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タイトルも新たに、1年ぶりですが、まずは過去の記事を整理しなきゃ

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フラ・マウロ(FraMauro)の地図


フラ・マウロ(FraMauro)の地図の地図というのを知っているだろうか?

これは1450年頃にサン・ミケーレ島にあるサン・ミカエル寺院ベネチアの修道士であるフラ・マウロ(Fra Mauro)が作成したと言われている地図だ。実際には2メートルほど木製の枠組みの付いた円盤形(星座早見盤)にはめ込まれた羊皮紙に描かれた世界地図だ。

この世界地図は、当時のポルトガル王であるアフォンソ5世の委託により、フラ・マウロと彼のアシスタントであり航海地図士であるアンドレア・ビアンコが複写を作成した。1448年から1459年にかけて、彼らに支払いが行われていたことがすでに証明されている。

この複写は基本的に旧世界を描いたプトレマイオスの世界地図(ヨーロッパ/北アフリカ)をベースにしており、中世までの地理的な知識を集結し、地図としての完成度は格段に高められたと言っていいだろう。1459年4月24日に完成した。


プトレマイオスの地図に比べて特徴的なのは、アフリカ大陸の先が陸続きでインド洋が大きな水内陸の巨大な湖としてではなく、海洋として描かれ、アフリカを回ってインドへ到達出来ることを暗示している。


プトレマイオスの世界地図
イメージ 1



FraMauroの地図 ← 南が上なのでとりあえず逆さまにした地図
イメージ 2



注目すべき点は

そして エルサレムが地理的な世界観の中心にはなく


すでに中世という時代から新しい時代への移行を示しているとの見方もある。


つまり、ヨーロッパ中心の世界観がすでに崩れているのだ。


さて、

ここで前回の日記で書いた1402年に製作されたという『混一疆理歴代国都之図』をもう一度見てもらいたい。解説付きの地図があったのでこちらの方がわかりやすいだろう。


混一疆理歴代国都之図
イメージ 3


そしてまた、それより23年ほど前の1378年に描かれた『大明混一图』という地図がある。

大明混一图
イメージ 4


混一疆理歴代国都之図は、まぁ、明らかに大明混一图を模倣している地図であると思うのだが・・・



重要なことを明示している。



大事なのはここの部分だ。
イメージ 5



すでに、アフリカ大陸の南を回れる航路が明示されている。



それにしても・・・ずいぶんと小さいね・・・。


また、このフラ・マウロよりも早い時期1411年から1415年に書かれた地図がある(正確な年数は1の位が読み取れないので難しいようだが・・・)


幻の世界地図 De Virgaの世界地図


その地図の名はデ・ヴィルガ(De Virga)の世界地図。幻の世界地図だ。1911年ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァという街の古本屋で地図コレクターのAlbert Figdorによって偶然に発見された地図だ。地図の鑑定については、ウィーン大学などで行われ真贋のほどは確認されている(写真も当時撮られた)。

しかしながら、1932年にオークションの最中に盗まれてしまい、それ以来今日まで見つかっていない。

デ・ヴィルガ(De Virga)の世界地図
イメージ 6


喜望峰も含めアフリカがかなり鮮明に描かれているのが分かる。


さて、フラ・マウロの地図に話を戻すと、この地図には、中国の宝船、アラブの船、インドの船、そしてヨーロッパの船が特徴づけられて書かれてある。

特徴を表して書かれている各地域の船
イメージ 7


そして フラ・マウロの地図には、インド洋においては中国の宝船が多数描かれており、極めつけはアフリカの南部、地図では上の方だが、帆はおろしているものの中国の船が大西洋に侵入しているところが書かれている!!





少しアップ


フラ・マウロの世界地図、喜望峰を超えた中国船(1)
イメージ 8


もう少しアップ


フラ・マウロの世界地図、喜望峰を超えた中国船(2)
イメージ 9



それにしても、このインド洋や東アフリカ海岸における中国船の描かれ方は、一目見ると少し異様だけど。


しかし、それは大げさだとかではなく、僕たちは既存の歴史観念にとらわれているに過ぎない。

 『インド洋にもインド洋の歴史がある。』 

という事実をみのがしている。前回、鄭和についていろいろと書いたが、実は中国のインド洋における歴史が始まったのはもっともっと大昔のことだ。


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