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米小説「アラバマ物語」の作者のハーパー・リーさんが19日、アラバマ州モンロービルで死去。89歳。 米南部の人種差別に立ち向かう弁護士と、その家族を描いた「アラバマ物語」は1960年に出版、翌年にはピュリツァー賞を受賞。これまでに4千万部以上を売り上げ、20世紀の米文学を代表する小説とされている。62年にはグレゴリー・ペックが主演して映画にもなった。リーさんは取材にほとんど応じず、長年にわたって他の小説も発表していなかったが、昨年にはアラバマ物語の前に執筆していた原稿を「続編」として出版。(朝日新聞)
ベストセラー小説「薔薇の名前」などで知られるイタリアの作家で哲学者でもあるウンベルト・エーコ氏が19日死去。84歳。イタリア北部生まれ。現代イタリア文学における偉大な作家の一人とされる。
1970年代にボローニャ大学の記号学教授に。
彼の名を知らしめた「薔薇の名前」は中世のイタリアの修道院を舞台とした殺人ミステリーである同作は1986年、ジャン・ジャック・アノー 監督によってショーン・コネリー主演で映画化。氏は晩年まで活動を続け、「フーコーの振り子」、プラハの墓地などの作品を遺した。(c)AFP
1962年、アメリカ。ロバート・マリガン監督。グレゴリー・ペック、メアリー・バンダム、フィリップ・アルフォード、
ロバート・デュヴァル出演。 この作品でグレゴリー・ペックはアカデミー主演男優賞を受賞しています。
原作はピューリッツァ賞を受賞したハーパー・リーの“To kill a mockingbird"(ものまね鳥を殺すには)。映画は弁護士の父と兄、妹、家政婦の4人家族に起こったひと夏の出来事を丁寧に優しく描いていきます。 妹役のメアリー・バンダムがとても表情豊かな演技を見せ、恐れを知らない勝気な少女を実にうまく演じています。また兄役のフィリップ・アルフォードも父の仕事に対する誠実な情熱や苦悩を、懸命に理解し寄り添おうとする演技が光ります。二人の好演があったからこそ、父としてのグレゴリー・ペックの素晴らしさが引き出されたのではないでしょうか。 本当の親子のような情愛の通い合いを感じる素晴らしい三人、見事な配役でした。 父が担当したのは黒人の若者が白人女性を強姦した容疑の裁判の弁護。正当な論法で証言を引き出し、誰が考えても「無罪は決定」という道筋をつけます。しかし陪審員が全員白人であるこの裁判では、被告は有罪とされてしまうのです。多分これは1960年代頃にはよく見られた人種差別の典型的な光景だったのでしょう。 人種差別の根深さと不条理、そして尊敬される父親像とは、をこの作品は伝えてくれます。 原題の「ものまね鳥」は、ラスト近くで娘が父に語る言葉の中に出てきます。裁判の中で娘を侮辱されたと感じた白人の父親が腹いせに弁護士の子ども二人を襲うのですが、それを救ったのが彼らの隣人である、精神的に障がいをもった男性だったのです。 助けようともみ合ううちに、誤って白人の父親は自分のやいば(包丁)で死に至ります。勿論障がいのある男性は正当防衛。そのことを娘は父に「(その男性の罪を問うのは)ものまね鳥を殺すのと一緒でしょ?」ととても意味深い言葉で語るのです。 エルマー・バーンスタインの優しい旋律が、映画全体を温かく包んでいます。 苦悩しつつも揺るがぬ想いを貫くグレゴリー・ペックの父親像、そして弁護士としての誠実な在り方が輝いている素晴らしい作品でした。DVDを購入しましたので、これからも何度も見ようと思います。(Oct.28th.2008) ウンベルト・エーコ氏は絵本も手掛けておられます。我が家には氏による「三人の宇宙飛行士」があります。 コラージュによって製作された絵本。 「自分こそ、火星に一番乗りだ!と勇んで地球を飛び立って行ったアメリカ人とロシア人と中国人の3人の宇宙飛行士。でも火星に到着したのは同時。そこで、3人は不思議な生きものに出会います。世界中の人びとが(宇宙人も含めて)理解し合うことができるのだという希望が伝わる内容です」 |

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昨日はおつかれさまでした。こちらも昨日は雨、今日は風。色んな事がある週末ですね。そんな朝のせわしない中で、胸がジーンとなる記事でした。ありがとうございました。エール♪
2016/2/21(日) 午前 7:55
私も「アラバマ物語」を見た時に衝撃を受けて原作を読んでます。
そうですか、続編ですか、今度読んでみます。
そう言えば、映画(原作)にも出てくる隣の家にメガネっ子がトルーマン・カポーティなんですよね。映画「カポーティ」ではりーも出てきますね。
