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実演に近づけた前回の調整で、かなりそれに近くなった気がしたのだが、いくつかの曲を聴いてみると、まだ70から80点位に感じ、まだイマイチの感が拭えなかった。 そこで『デジタルチャンデバを使用するには、入力信号を十分にアップさせるのが良いという』セオリーをもっと詰めてみようと考えた。 前回は、測定のためのOMNIMICが入力オーバーになってしまったため、プリ出力を62dB(プリ:JEFF ROWLAND Capri S)に設定していたが、パワーアンプのゲインを下げれば、プリ出力を上げてもOMNIMICへの入力は抑えられる、ということに気づき、実践してみることにした。 プリは99.5dBまで出力が可能なので、まだ十分なマージンがある。 デジチャンPA+(dbx DriveRack PA+)は、クロスオーバーの前段にコンプレッサーとD/A変換の直前にリミッターを搭載している。コンプレッサーはスレッショルド値を越えるとが働く形になるので、コンプレッサーを使わないとした場合では、スレッショルドを越えないギリギリの状態が最適な入力ということらしい。 で、デジチャンへの入力(プリ出力)は、どこまでアップさせられるかを検証した。 プリ出力を上げて行くと、PA+の入力のインジケーターがスレッショルド値以下の緑色から、スレッショルドに達したというサインの黄色がチラチラと点灯を始めるのが75dBで、74dBだったら緑色のままであることが解った。 それでプリ出力は74dBにし、前回(プリ出力62dB)までの再生出力になるように、パワーアンプ(FIDELIX CERENATE)のゲインコントロールを調節した。 なお、サブウーファーについては背面のレベルコントロールでは微調整がしにくいボリューム位置(ツマミ位置が9時付近)になったので、微妙な調整はPA+の出力レベルの方で調整した。 結果的に、再生出力は前回より少し低めとなった。 その全体周波数特性と、Inplus。 そして、Wavelet. Bass Decay and Bass Response。 各ユニット別の周波数特性。 その一覧図。前回との変更はサブウーファーを逆相としたことと、サブウーファーおよび中低音のクロスポイントを変更したことのみ。 試聴の結果、前回と比べ劇的に変化と感じた。 全体的には厚みが感じられ、前回と同じプリ出力を62dBとした場合でも、例えば、オーケストラなら弦楽器の演奏者数が多くなったような雰囲気。ティンパニーの低域もドスンと響いてくる感じ。金管楽器は単独で飛び出してくる感じでは無く、モット大きな塊で飛んで来るような感じで、楽しい。 もちろん、更に入力をアップさせて72dBくらいになると更に良くなる。 なお、中低域と高域のパワーアンプのゲインコントロールはほぼ11時半の位置で、中域は9時、中高域は9時半の位置とかなり絞った位置になっている。これは聴感上の残留ノイズ低減にも役立って、無音時はとても静かという二次効果も生まれてとても嬉しい。
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