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久々に見ごたえのある陰謀ドキュメンタリーを見た・・・。
電球をめぐる陰謀http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/120716.htmlエジソンが発明した電球が売り出された1881年、その耐用時間は1500時間だった。1924年には2500時間に延びた。しかし1925年に世界の電球製造会社が集まり耐用時間を1000時間に限ることを決定。世界各地で作られた長持ちの電球は一つも製品化されなかった。 以下のホームページには次の様な解説がある
電球は「意図的な旧式化」が初めて適用された例である。「意図的な旧式化」とは消費者に製品の買い替えを促すため、製品の寿命を制限したり、新しいモデルを発表することを言う。一定期間を過ぎると機能しなくなるようプログラムされたプリンター、すぐ伝線してしまうストッキング、交換不能のバッテリーや次々とモデルチェンジを繰り返す自動車。そこに隠された秘密を明らかにする。
一方で経済発展の源でもあった「意図的な旧式化」は、深刻な産業廃棄物の増大や、消費者の不満の原因ともなった。経済発展、環境への影響など、これからの消費社会のあるべき姿を問いかけるこの作品は、学校や大学でも繰り返し上映されている。
まぁ、NHKのオンデマンドで見られるかもしれないが、英語で良ければyoutubeにアップされている。
「電球の寿命」や「破れるように作られたストッキング」に関しては、昔から陰謀説が存在していた。製品のメーカーがGEやデュポンなどと言った影響力おある企業なら当然かもしれない。Ipodなどの特定の製品などをだしながら、特定のメーカーを攻撃する番組を放映するのは何ともNHKらしくない。そんなもんか・・・。
一方アフリカのガーナが世界のゴミ捨て場と化している映像にはかなり考えさせられるのだが・・。そのあたりの感情を操作するうまさは陰謀論の特徴だ。
ただ、実際に最近の電子機器は壊れると、修理よりまずは費用と手間を考えると新品を買うように奨められる。Ipodや携帯電話、パソコンに内蔵されているバッテリー二次電池には寿命があり、それがだいたい買い替えの時期を示唆するような仕組みになっている。
一見、A社のプリンターが壊れやすい場合、他の競合メーカーB社に乗り換えられる心配があるが、市場が独占または寡占の状況では十分に効果を発する方法である。カルテルが存在し、各企業の利益を最大化するのは有効な手段だ。
ポイボス・カルテルこのドキュメンタリー映画には歴史上実在したポイボス・カルテルが登場する。
1924年12月23日、当時の主要電気メーカーの幹部がジューネーブに集まった時から存在するカルテルで、参加者はオスラム、フィリップス、ゼネラル・エレクトリック、タングスラムなど。発光効率などの標準化や製品寿命について議論を行った結果、最も高い売上量を基本として、それぞれの地域以外で競争せず、電球の寿命を1000時間に縮小させるという合意をしていた。 まるでロスチャイルドなど国際金融陰謀論に登場する「ジキル島の秘密会議」のような話だ。
ただ、このドキュメントにあるように
「エジソンが発明した電球が売り出された1881年、その耐用時間は1500時間だった。1924年には2500時間・・・」
というのは本当なのだろうか?
ふむ。。
どうも陳腐な陰謀論の響きもある。
白熱電球の歴史と日本の竹以下↓のホームページに白熱電球の歴史が分かりやすく書いてあったので、ドイツ語のウィキ情報と兼ね合わせながら白熱電球の歴史を紹介しよう。
参考:
白熱電球の歴史はエジソンよりも前に遡る。1840年に世界で初めて特許が申請された白熱電球のフィラメントはプラチナ製であった。十分な強さの光を得るためには、プラチナの溶解点である1772度に達してしまい、プラチナを使用した白熱電球の実用化は実質されなかった。 その後の白熱電球史上における重要な役割をおったのはオスミウムで1895年から1905年ぐらいまで使われた。比較的高い融点をもち、フェラメンとの特質としては重宝されたが、高価であり、110Vもしくは220Vの環境では使うことが出来なかった。
1903年頃には加工しやすいタンタルがこれにとって代わり、
1906年にタングステンがタンタルにとって代わり、1910年以降はフェラメントの主流となった。ちなみに、ドイツの電球メーカーであるオスラムは、フェラメントの材料名であるオスミウムとタングステン(Wolfram)に由来する。
より明るい白熱電球になるほど、製品寿命は短くなるというトレードオフの関係は、崩れることはなく、出力を押さえれば、当時でもフェラメントを長持ちさせることは可能であった。
ただ、このドキュメントにあるように
「エジソンが発明した電球が売り出された1881年、その耐用時間は1500時間だった。1924年には2500時間・・・」
というのは少し解釈のしかたの問題がある。
もちろん、本当だったかもしれない。
白熱電球の製品寿命は発光効率が高くなればなるほど、フェラメントの温度が高くなり2700K(ケルビン)では平均寿命は1000時間程度、劇場照明などの3400Kでは数時間ほどしかもたない。電圧を20%上げると、明るさは2倍となるが、製品寿命は95%落ちることになる。その一方で電圧を半分にすると、発光効率も落ちるが、製品寿命は1000倍以上にもなることが分かっている。
信号機に使われている白熱電球(シグ・ランプ)の寿命は6000時間であると言われている。また、ドイツ人研究社ディーター・ビニンガーが発明した「永遠ランプ」の寿命は15万時間である。ベルリン知事の委託を受けたビニンガーが1979年から1984年まで研究し、安定器を装着させる形で実現させた(ただし、ビニンガーは生産直前に飛行機事故によって亡くなった・・・陰謀か?)。
上述のポイボス・カルテルは会員企業間で知的財産や特許などを共有する一方で、製造方法や統一規格などをつくった。加えて地域カルテル協定のようなものを結んだ。これが功を奏して、ポイボス・カルテルの会員は世界市場の80%のシェアを有するにいたった。このドキュメンタリー映画に登場する制裁金のリストは実在していて、白熱電球の寿命においても1000時間を超えると、階段形式に制裁金が上昇するというシステムだった。
このカルテルは1941年には公的に解散したことになっている。しかし、1942年10月に米国政府はGEを“違法な価格協定”、“競争の阻害”、そして“製品寿命の劣化”などカルテル法違反で訴え、11年にわたる法廷闘争の結果、1953年に製品寿命の劣化を禁止する命令が下された。
今日もこのカルテルは生き続けているという説もある。
(それを証明する資料はないが、完全否定するための資料もないという)
ただ、どこが誇張で、どこが事実なのか・・・
冷静な目で見ていく必要ある・・・と改めて思わせる内容だった。
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