日記著者のアジト

ス○リップ観劇三昧の日記著者が漏らす独り言

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秋の第二部(三十之巻)以降ブツクサと文句を垂れつつも、いつしか少年2人が鬼として成長してくれるラストを待っていた仮面ライダー響鬼もいよいよ最終回(最終(四十八)之巻 明日なる夢)です。まずはここまで1年間欠かさずに見続けた自分を自画自賛(笑)←(年末の1話だけまだビデオを再生する勇気が出てませんが、それは粉飾しておきます)。そして、そんな面白いドラマを作り出した関係者の皆様にも感謝、とりわけ第1部のスタッフには最大の謝意を示さねばなりません。

最終之巻の物語、終盤をあれだけ騒がせたオロチも鬼3人で鎮められちゃったみたいで、舞台は1年後、後日譚的ストーリーです。後日譚なので、モッチー危機一髪とか、あの桐矢くんがたった1年で鬼に変身出来るまで成長していたこととか、洋館チームの意外な正体とかはこの際30分番組を維持するためのおまけでしょう。
この巻で見るべきは唯一、ラストのヒビキさんと明日夢くんの海辺での語らいのシーン。この1年(ドラマの上では2年ってことになるか)、ヒビキさんを中心として猛士とそこに関わる人たちとの交流の中で彼が人間的に成長していった得た結論、
「ヒビキさんは憧れの存在だけど、彼の真似をするだけでは真に超えることは出来ない。」
ヒビキさんが彼に示した“鬼としての生き方”を、明日夢くんは医者として人の命を救うことで実践する道を選択します。
ヒビキさんと出逢った当時は電車の席を妊婦に譲ることさえ躊躇していたなまくら受験生だった頃からすれば立派な成長です。三十之巻以降、大きく寄り道をしたようにも思えますが、この程度の迷いはした方がよかったのかも知れません。最後の最後で私が番組開始当時から望んでいた「理想の最終回」にたどり着けたのですから。

ただ、このシーン、実際に絵にするとやはり地味ですね(苦笑)。多分シナリオを読んだら素直に感動出来たんだろうなあと思います。1年かけてこのシーンを導くまでの明日夢くんの悩みや挫折がこの番組の中心を成す、と云うのはやはり子供向けのヒーロー番組では無理でしょう。やはり第2部のような路線変更は致し方なかったかな。


さて、人並みな感想はこれでおしまい(笑)。後はいつもの寄り道解説に移ります。

ラストシーン以外は後日譚の増量剤的素材と斬って捨てた今週のストーリーですが、後日譚にも関わらず新作魔化魍を登場させてくれました。オロチの間はずっと弱っちい再生魔化魍の粗製濫造ばかり見せられ続けていただけに、最後の魔化魍はやはりゼットン級のメチャ強いヤツを期待していたのですが、やはり後日譚、等身大のサトリにビッグサイズのロクロクビ、と2体も出したのにどっちも呆気なく倒されてしまいました。相手の考えを読むサトリに知名度抜群の妖怪・ろくろ首と個性的な素材をまったく活かせなかった点では魔化魍製作者はホリエモンの応援演説をしたイエスマン幹事長並みに反省して欲しいところです。か弱いモッチーを攫うだけしか能のなかったサトリ糾弾はよそに任せるとして、今回はこいつをつるし上げて響鬼解説の〆にします。

洋館チームよりマシなロクロクビを創造してみよう

サトリ以上にトホホなのはロクロクビです。ムカデの胴体に鮫の首を付けただけ。それも眼が左右に突出したシュモクザメにしたのが唯一の工夫したらしい箇所では魅力ありません。
http://www.kcn.ne.jp/~tkawabe/9810syumk3.jpg
シュモクザメ(トキメキZOOより引用)
しかもその造形も雑です。公式ページでの画像を見ると、ムカデとシュモクザメをそのまんま繋いだだけで、「木に竹を接いだ」のがミエミエです。エネルギー切れが近づいた洋館チームの思考力が落ちた時の作品でしょうか?
これだったら俺の方がもっと怖い魔化魍作れるぜ!
そんな豪語もしたくなります。でもした限りは責任を持って、それなりをプランを提示しなければなりません。洋館チーム版ロクロクビのコンセプト
・節足動物的体節構造を持つ
・多数の脚を持つ
・眼が左右に突出している
・肉食である
・見ていて恐怖感を持つ外観
を最大限尊重しながらもっとマシなデザインを考えなきゃなりませんが、そんな難しい注文は…。(暫し熟考)ハイ出来ました!こんな魔化魍はどうでしょう?
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/image/200510/1129809239.jpg
海野和男のデジタル昆虫記より)

スミマセン、その辺にある図鑑をめくってたら自然界にぴったり合うのがいました。これを巨大化するだけで十分洋館チーム版ロクロクビよりはマシだと思います。

カギムシ(有爪動物門カギムシ目)

