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朝、目を醒めると雪であった。
フォーラム2日目に出かけるかどうか、一瞬、躊躇させる朝の雪だった。
広尾についても雪降り止まずであった。
私が参加した分科会は「NPOバンクが社会にどう役に立つか」をテーマにし、NPOバンクへの理解を深めることを目的にして運営された。
分科会の参加者は主催者側のスタッフを入れて確か14名だったと思う。
2月19日に大学受験を控えている高校三年生の女子、「NPOバンク」を試験の問題にしようと考えている北海道の大学の先生、フリーランスの女性マネーライター、新潟コミュニティーバンクの女性、10年に亘る英国生活から戻って日本の現状に失望している女性、高知でNPOバンクを立ち上げようとしている男性、脱サラして民間の学童保育にに関わっている大阪の男性等々。
スタッフは国際青年環境NGO A・SEED・JAPANのメンバー、名古屋のNPOバンクmomo
のメンバー、NPOまちづくり情報センターかながわ・アリスセンターのメンバーが加わり、NPOバンクの実態や課題をナビゲートする。
NPOバンクの性格から、地域の問題との絡みのなかで、どういう社会にしたいのかという目的意識はもとより、地域で生きていく覚悟がまずは求められることなど経験的に裏付けられた発言が各スタッフからなされた。
戦争や環境破壊に加担することになるかもしれない預金先のお金の流れに注視しなければならないという未来バンクの田中優さんの主張に対しては、北海道の先生は、東京人の論理だと切り捨てる。
NPOバンクの資金調達も、預金先に注意を払うのと同様な注意がいるのではないかとの意見には、貰えるものは貰ったらいいのではないかとの強硬な反論が北海道と高知からなされた。
地方の金融機関の貸し渋りという現実の中で、NPOバンクへの期待と今日的な役割を浮き上らせての反論ということなのだろう。
スタッフの大半が田中優さんを通じてNPOバンクの存在を知った人ばかりなのとは違って、参加者は、決して田中優さんイズムに感化されている人ばかりではないようだ。
クロージングでは、5つの分科会からの討議の報告がなされ、最後に飛び入り的に、田中優さんから「今日までのNPOバンクは地域でのプレーヤーへの資金提供するプラットホームの機能に徹してきたが、これからはNPOバンク自体もプレーヤーとして地域の活性化のために活動体にならなければならないことが今フォーラムで確認された。」との締めがあり、フォーラムは終了した。
また、新たに多くの活動の存在を知ることができた。アリスセンターのように、地元のまちづくりNPOを知り、momoのようなユースバンクを始め、各地のNPOバンクの存在を、文字通り体感できた2日間であった。
金融は、いろいろな形で現れてくる。金融を操作する人によって変わっていくものでもあるのか。
一方では、世界的な金融資本主義の錯乱は、いまだ収まらずではある。
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