|
1.呼称について
ドイツではチェンバロ、フランスではクラヴサン、イギリスではハープシコード、イタリアではクラヴィチェンバロ・・・
国によって呼び名は様々ですが、これらはすべて同じものです。
日本ではチェンバロ、若しくはハープシコードが一般的な呼称です。
2.誕生と繁栄
チェンバロの起源は古く、15世紀以前にまで遡ります。
ルネサンスからバロックにおよぶ長い歴史を持つ有鍵撥弦楽器です。
18世紀末にフォルテピアノが台頭するまでヨーロッパ各地で製作されました。
大別してイタリアン、ジャーマン、フレミッシュ、フレンチがあり、それぞれ構造も音質もタッチも異なります。
特にフランドルのルッカース一族によって製作されたチェンバロの輝かしい音色は魅力的です。
各時代、各国において膨大なチェンバロ作品が生み出されました。
3.調律とピッチ
調律は現代の12平均律ではなく、中全音律や不等分律を用います。
ピッチも現在の国際標準ピッチより半音から全音ほど低いです。
4.作品への適応
例えば同じフレンチであっても時代によって、或いは製作者によって音質が異なります。
そのような事情から、イタリアの作曲家の作品はイタリアンで、フランスの作品ならフレンチで弾くのが望ましいと言えるでしょう。
いずれのタイプもピアノに比べ倍音が豊かで、ポリフォニックな音楽では各声部の独立性をはっきりさせることができます。
5.発音機構と鍵盤数
発音機構は鳥の羽軸を楔型に削った「爪」で弦をはじくことで音を出す仕組みになっています。
このように機構的に見ると、「ピアノの前身」というのは間違いです。
音質的にもリュート等の撥弦楽器に近いものです。
ちなみに初期フランスのクラヴサン作品には、当時流行っていたリュート音楽を模倣したものが数多くあります。
音の強弱はまったく付けられないわけではなく、奏法に応じて僅かに変化します。
鍵盤数は1段であったり2段であったりとまちまち、音域も同様に様々です。
現代ピアノのように規格化されたものではなく、ひとつひとつの楽器が個性的です。
チェンバロはバロック音楽を支えた楽器のひとつであり、当時の音楽表現には適っていました。
「ピアノはチェンバロよりも優れている」といった時代背景を無視した進化論的な考え方は大変危険であり、 否定されるべきものだと思います。
|
初めて見る楽器です。見た目はピアノに似ているのに、説明を読むと発音機構が違うってことに驚きました。どんな音がするんだろう〜実際に聞いてみたくなります^^。
2006/10/14(土) 午後 9:05 [ - ]
>junさん チェンバロは「鍵盤付きリュート」なんて異名もあるぐらいです ガット弦ではなく金属弦なのでリュートよりは耳に付く音ですね〜 聴けば「なぁ〜んだコレかー」ってわかる音かな きっとどこかで耳にしたことがあると思いますよ♪
2006/10/14(土) 午後 9:16 [ allemande grave ]
はじめまして。履歴からまいりました。ひょっとして楽器お持ちなんですか?うらやましいです。僕は電子ピアノを段々畑にしてなんちゃってチェンバロをこしらえて練習しています。レッスンではいつもタッチに慣れたと思ったら終わってしまうということが多いです。だから早く欲しいです。
2006/10/15(日) 午後 11:38
>ミラレソシミさん My楽器あります! 上達は楽器の有無よりも情熱な気がする今日この頃...でもタッチはどうにもチェンバロでなければ難しいデスネ☆ 頑張って手に入れましょう!!!
2006/10/16(月) 午前 6:00 [ allemande grave ]