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レトロ陶磁器人形:戦前の子供に愛された昭和初期の陶磁器人形
ヤフーブログ中止に当たり、当方のブログ投稿は今回を最後とさせていただきます。これまでご覧いただきましてありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

つきましては、私はアメーバブログに移行し、引き続き人形等をご紹介して行きたいと考えております。

既に《昭和レトログッズ》を移行済みですので、昭和の懐かしいグッズや趣味の品と合わせての御紹介となります。こちらの人形は移行せず新たにご紹介していく予定です。

以下のURLより投稿致して居りますのでこれからも宜しくお願い申し上げます。




長かった梅雨も明け漸く夏本番、毎日本格的な暑さが続きます。そこで最後にご紹介する大衆人形は水着姿のモガを選びました。

大正時代から昭和の初期、その多くがどうも京都で作られていたらしい、底面に穴が無く型の前後を合わせた線の残る重い磁器人形の仲間です。

射的人形と呼ばれる仲間ですが、市販品もまた多かったようです。しかし今回ご紹介するモガは、確かに射的人形だったのではないかと想像します。

5寸クラスと一回り小さな4寸クラスに見られますので並べてみたいと思います。



                 5寸クラス

イメージ 1

      高さ 14.2センチ

    オレンジ色のストライプに金粉が見られ、キラキラと豪華な感じです。





イメージ 2
      高さ 14.2センチ

浮き輪を持ったモダンな女性ですが、水着のデザインは和風レトロな感じです。





              4寸クラスにも見られます。

イメージ 3
      高さ 12.1センチ

  ストライプ柄は、当時もっとも一般的な水着のデザインだったようですね。




底面には、型の前後を合わせたような線が残っています。中にはこの線のためにグラグラと安定しないものもあります。射的人形としては射落としやすかったでしょうね。

イメージ 4


明治37年頃、瀬戸で支那やインドなどアジア向けの輸出ドールの製造が始まりました。支那には水差し人形が作られ、インドにはインド神や仏像などが作られたようです。

ポン割と呼ばれる前後の型を合わせたごく簡単な製法で、原型も大雑把で安価な製品だったと聞いています。同じ人形は輸出用ばかりではなく国内の射的人形としても多く出荷されました。

現在、数が纏まってネットオークションあたりで大量に見られる、インドの叙事詩【ラーマーヤナ】の人物などは背面に【JAPAN】 の刻印がありますが、輸出用と同じ製品が射的人形として出荷された人形でしょう。


大正時代は第一次世界大戦のため、瀬戸の輸出ドールはアメリカ向けの輸出で活況になり大いに成長します。しかし好景気によるインフレも起こります。

昭和4年(1929年)の世界恐慌でアメリカ向けの輸出が滞ると瀬戸の業者はインド人形に目が向くのですが、まだアジアは相変わらずの未開発状態です。

この頃、既に瀬戸の窯やなどの労働状況は整っていますので、過去のインド人形の価格では引き合わなかったようで数も少なく、見限る会社もあったようです。
これは丸山陶器の前身、山城柳平商店の話です。

輸出品が作られていたのはだいたいこの辺りまでだったと考える事も可能ですね。
その後は射的人形としての出荷が多勢を占めるのでしょう。


                 シーター姫

そんなインド人形の中から輸出用として用意されたと思われる姿をご紹介します。
前面には【ラーマーヤナ】のシーター姫の名前の刻印が見られます。
底面に黒の印字で【MADE IN JAPAN】 と書かれていて戦前の輸出品と分かります。

アメリカ向けの輸出品に見られる事ですが【MADE IN JAPAN】の刻印は1921年以降に見られます。これは大正時代から昭和の初期あたりの輸出品だと考えられます。

彩色はラスター彩ですが、この時代の輸出製品に良く見られる彩色です。


イメージ 1

      高さ 12.3センチ



背面には何も彩色されていません。いかにも簡略化された造りなのだと分かります。

イメージ 2




                底面の印字

イメージ 3



大正時代あたりから作られていた射的人形と呼ばれる小ぶりな少年少女は膨大な種類が見られます。射的人形と呼ばれていますので戦前の射的場に並んでいた景品が多いと思いますが、数個から10個程度の複数の箱入りがおもちゃ屋さんや人形店で市販されていたものも数多いようです。

今でもよく見かける姿もあり、量産されていたようで当時はごく普通に見られた子供たちのおもちゃだったのでしょう。

安価で小さいためか造りも大雑把な感じで、彩色も赤や青などの原色が多いようです。
そして単色か二色程度の雑な彩色が良く見られます。

そんな中に色使いがとても凝ったものがありますのでご紹介します。
(足元に兎のいる少年)と(人形を抱く少女の二人)です。
使用している色も違いますし、何より多色使用でとても丁寧な感じがします。
色は多くても絵付け自体は雑ですが…。

顔に絵付けにちょっと似たような雰囲気がありますので、もしかすると同じメーカーなのかも知れません。良く見られる彩色にも似た顔はありますが、今回は色使いの変わった姿をご紹介します。

もしかすると【昌】なのかも知れないかな?とは考えています。同じ姿を複数のメーカーが作っている訳ですが、他のメーカーで大雑把に作られた姿が【昌】では、比較的丁寧で磁器も厚めといった違いが見受けられる事が良くあるのです。







               足元に兎のいる少年

イメージ 1

       高さ 11.3センチ

カラフルな色使いです。足元の兎にも彩色され、とても大きく目立ちます。左手に穴があり付属品があったようです。多分日章旗だと思います。



                ごく一般的な彩色
良く見られる姿の彩色です。だいたい兎は白磁の色のままで彩色されていません。

イメージ 2イメージ 3

















高さ 11.5センチ              高さ 11.2センチ







                人形を抱く少女
    こちらも多色使用ですが、それより使われている色が独特な感じです。

イメージ 7

      高さ 10.9センチ


この少年と少女は顔がとても良く似ています。多分同じメーカーで同じ絵付師なのだと思われます。







                  少女

こちらの少女は多色ではありませんが、色使いが独特な感じの二人です。
洋服の感じはよく似ていますが帽子の形が全く違います。

イメージ 4

      高さ 9.9センチ

イメージ 5
       
      高さ 9センチ前後





   全く別の少女ですが、よく使われる色使いはこんな感じが多いでしょうか。

イメージ 6

      高さ 9.8センチ

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