団塊の詩人

定年後の自分探しには、今を乗り越えていく詩人の精神が宿らなくてはならない。

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 日本平和委員会が主催するパレスチナ・ガザ現地取材報告会へ参加するため、三田にある港区勤労福祉
会館へ勤務終了後に出向く。

●日本平和委員会
http://www.j-peace.org/
●パレスチナ・ガザ現地取材報告会のチラシ
http://www.j-peace.org/download/090309.pdf

千数百人を超す死者を出し、4000人を超す負傷者を出したイスラエルのパレスチナ・ガザ攻撃。
カザの状況、解決の方法、日本国民としてすべきことを探るための現地報告会が行われた。

最初の講演者、ジャーナリストの土井敏邦さんが映像を駆使して現地の状況報告と自説を切々と語られたのだった。

そして28年間、土井さんはパレスチナの地を訪れる中で、今回ほど破壊と虐殺の現場での兵士の残虐性が尋常ではなかったことをまずもって報告されるのだった。

ミサイルの直撃で遺体は溶け、白旗を掲げる村民にも銃は容赦なく発射される。あたかも、村民を処刑でもするかのように銃殺が続くのだと土井さんは赤裸々に報告された。

イスラエルの兵士は「ハマス→テロリスト→人間ではない」という図式から、ガザの人間を「非人間」と見做し、「悪魔」とさえ断定するのだ。それは旧日本人が中国で、アメリカ人がベトナムで犯したことと同じ心理状況を醸し、それをメデアが支えてきたという事実が厳然と存在することを抗議の意志をもって土井さんは指摘するのであった。

イスラエルの今回の狙いは、パレスチナ人の被害だけでない『産業の破壊』にあったことは明々白々であったにもかかわらず、日本のメデアはこの核心的な情報を一切露出させないことに土井さんは舌鋒鋭く抗議の声をあげるのであった。

パレスチナ・イスラエルの間は、対等な者同志の「紛争」「戦争」とはいえない。両国間の構造を明らかにさせることがジャーナリストの役割であり、メデアの客観的報道といえるものであるはずなのに、それが一切なされない現実を土井さんは憂い、怒りの言葉とともに、半ば絶望の表情を顕にされるのであった。

爆撃を受け、頭に破片の刺さっている「少女・アマル」、彼女は目の前で肉親が殺されるのを目撃し、トラウマにかかりながらもイタリアでの手術を受ける段取りが赤十字の手で準備されたが、パスポートが無く、出国ができないのであった。

「少女・アマル」の悲劇を一人個人の問題として彼岸視することなく、パレスチナ総体の問題として捉え、何千ものアマルと繋がるのでなければならないのだと土井さんは悲壮な表情を浮かべて語るのだった。
第三者的な評論や解説はいらない、アマルの置かれた状況に想いを致すことだと、そうすれば、おのずと日本人である我々がすべき術がみつけられると誘導する発言をされ、知識を振り回す評論的な言辞を断罪し、現場に立ち合った者の凄みが放たれるのだった。

●土井敏邦
http://www.doi-toshikuni.net/index.html

二番目の講演者は千葉大の栗田禎子さん。「パレスチナ問題の性格。」「今、求められていること。」「パレスチナ問題を放置することで国際社会が払う代償」といった観点からパレスチナ問題の内実を解き明かしていかれるのだった。

実践者・土井敏邦さんは学究者・栗田禎子の言い回しに対して、「いたずらにパレスチナの知識をつけるよりも、彼ら、彼女らの置かれている現実に対して想像力を高め、同じ立場に立ったものの見方が必要だ」と主張され、「余り難しく捉えないことだ」と批判するなど火花を散らす場面もあり、講演者間での距離をみられたが、両者の話を聞いて初めてパレスチナ問題の全体の構図が理解できるのでもあった。

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