“わが谷は緑なりき”〜私の映画ノート

原発のない、戦争のない世界に。そして「縮小社会」に向かう覚悟を。

全体表示

[ リスト ]

月夜のバス

バス通勤をしながら自宅から徒歩も含めると1時間ほどかかる仕事場で働いていた時のこと。

通常より遅く仕事場を出たその日、帰宅のためにバスに乗った時刻は夜の7時を回っていました。
過疎地の交通機関。夜にそのバスを利用する人はほとんどなく、まだ降車バス停まで30分近くを残したところで、車内は運転士さんと私だけの空間になっていました。

すると50代と思しき運転士さんが「お客さん、どちらまで行かれますか」と問われます。「○○町中央です」と答えると、「どうせ乗って来る人もなかでしょうけん、前の席に来ならんですか」と。その言葉に応えて運転士さんの横の席へ。

更に運転士さんは「家はバス停の近くですか」と聞かれます。「△△商店です」というと、「じゃあ、H夫さんとM子さんの娘さんですか…」。「そうです」の答えに、運転士さんはとても懐かしげな声で、「この仕事に代わるまで、私は◇◇醸造所で働きよったとですよ。だから、よう○○商店にも商品を届けよりました」。

その後運転士さんは、両親が若かった頃の話や、○○商店で働いていた人たちの話をたくさんして下さいました。優しい表情と温かな声、癒される思いで30分の夜のバス内での会話を楽しみました。○○町中央のバス停に近づくと、運転士さんは、バス停ではなく、私の家のすぐ横にバスを止めて下さいました。

深くお礼を言ってバスを降りると、私はすぐに家に入って母にこの運転士さんのことを話しました。
母は「そうね…。□□しゃんよ。良か人だったもんね」

その後何度も乗った同じバス路線。同じ運転士さんに出会うことは二度とありませんでした。

今よりもう少し元気が残っていたひと月ほど前、庭の草取りをしていると、突然あの優しい時代の温かな空気が私を包みました。
イメージ 1
人吉市の夕景(借り物ですが)



.
alf's mom
alf's mom
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

衛生対策製品クレベリンの姉妹ブランド
クレベ&アンドハンドジェルが新登場
今だけ。お試しキャンペーン実施中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
10/31まで秋の行楽キャンペーン実施中

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事