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「丁々発止」は3章からなり、その第1章に小泉純一郎を叱ると題して、小沢一郎との対談から
始まっている。
佐高は「はじめに」で、この対談集を貫く主旋律を「不謹慎」に置いたとしている。
「神は細部に宿りたまう」というが、むしろ「神は不謹慎に宿る」と言い放ち、田中優子との
締めにあたる対談は、京都の清水寺のご開帳記念として行われ、善男善女を前にして、善男善女に
あらざる2人が目論見通り、不謹慎な話を展開したとある。
小沢一郎との対談は、2004年1月3・10日号、17日号の週刊現代に連載したもので、
副題を「小泉純一郎の兵隊ごっこを叱る」としてある。
小沢はのっけから、小泉は本来、政治には興味がない。もともと、政治的な主張などは持って
いないとばっさりと切り捨てる。小泉は、総理の座を守るためにアメリカに同調したほうがいいと
思い、イラク戦争でそれを実行したまでと言い切っている。
佐高は、これまで小沢一郎を「生涯の敵」とみなしてきたとのことだが、考えの違いは違いとして
話のできる相手であることを、対談を終えて認めている。
2番手は、渡邉恒雄である。現在の政局を見通したかのラインナップになっている。
なべつねとの対談は、2006年1月号月刊現代において、「小泉君の本音、安倍君への注文」
を副題としている。
なべつねは、当初、佐高との対談には激しい拒絶反応を示していたらしいが、高杉氏の仲介が
あって、実現できたとのことである。
なべつねは、小泉とのやり取り、橋本内閣の行政会議での猪口邦子とのケンカ、石橋湛山への
仲人の依頼の件、氏家齋一郎らとの共産主義転向者との読書会のエピソード等、随所に大物振りを
誇示する言い回しや、振る舞いに溢れている。それが手に取るように判るのだ。
佐高が12.8の憲法行脚の会シンポジュームでも紹介していたように、「僕はね、キューバの
カストロ、アメリカのロバート・ケネディ、エジプトのナセル、韓国の金鐘泌といったひところ
の権力の頂点にいた人物と同じ歳なんだ。」「今でも権力を保っているのはカストロと渡邉恒雄
だけなんだ(笑)。」
人前で憚ることなく、ここまで傲慢な言辞と態度が終始できるためには、どんな思考回路を有して
いるのか、一度調べてみたいものだ。
先のシンポジュームのときにも、辻井を共産党へ引き込んだのはなべつねと氏家であり、しばらく
両名の指導を受け、ビラ運びに精を出していると、あるとき、「いつまで、馬鹿なことをやって
いるんだ」と辻井を非難しながら、真っ先に転向していったのが、両名だったと苦笑しながら証言
されていたが、何をか言わんやである。
第1章の、他の対談相手は、加藤紘一、田中秀征、鈴木宗男とヒューザーの小嶋進、高杉良、
天木直人、辻井喬と斎藤貴男である。
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