英語ではベルベットワームと呼ばれる通り、ビロードのようなしなやかな体表をしています。が、かつては節足動物に分類されていたように、内部は原始的な体節構造を持っています。それ故に節足動物に分化する前の生物群とされているようです。頭部から突出しているのは眼でなく触覚ですが、多数の脚を持ち、その脚のそれぞれにカギ爪があることからカギムシの名前の由来となっています。またカギムシ類が他の動物と異なる大きな特徴はその口です。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/mizika/seesk-others/seesk-gazou/kagimusi-kuchi.jpg
カギムシの頭部(Science_hilihiliより)

カギムシの口器を記述的に説明するのは難しいのですが、科学好きな人にならこう説明するのが一番手っ取り早いかも知れません。
あのバージェス生物・アノマロカリスの口と似てるでしょ?
今から5億年前のカンブリア紀に起こった生物の爆発的な進化によって、今の生物群とはかけ離れた形態の生物が多数出現しました。これらの生物群を最初にこれらの化石が発見された場所に因んでバージェス生物群といいます。バージェス生物の多くは進化の徒花に終わって絶滅するのですが、その中でももっとも有名な生物がアノマロカリスです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/mizika/seesk-others/seesk-gazou/anomalo.jpg
アノマロカリス復元図(Science_hilihiliより)

カンブリア紀に存在した生物の中では生態系のもっとも上位にした生物と考えられる、このアノマロカリスの口の形態がカギムシのものに非常に似ているのです。この点から、カギムシをバージェス生物の末裔と見なす研究者もいます。先史の古代生物に端を成す他に類のない口で襲いかかられたら…、鮫頭のムカデくんの何倍も恐怖感を感じるはずです。この点でカギムシ型魔化魍の方はビジュアル的にも優れていることは明白です。ただ、ベルベットの肌を持った細長い生物が不定数の脚をウネウネ動かして動く様はCGにするには難しいのと、そんな怪物が画面にアップで出たら、この番組を支えてきた腐女子な視聴者の支持を一気に失うリスクもありますが(笑)。まあ、最終回だから失うものはないと考えればいいだけです。

では洋館チームを焚きつけて、二代目ロクロクビとしてカギムシ魔化魍を作るように仕向けますか。でも、このカギムシ、分布はアフリカや南米、オーストラリア、森林の落ち葉や朽ちた丸太の下など湿った場所に住んでいますので、日本ではまずお目にかかれません。大きいものでは体長10cmとそこそこ大きい生物ですから、現地に行きさえすれば採集は難しくはないでしょうが、何しろ生息地がジメジメした森林地帯ですから、和装姿の洋館チームも、それを操る鹿鳴館洋装チームも自分のおべべが汚れる所には行きたがらないかもしれません。
日本でカギムシを入手できるところはないかと探していたら、こんな記事が見つかりました。
首都大学東京・神経生物学研究室年報(2002年)
この研究室ではカギムシの飼育・繁殖技術を研究していました。どうやら、実際の生活とは無縁なカギムシも神経学の研究としては扱いやすい研究材料として期待されているらしく、カギムシを安定的に増やす技術が必要とされているようです。ここに頼めばカギムシを分けてくれるかもしれません。と云うか、この大学にマッドな科学者を研究生として送りこめば、ホルモン投与でカギムシを巨大化させるのも可能かもしれません。

洋館チームに首都大学東京を受験させよう!

でも、首都大学東京の受験にはセンター試験が必須なのでした。学歴詐称して大学院からなら大丈夫かな?

カギムシには見劣りするけれども、ロクロクビが彼なりに大活躍(?)する最終之巻のストーリーは公式ページでチェック!
仮面ライダー響鬼公式サイト
http://biz.2bee.jp/php/count.php?acount=aliceandyukino&NoReload=true&img=1
http://w1.ax.xrea.com/l.f?id=100454552&url=X
さて、よそのブログでは総括記事を連載する所もあるようですが、私のところでは響鬼解説はひとまず終了です。本命趣味の方の記事にも力を入れないとね。ただ、DVDを見て唐突に解説衝動に駆られることもあるかもしれませんが(笑)。以前よそで書いた戯れ言解説(「息吹く鬼」だったかな?)を再録したいなあ、なんて気持ちもありますし。
そう考えれば、響鬼の解説も初めは鉄道マニア的視点での解説(「挫けぬ疾風」のはず)からだったなあ。今のサイエンスとはまったく関係ありませんでした(笑)。ならば、今は当面は模様眺めを決めているカブトも鉄ちゃん心をくすぐるようなシーンがあったらついしゃしゃり出て解説始めちゃうかも。第1話の粗筋を見る限り、サイエンスの出番はありそうもないですから。

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カギムシ……ミクロの世界は脅威と恐怖に満ちてますね。しかも美しい。パイロット版なら実現したかも知れませんね。ところで、この口に恐怖を感じるのは、爬虫類に恐怖を感じる人がいるのと同様、ご先祖様の記憶かな。

2006/1/28(土) 午後 9:41 nay**a_a*aa 返信する

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