武術雑感

大島筆記に書かれた公相君は正冊封使・全魁であり、組合術とは内モンゴル相撲である?!

空手雑感

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上段受け再考

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>>面にむかって振りおろされてきた木刀を、
>>正拳上段受けで受けている。

>>このような受けでは、木刀の攻撃をまともに腕に受けないよう、
>>なるべく横から、腕をまわしながら受ける必要がある。

>>右写真では、受けのアングルが小さいため、木刀に押され頭に喰らっている。(秘伝極真空手p.123)


極真空手において、受けは半身を切るというのが基本。

アングル(角度)が小さいと木刀に押されるので、というのは、
言い換えれば、肘の内角は鋭角ではなく鈍角にすること。

この2つが出来ていれば、木刀は背中側に滑り落ちます。


これが出来ているかをチェックするには、

木刀の代わりに、対人で手刀打ち下ろしをしてもらうのが一番です。


ほぼ、極真空手ではやらない約束組手だと思いますが、

これ、何の説明もしないと、

手刀がこわいので、ほとんどの人が、相手の手刀を迎えに行きます。

つまり、ガツっと受け止めようとします。


しかし、それでは、子供に大人が、小柄な女性に大の男が手刀を打ちおろした場合、

受けきれません。


受けきれないどころか、迎えに行っている段階で穴が開いた状態です。


適当な動画がないので少林寺拳法の上受け突きで説明します。



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手前の守者は左足前の一字構えという上段をがら空きにする構えを取ります。
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奥の相手は右で手刀を打ちおろしてきます。
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守者は一旦左肩を右斜め前方に落とすように左半身を作りながら(少林寺でいう流水)、
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右足を前に送ります。
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相手の手刀を迎えに行かず、自分の顔の前だけを受けると、
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相手の手刀は自然と背中側に滑り落ちます。
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それと同時に右中段直突きを行ないます。ここまでが上受け突きで、
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そこから、連反攻として左熊手突きを上段に返します。

動画は教科書的な動きで、指導の現場で行われる標準的な説明を施しましたが、

要は、少林寺拳法でいう流水を行なう局面を、空手では半身を切っているのですが、

多分、手刀を打ち下ろしてもらう約束組手をしないと

半身の意味を理解できないのではないかと思います。


ただ、これは手刀という特殊で使用頻度が低い攻撃なので、

今度は右ストレートに対するムエタイの上段受けを見てみようと思います。

小野寺力の引退試合でアヌワットが小野寺からダウンを奪ったシーンです。
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どちらかといえばワンツーを打つかのような角度とタイミングですが、

相手の攻撃を迎えに行かず、受けを成功させています。



逆に迎えに行った場合はどうでしょう。


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ボーウィーが迎えに行って、アヌワットに真ん中を打たれます。

ディフェンスに穴が開いた状態です。

ボーウィーはディフェンスがこんな感じなのでシーソーゲームになりやすかった印象です。



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相手の右肩をストッピングするように抑えています。

これは迎えに行っている受けです。

ただし、顎を引いておでこが相手に向いていて

左上腕で自分のテンプルから顎のラインをカバーしているので、

相手の右拳でテンプルを撃ち抜かれることはありませんが、真ん中が開くので、

上段十字受けのように右手で顔の正面をカバーするディフェンスをすることで

危険性を回避しています。



極真空手の上段受けとしては、

受け手と頭の間は拳2つ分くらい開けると教わることが多いと思いますが、

それだと穴が開きすぎていると思います。


顎を引かず、顔を正面に向けたまま左上段受けをしても、

左テンプルがガラ空きで、その左手首をつかまれて、その上から右ストレートを打ち下ろされて、

あわてて左肘だけを挙げてテンプルを守ろうとするなんていう受けでは、

テンプルを撃ち抜かれて当然なので、


顔面ありでは、最低限、あごをひいて被弾しても当たるのはおでこ。


上腕(前腕ではない)でテンプルから顎までを隠す。


相手の攻撃は迎えに行かないで半身を切るというのを基本にするべきだと考えています。


左が差せなくなった日本人横綱のように、

起こそうとして迎えに行くと当然相手は右を固めます。

そこを差そうとしても差せません。

そこを差すと見せかけてもう一つ内側へ半身を切って相手の攻撃(防御)をかわし差し勝つ。


空手の半身の受けはそんなイメージではないでしょうか。

そして、コリジョンコースでさらっと書きましたが、その受けの陰から急に正拳突きが点で伸びてくる。

そういうものを目指すべきではないでしょうか?

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