったかな。二十年くらい前、読みました。文体が美しい。当時のことが懐かしく思い出されました。取り上げてくださり感謝感激です。熊本方式も、応援しています。元気の源です。
2016/2/16(火) 午後 2:39
> さきたま新聞さん
お忙しいのにコメントを残して下さって有難うございます。
この映画「話題作」だったのですね。タイトルだけは記憶にあったのですが
こういう作品だとは思ってもいませんでした。原作も読まれていたのですね。
美しい文体、私も読んでみたくなりました。記事に共感して下さって嬉しく思います。
熊本の若者、中年、年配者、みんながやれるところで、力を合わせてがんばっています〜。
エールを有難うございます。
2016/2/16(火) 午後 9:24
本日はお疲れの所たくさんのナイスを頂き有難うございました。特に蜘蛛女の記事が書けたのはalfmomさんのお陰です。モリーナとバレンティンに再会出来てよかったと思います。この記事で取り上げて頂かなかったら、多分原作は読み返さなかったでしょう。
最初は後で映画の方も探してみようかと思っていたのですが、やはり原作を読んでしまうと駄目です。昔は映画から入ったのでウィリアム・ハートも特に違和感がありませんでした。元々そんなに好きな俳優ではないせいもあり、本から入った今はちょっとハートのモリーナを(正確には誰の演じるモリーナも)観る気がしなくなりました。
代わりにインターネットで脚本がダウンロード出来たのでそちらを読みました。ラウル・ジュリアのイメージはokながら、バレンティンが随分きつい性格になっているのに驚きました。どなたか仰っていた様に、映画と原作は別物ですね。脚本ではもう少しバレンティンのモリーナに対する情が濃く描かれている様に感じました。
2016/2/20(土) 午後 9:05 [ Farida ]
> Faridaさん
やや疲れましたが、今は何とか回復しました。
記事を書かれてすぐに読みたいと思ったのですが、今日になりました。
随分時間をかけて書かれたであろう記事、様々なことを考えさせて頂きました。
いつも思う事ですが、自分の映画を見る視線の浅さを今回も感じさせられました。
原作との比較、興味深く読みました。
映画での二人、より興味を抱き、心に残ったのは、モリーナ/ウイリアムハートではなく
ヴァレンティン/ラウル・ジュリアの方でした。
原作で、2人の間に通う「情」を更に深く感じてみたいです。
2016/2/20(土) 午後 9:44
> Faridaさん
少し前に書かれた「戦場のメリークリスマス」の記事と
大好きな「ボレロ」に振りつけられた素晴らしいスケーターの画像、Torvill & Dean - 1984 Olympics - Boleroもじっくり見て、読ませて頂こうと思っています。
2016/2/20(土) 午後 9:53