2016/2/21(日) 午前 8:01 [ ひろちゃん2001 ]
アラバマ物語の続編は、アラバマ物語の前に書かれていて、最近出版されたそうです。主人公が白人至上主義団体の人で、それを悲しむ人と今日的だと評価する人もいて評価が分かれているようです。
エーコ氏については、有名なようですが読んだことがありません。
2016/2/21(日) 午前 9:11
映画『アラバマ物語』は観たいと思いながらまだ観ていません、レンタル店にありますので近々・・・と思います。
『薔薇の名前』原作を読みましたが・・・う〜む、難しい、理解不能の箇所が多すぎて途中断念
2016/2/21(日) 午前 10:22
> さきたま新聞さん
朝からいつもお訪ね下さってコメントを頂き、有難うございます。
「アラバマ物語」は大好きな映画でした。
グレゴリーペックは、『ローマの休日』の次に、この作品の彼が好きです。
参加人数は少なくとも、充実した土曜日のパレードでした。
2016/2/21(日) 午後 0:57
> ひろちゃん2001さん
原作も読まれているのですね。作家活動は余り活発には行われなかったのですね。
知りませんでした。隣の家の眼鏡っ子がカポーティだったのですね。
彼の映画を見て、リーが彼の幼馴染だったことを知りました。
続編は意外な展開のようです。
2016/2/21(日) 午後 1:04
> ギャラさんさん
続編については私も朝日記事を読んで少し驚きました。
リーさんが継続して執筆活動をされていなかったことも知りませんでした。
エーコさんを知ったのは絵本が先でした。
「爆弾と将軍」という絵本も持っています。
映画「薔薇の名前」はミステリアスで、展開のテンンポに興味が高まって行く作品でした。
2016/2/21(日) 午後 1:17
> じゃむとまるこさん
まだご覧になっていなかったのですね。
私はいい映画だと思いました。子役の二人とグレゴリーペックの
真面目で誠実な父親とのつながりが温かく描き出されていました。
薔薇の名前は宗教が絡む複雑な展開ですが、
映画は多分、かなり分かりやすく描かれていたのではないかと思います。
原作に挑戦されていたのですね。
2016/2/21(日) 午後 6:08
薔薇の名前は以前観ましたがアラバマ物語を観ていません、有名なのに。
イミテーションゲーム観て、 alf's momさんの記事も再読しました。戦争、国家、差別の酷さが再認識されます。
松本のアーケイド、私も歩いたことがあります。友人に会いに行ったので。
岐阜大学、立派です、二男の高校に行ってそれがなかったので感心しました。権力はすぐ嘘をついて罰します。卑劣極まりないと思います。嘘をつくのはわかっていましたね。
2016/2/22(月) 午後 2:23
アラバマ物語は私も見ました。
当時のアメリカでは普通のことだったのでしょうが、人種差別の
を深刻に受け止めました。
グレゴリー・ペック良かったです。
後の「招かれざる客」でもその壁を思いました。
2016/2/22(月) 午後 3:33
> hitomiさん
アラバマ物語のグレゴリー・ペック、大好きです。彼にピッタリの役です。
主人公の子ども役の二人も素晴らしく演じています。
岐阜大の姿勢。これが当たり前なのだと思います。
法律が決まった時は「強制などしない」と言っていたのに、国は圧力をかけ始めています。
それがついに大学にまで及んできました。
hitomiさんの息子さんの高校では「君が代」斉唱が無かったのですね。
民主的な教師組織が作られていたのでしょうね。
2016/2/22(月) 午後 5:10
> pis*43*1さん
「アラバマ物語」、ご覧になっていたのですね。
裁判の進行過程と判決で、特に南部の人種差別の深刻さを私も学びました。
グレゴリー・ペック、本当に良かったです。
招かれざる客も、両親の葛藤がありました。
娘の想いをより早く理解できたのは、母親の方でしたね。
2016/2/22(月) 午後 5:12
「アラバマ物語」も『薔薇の名前」も、未見です。でもアラバマ物語の方は見たいですね。私もローマの休日以来のグレゴリー・ペックのファンです。こちらの記事の写真も良い感じで、彼のはまり役のように思いました。テーマは重そうですね。
貴重な映画のg紹介ありがとうございます。
2016/2/22(月) 午後 9:47
> mimiさん
mimiさんもグレゴリー・ペックのファンだったのですね。
私も中学以来のファンです。
テーマは重いのですが、子どもたちの存在がそれを薄めてくれた気がします。
多くのことを考えさせてくれた、まだ良作が作られていた時代のアメリカ映画です。
2016/2/22(月) 午後 11:17