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記事にコメントを下さったFaridaさんが「愛は静けさの中に」という映画でのウィリアム・ハートを評価されていましたので、本作を鑑賞してみようと思った次第。 静かで、とても落ち着いた気持で鑑賞出来た作品でした。 小さな港町の聾唖学校に赴任した熱血教師と、そこで働く聾唖の女性との出会いと愛の通い合いの物語です。 映画はジェームズ・リーズ(ウィリアム・ハート)が、田舎の聾唖学校に赴任する場面から始まります。 5人の11年生の生徒を受け持つことになったリーズは、彼らとの対面後に、食堂でサラ・ノーマン(マーリー・マトリン)という若く美しい女性を見かけます。 校長から、彼女は5歳時からここで学んだ優秀な生徒だったこと、そして今は学校掃除係を担当していると聞きます。彼女はほとんどの人との「対話」を拒否しているように見えました。そんなサラと触れ合う中で、ジェームズの思いは次第に愛情に変わって行きます。 ジェームズは、生徒の学習指導にも熱心に取り組み、生徒らの潜在能力を引き出します。その成果は、学習発表会で見事に披露されました。しかし、その姿に反発を感じるサラ。 サラの中には、10代の時に受けた深い傷があったことを、今は別居しているサラの母親を訪ねて知ったジェームズ。その傷跡の悲惨さを、サラ本人の手話で知ったジェームズは、深く彼女をいたわりたいと考えます。 ジェームズの愛情を受けとめて同棲を始めた二人。しかし、音のある世界での暮らしとない世界での暮らし、その違いをお互いが認識するためにはかなりの時間が必要でした。 映画の中に何度か出て来たプールに潜る場面、聴覚障碍者の「無音」の世界を表象しているのだと思いました。 音の中で暮らす人間と、音のない世界で暮らす人間。お互いに自分の「世界」に相手を何とか順応させたいと考えます。教師であるジェームズが生徒にやれたように。でもサラは自分の生き方を貫きます。 音声言語でもなく手話でもなく、人の心は繋がり合えるのだという、当たり前のことを伝えて映画は終わります。 原題は「Children of a Lesser God」。 |

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永六輔さんが、主演した(春男の飛んだ空)も、似た様な映画でした。
舞台は知的障がい者の学校と、その地域でした。
2016/3/6(日) 午前 7:18 [ 短足おじさん ]
> 短足おじさんさん
永さんが主演された映画があったのですね。
知りませんでした。
レンタル店にあれば、是非観てみたいです。
今検索しましたが、永さん、若いですね…
2016/3/6(日) 午前 7:21
ラウル・ジュリアは私の中で今でも生きて活躍していたのですが、この間の記事を見て、ふと、最近は何に出てるのかな?と検索したら、1994年に急死していたのを知って驚きました。
2016/3/6(日) 午前 7:42
同じパターンはいくらでも見てるよ。
直接仕事に携わっているから。
話すと長いから止めるけど。
また、話すことでもない。
ただ、みんな純粋に考えてる。
悩みはその人の障害やない。
みんなと同じことでぶつけ合ってるよ。
2016/3/6(日) 午前 7:54 [ baldman ]
> Schwangerschaftさん
ラウル・ジュリアは「蜘蛛女のキス」で初めて見ましたが、
ウィリアムハート以上に、あの瞳が多くを語っている気がしました。
そうですね、病気のために急逝しています。
彼の作品も少し見てみたいと思っています。
2016/3/6(日) 午前 8:57
> bald manさん
お仕事で関わっておられるのですね。
「みな純粋に考えている」…そうなのだと思います。
身体環境の異なる人間同士が分かり合うことの難しさを感じると同時に
その「難しさ」は乗り換えられるものだと感じました。
2016/3/6(日) 午前 10:09
記事を書きながら、ナイショさんのことを思っていました。
マーリー・リントンは登場した瞬間からその美しさに魅せられました。
普通の服を着て、丹念に掃除をしている姿でしたが、態度には荒々しさが常にありました。
「聾学校の校長先生から、聾児たちは、聞こえない悲しみ、聞こえない失意を語ることができない」
…それが日常でなのですから、そうなのだと思います。
「言葉が聞こえず、理解できないのは、異国に行っているのと同じ感じ」。
かつて「ディア・ハンター」を見た時に、ベトナム人がアメリカ人とロシアンルーレットをする時に、ベトナム語の字幕が敢えて(多分)出なかった時に、同様のことを思いました。
