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自宅では、DS-10000とセパレートアンプを中心とするメインシステムに対し、消費電力の少ない、BGM的に聴くためのシステムをサブシステムとして持っていた。
今までは音源としては、CDデッキがNECのCD-903で、アンプはTechnicsの中古で買ったSU-V5Aである。スピーカーは小さいながらも3wayのTEAC S-500に、最近、自作のネットワークを通してスーパーツィーター(Fostecs T-925)を7.5Kc(ローカットは−12db/oct)からプラスしていた。
メインシステムのパワーアンプを換え、しばらく聴いているうちに、先に不具合が出ていて、下取りになるか、スクラップになるか、お任せにしていたDENONのパワーアンプPOA-8000の修理が完了し、販売可能になったので、下取り品として扱い、若干の金額を返金してくれるという、うれしい連絡が来た。
ただ、それをお金で貰うのは申し訳なくも思い、また、パワーアンプの購入(入替)には、お世話になったのだから、その金額に少々加算して何か他の製品を購入して、お店の売り上げに少しでも貢献しようかな、と考えた。
そこで、メインシステムが楽しく聞けるようになったので、ついでにサブシステムのスピーカーもグレードアップしようという考えになった。
予算を考え、雑誌を読み、ダイナのHPを見てゆくと、中古ならかなり著名な製品まで手が届くことが判ったが、いかんせん、オーディオ界から離れていた時間が長いので、音を聞いたことのない製品が多い。
これではどうしようもないので、大体の候補をリストアップして、また、ダイナのK店長に打診してみた。
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以下はそのやりとり。
「トレードセンターのHPに、Joseph Audio RM7si Mk2 という生産完了品がでています。399,000円のものが199,500円ということで破格だと思いますがいかがでしょうか?
最初、そこそこの値段のB&W CM 1 とかB&W DM601 S3を眺めていたのですが、705も買える範囲かなって思ってみているうちに、上記のものを見つけました。
他にはDALIとか、TRIANGLEとか結構20万以下のところに多くの種類があるようで迷ってしまっています。
TRIANGLEのCOMETE ES のチタンドームとか、Joseph Audio RM7si Mk2 のメタルコーン、なんていう、金属系に目が向いています。
ま、特にJazzにこだわらなくてもいいのですが、DS-10000をBGM的に聞くのは、どうもと思っているのと、今持っているサブスピーカーと一寸だけしか違いがないようだと買う価値があまりないように思えて余計迷っています。
トレードセンターのは在庫限りということなので、あまりゆっくりとは考えてられません。」
これに対する回答は、
「Joseph Audio RM7si Mk2は、・・・->可もなし不可もなしとの印象です」
「・・・金属系に目が向いています。->金属系の振動板は良いと思います。(きちんと制御できていれば。)」
「DS-10000をBGM的に聞くのは・・・->使い込む方が良いとも考えますが?」
「ならばここで今運用中の私の私物をお譲りいたしましょうか? 売りたくはないのですが、・・・気に入っていただければお譲りいたしますよ。」
「アンサンブルの"PA1"と言う、大変コンパクトな製品です。音質はもちろんのこと、鳴りっぷりが半端ではありません。実に痛快なSOUNDを聴かせてくれます。 一度、お聴きになられることをおすすめいたします。 多分、即座に気に入っていただけるような気がします。」
この時、アンサンブルという会社のことは全く知らなかったので、早速調べてみた。
ところが「ENSEMBLE」をGoogleで検索すると目的でないものがずらりと出てくる。また型番である「PA-1」も同様に検索すると、全く別物がこれまた大量に表示される。 とんでもないものが山と出てきて、資料を見つけるまでに少々時間が掛かった。
「検索結果・・・
アニメーション、SOAソリューション、RSS/Atom リーダー、幽霊楽団、アマチュア合唱団、アマチュア合奏団、オーディオインターフェイス、simulation love(やや怪しい?)、Disco、頑固店主の接客日記、お絵かきサイト、カフェバー、写真展「ギャラリー猫の憂鬱」、夢小説、新築・中古物件情報、RTS、サーカス、ダイニングバー、ゲームコントローラー、ビジネス統合ソリューション、screensaver、・・・・・ 」
mixiの知り合いに至っては「仕事柄アンサンブルっていうと 女性のカーディガン、インナー、スカートの3点セットが最初に浮かぶ辺り、春ですね。」ってな具合。
・・・ようやく見つけ出した。
アンサンブル社は1986年に、ウルス・ワーグナー、アンネ・ワーグナー夫妻によってスイス北部の都市バーゼルに設立された。このご夫妻はエンジニアではない。音楽をこよなく愛し単なるスペック上の性能や機能ではなく、「真の音楽性」が欲しいと考えていた。そこに、スイスのクラフトマンシップを継承し、卓越したエレクトロニクス技術力を誇るパウエル・アコースティック社との出会いがアンサンブル社の起源でもある。これでお分かりの様に、オーディオメーカーのトップがエンジニアを兼任するのではなく、ワーグナー夫妻は自らの感性を提供し、形になるまでの設計と製作をパウエル・アコースティック社が行うという完全分業制を取る個性的なブランドである、とあった。
また、
アンサンブルの最初の製品は PA-1 スピーカーでした。 このスピーカーが15年以上にわたって生産され、これを所有する世界中の多くの音楽愛好者の誇りとなってきたという事実は、この企業の最初からのポリシーを物語っています。「アンサンブル」とは、完全に調和した人または物事の集まりを意味します。 その名前が意味するとおり、このスイスの企業の方針は「プラグ・アンド・プレイ」システムとして最高の音楽の結果を保証する製品を作り上げることですが、また単一のユニットとしても不自然な色付けがないため、既存のシステムの音楽再生に大きく貢献することができます。
同様の開放的気質をもって、アンサンブルは通常は外注となることが多い専門資材、技術および専門知識をも組織内に整備しました。 明確なコンセプトと革新的なアイデアによって柔軟性と強靭さを同時に具現化する組織とともに、設計と生産能力のアンサンブル(調和)を築き上げることができたのです。・・・
会社のHPも見つかり、物理特性も判明した。
外形230x210x350、重量8.5kg、146mmのバス・ミッドドライバーと19mmのドームツィーターで
クロスオーバーは2.5kHz、レンジは42Hz〜22KHzで感度は88.5dB、インピーダンスは低めの4Ω。
発売は1991年。
リアーバッフルに全面覆うように使われたKEF製のパッシブラジエーターが特徴である、とのことだ。
製品の定価は、よく分からなかったが1995年に発売された「PA1 Silver」が480,000円(ペア)であったという。
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ということで、早速試聴用のCDを何枚か持って店に出かけていった。
色々聴いてみると、ある種の録音または楽器には、高域がやや耳障りのように聞こえたが、それ以外は到底この小さなスピーカーから音が出ているとは思えなく、また、相当パワーを入れても、全く崩れるそぶりを見せず浪々と鳴らしきる実力の持ち主であることがわかった。
実は、K店長はこのスピーカーを見つけ出してから、ウーファーのエッジが痛んでいたのでその道のプロにお願いして、エッジを交換していた。これにより100年は持つと言われたそうであるが、その費用は店長の小遣いの2ヶ月分だったと聞き及んでいる。
私は、POA-8000の下取り額に下取り額の1.5倍ほどを加算してコレを買い取らせて貰うことにした。
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