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なんや、雇われた傭兵団か・・・・・・・・・
これくらい、ルフィナ姉さんがいなくたって・・・・・・
「待ってろよ、リース」
そう言って従騎士ケビンは茂みから出て行った。
守護騎士ケビン「無事やったか、リース。それにしてもどこや?ここ」
リース「お腹空いた・・・・・・」
???「七の至宝、輝く環(オーリ・オール)の中の影の国。
ここはあなた方の記憶を元に創られた国。
あなた達の想念が現実となるわ。」
ケビン「あんたは・・・誰や。どうやったら俺はここから出られる!!!」
???「この世界には「影の王」というものが居ます。王がこの世界を支配しているのです。
王を倒さない限りあなた方は永久にここからは出られない。
王の元には更に黒騎士がいるから彼も倒さねばならない。」
従騎士ケビン「リースを返せ!!!!俺の家族なんや!!!!」
リースは気絶していた。人質にとられていたのだ。
ただの傭兵が従騎士に勝てるはずもなく、完全にやられた傭兵。
すると傭兵はある「物」に触れた。
それは正に従騎士ケビンが任務により今回回収すべき「アーティファクト」だった。
そのアーティファクトに触れた傭兵はみるみるうちに姿を変え・・・・・・
ものの数十秒で悪魔のような姿となった。
気づけばケビンはさっきとは全く逆に一方的にやられていた。
当然だ。相手はもはや人間とは呼べないものなのだから。
「ケビン!ケビン!」
ケビン「おお、リースか。スマン、ぼっとしてたわ。あはは。」
リース「ケビン・・・・・・・・・」
ケビン「ん?」
リース「ん?じゃないでしょ!!!何でいつもいつも一人で勝手に悩んでるの!!??
私にも話しなさいよ!!!」
傭兵「グヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」
ケビン「クッ・・・・・・・・・」
ケビン「そん時や、俺に聖痕が現れたんは。」
リース「・・・・・・・・・」
ケビン「気づいた時には・・・・・・・・・」
ルフィナ「(あれは・・・・・・ケビン!?
聖痕!!!???意識を失ってるの・・・・・・・・・?」
ケビン「・・・・・・・・・」
ルフィナ「ケビン!!!!それはリースよ!!!何ボウガンを向けてるの!!??」
ケビン「・・・・・・・・・」
ルフィナ「ケビン!!!!!!」
ケビン「!」
ケビン「ハハ・・・最悪やろ・・・俺
お前の姉さん・・・殺したんやからな。」
リース「・・・・・・」
ケビン「大前に仇とられて死ぬんやったら文句ないわ・・・・・・」
リース「・・・馬鹿」
ケビン「!?」
リース「馬鹿!!!!!!!!」
ケビン「なっ・・・」
リース「なんでもっと早く話してくれなかったの??
一人でそんなこと抱えないでよ・・・家族でしょ?」
ケビン「・・・・・・・・・関係ないお前を巻き込むわけにはいかんやろ」
リース「関係なくない!!!
血は繋がっていないけどケビンも家族だよ!!!!!!」
ケビン「スマン・・・」
リース「もう・・・一人で抱えないで・・・・・・」
今ここに、影の国より脱さんとする16人の戦士が集う。
影の王が君臨するここ、幻影城に。
4人ごとに分かれ、4つの小隊ができた。
影の王が用意した4つの扉へ、彼らは飛び込んでゆく。
「生きてまた会おう」と約束して。
4つの門のウチの大門へケビン、リースを含む四人は入っていった。
ケビン「俺な・・・・・・母親殺してんねん。」
リース「えっ・・・」
ケビン「いや、殺したは言い過ぎかもな。けどな、見殺しにしたんや。
俺の家は貧しかったんや。
それで俺の親父がいなくなって・・・いよいよ金がなくて。
俺が眠ってたある日、俺の母親が来て。
「ごめんなぁ、ケビン。でもウチ、お金ないねん。だから、母さんと一緒に・・・」
俺は母ちゃん蹴っ飛ばして靴履くんも忘れて必死で逃げたわ。
それで帰ってきたら・・・・・・母ちゃんは死んでた。」
リース「・・・」
ケビン「ここに・・・影の王がいるんやな、いくで、リース。」
影の王「よくぞここまで辿りついたな。
だがしかし、私の用意した三匹の僕を倒さねば君達は私には届かない。」
赤き聖獣、金の巨人、黒の幻影。
影の王「倒したようだな。君達の仲間が。フフ・・・面白い。」
ケビン「もう遊びは終わりにしようや、ルフィナ姉さん。」
リース「!?」
ケビン「ここは俺の記憶から作り出された世界。
ここを支配してるんは俺の記憶に一番深く刻み込まれてることや。」
ルフィナ「よく気づいたわね・・・ケビン・・・・・・」
ケビン、リース「姉さん・・・・・・・・・」
ルフィナ「フフフ・・・けど。もしあなた達の記憶を元に私がつくられた存在ならあなたが私を超えることはできないはずよ。」
ケビン「何言うとるんや。」
ルフィナ「・・・?」
ケビン「俺が「ルフィナ姉さん」って言うたんはあんたのことやないで。」
ルフィナ「何のことかしら・・・私はルフィナよ・・・」
ケビン「違う!!!」
ケビン「お前は・・・・・・・・・・・・
姉さんの幻影を纏った俺の聖痕や!!!!!!!」
聖痕「よく気づいたな・・・・・・・・・・・・
まさかここまで気づくとはな。
お前を喰らえば私の力も完全なものとなる。」
(ラストバトル)
ケビン「ルフィナ姉さん・・・・・・」
ルフィナ「よく頑張ったわね、ケビン。」
ケビン「聖痕の方は・・・・・・完全に消えたんか?」
ルフィナ「いや、まだ私の中にある。完全には消えていない。
じきにまた復活するわね。」
ケビン「・・・」
ルフィナ「だからねケビン・・・」
リース「姉さん!」
ケビン「ルフィナ姉さんを・・・撃て、ゆーことやな?」
ルフィナ「ええ・・・」
リース「嫌!!」
ケビン「それしかないんやな?」
ルフィナ「ええ。」
ケビン「わかった。(ボウガンを構える)」
リース「・・・だったら・・・私も一緒に撃つ!!」
ケビン、ルフィナ「!?」
リース「もうケビン一人に背負わせたくないから!!」
ケビン「わかったわ・・・まったく。」
ケビン「姉さん。あんたは誰もが幸せになる世界を目指していた。
それが叶わないことと知りながら少しでも幸せな世界になるよう一生懸命努力してた。
俺達も姉さんみたいな騎士を目指すわ。」
ルフィナ「フフ・・・だけどね、それはやめて。」
ケビン「なっ・・・」
ルフィナ「どうせなら私なんか目指さないで。
私の為し得なかった、誰もが幸せな世界を無理だといわずに目指して。」
ケビン「ハハ・・・じゃあそうするわ。」
ルフィナ「もうそろそろ・・・お別れね・・・」
ケビン、リース「ああ、ありがとな。姉さん。2度も殺すことになってしまうなんてな・・・すまん。」
そうして彼らは約束通りまた合流した。
そしてあるべき場所へ帰って行った。
それぞれの想いを胸に。
16人。
いや。
17人が。
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