色々な方の援助を受けておられるのですね。
それも信頼関係あればこそ。このブログでの多くの方々との関わり、たくさんの情報発信、そしてお仕事と、時に親業、と本当によく活動しておられます。
2016/3/6(日) 午前 11:06
ウィリアム・ハートは芸達者という定評がありますが、個人的にはそんなに好きな俳優ではありません。本作が印象に残ったのはマーリー・マトリンとバッハの影響が大きいです。舞台劇がベースになっていて地味ながら良い作品だったと記憶しています。
カップルだったハートとマトリンが同年にアカデミー男優・女優賞受賞ということで当時評判になりました。しかし下積みの長かったハートがタブーに挑んだ『蜘蛛女のキス』でやっと受賞出来たのにポッと出のマトリンが受賞したのが面白くなかったらしく暴力行為があったということでその後すぐ破局を迎えています。ハートが好きになれないのは何となくそういう所が表面に滲み出ているせいかも知れません。その点ラウル・ジュリアの方はハンガー・プロジェクトやその他社会活動に熱心でしたし、人徳があったようですね。彼のバレンティンは良かったです。
2016/3/6(日) 午後 0:44 [ Farida ]
> Faridaさん
上手く感想がまとめられませんでしたが、
自分がいる世界と、相手が暮らす全く別の「環境」、
それが教師と生徒の間である場合と、大人同士の関係になった時では
異なる思いが交錯するのだと思いました。
ハートにはそう言う過去があるのですね。
授賞式でのマーリー・リントンはとても地味でした。それも印象に残りました。
バッハのバイオリン曲も、とても良かったです。
ラウル・ジュリアの葬儀は国葬として行われたようですね。
2016/3/6(日) 午後 2:59
題名は知っていましたが内容はしりませんでした。
静かさとは、聾のことだったのですか。
山田監督の「息子」で和久井映見が演じていたことを思い出します。
2016/3/6(日) 午後 7:04
永六輔さん主演した(春男の飛んだ空)は、私は小学生低学年の時劇場で見てますね。テレビ放送でもみました。こんな映画誰も覚えちゃいないだろうと思ったが、いるもんですなあ、実際私も忘れていました。
あれから30年以上たって、殺人自殺盗みが横行し青テントが乱立する東京で、障害者を車椅子で押していると、意外なことに、みんな優しい。お昼休みにキャッチボールをする工員たちは、通り過ぎるまでその楽しみを止めた。馬鹿でかいトラックは道を譲ってくれた。随分とみんな気を使ってくれるんだなあと感心した。
まあその数年前に変な病院が要らぬ手術を押し売りしてきて専門家相手に全力で戦った後でしたがね。老人を突き落して殺す奴もいるし。
2016/3/6(日) 午後 8:59
ラウル・ジュリアは私にとっては「マジックボーイ」原題the escape artistの彼ですね。妙に心に残る人物です。違う映画で違う人にも同じような印象を与えるんだから、やっぱり名優なんでしょうね。
2016/3/6(日) 午後 9:09
> ギャラさんさん
タイトルはご存知だったのですね。
静かさとは「音のない世界」のことなのだと思います。
原題とは全く異なるタイトルが付けられています。
山田監督の「息子」での和久井映見、良かったですね…
あの映画で彼女のファンになりました。
2016/3/6(日) 午後 11:08
> Schwangerschaftさん
「春男の飛んだ空」、ご覧になっていたのですね。
よくこの古い映画を覚えていた方がおられたと思います。
私も小学校や中学校で見た「厚い壁」「橋のない川」は強烈な印象を残しています。
そうですね、優しさと冷酷さがが混在する社会。
施設での殺人、本当に痛ましいと思いました。
ラウル・ジュリアの作品は恐らく「蜘蛛女…」以外は何も見ていないと思います。
「マジックボーイ」、レンタル店で探してみます。
2016/3/6(日) 午後 11:17
マジックボーイは絶版で、おそらくは何処にも置いていない希少品となっています。ネットでは国内では買えません。あっても凄い高値です。ネットレンタルでもないです。2004、5年くらいに千葉県の中古店で1200円くらいで購入し、5、6年後オークションで2000円か4000円だったかで売った覚えがあります
北米のamazonだとネット動画が300円くらいの費用で見ることが可能です。予告編は無料です。勿論字幕なしですが。
北米のamazonはdvdにもなっていない希少な名作が動画配信でみれることがあります。ネバークライウルフもみれます。300円で。
2016/3/7(月) 午後 7:34