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蕁麻疹(じんましん)

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蕁麻疹(じんましん)

ある18歳の青年の話しをしましょう。彼は、前記日程の大学入試10日ほど前から、蕁麻疹がでて、集中できないと相談に来ました。夜、冷たい屋外から自転車で家に帰り、暖かい部屋でホッコリしたとたん、体が痒くなり、掻くとミミズ腫れのような湿疹が全身に広がるのです。風呂上りにも悪化しやすく、夜中にカユミで目が冷めることもありました。場所は決まっておらず、突然に広がり、知らない間にひくという状態が毎日続いているというのです。

◆蕁麻疹とは
一般に、蕁麻疹は、原因や成り立ちによって次のように分類されています。
1) アレルギー性蕁麻疹:IgE抗体が関与する即時型アレルギーで、薬剤、花粉、ダニ、ハウスダストなどによるものが多く、激しいカユミと熱感を伴う赤いもりあがりが急に広がり、数分から数時間で消える。大きさや場所は決まっておらず、出たり消えたり発作を繰り返すと言うもの。
2) 物理性蕁麻疹:日焼けや寒冷、温熱や下着で圧迫されるところなど、機械的刺激で発生する。
3) 食事性蕁麻疹:小児でよくあるが、特定のものを食べて出る蕁麻疹。
4) 心因性蕁麻疹:心因の関与だけで皮膚の血管の透過性が高まり生じる。
5) コリン性蕁麻疹:運動、緊張、イライラなどで分泌されるアセチルコリンに過敏に反応するもの
6) 接触性蕁麻疹:原因物質が皮膚に接触することによって起こる。ゴム、ピアスなど。
しかし、特定できないことも多く、原因も分かっていないことが多いようです。

◆ この青年の場合は?
試験前ということもあってか、中枢神経に働かない漢方薬を希望されたので、症状と体質について詳しく伺う。アトピー体質で皮膚は乾燥気味。花粉症あり。何でも食べるが胃腸は丈夫な方ではない。食後眠くなりやすい。最近食事が不規則になりがち。時に立ちくらみすることがある。目がよく疲れる。

◆ 薬草による対策
胃腸が丈夫でなくて、皮膚が乾燥気味。立ちくらみ。目が疲れやすい。これは血液の供給不足(血虚)になりやすい方に良く見られる症状です。
ところで、人の血液の量はおよそ4〜5リットルですが、それでは全長で地球2周半といわれる全血管の10分の1しか満たせないと言われています。運動時は、皮膚表面や筋肉の血の流れが盛んになりますが、静止時は、脳や内臓の血流が優先されます。受験直前のストレスと寒冷がそれに拍車をかけたのでしょう。皮膚表面への血液供給が不足してバリア機能が低下し、過敏になっていると考えられます。(肌膚血虚 血燥生風)
 対策は、何よりもまず、セリ科トウキ、カシュウなどで皮膚表面の栄養改善を図り(養血潤膚)、その上で痒みを収めるセリ科ボウフウ、シソ科ケイガイを配合し、皮膚の免疫を向上するマメ科オウギを加えました。

◆ 経過と結果 1日2回服薬
1日目:夜から服薬。直後、夜中も痒かったが翌朝は、これまでとは違うと感じた。
2日目:朝、服薬して学校へ。日中も明らかに効果を感じた。夜、風呂上りに胸に1箇所、タバコ大の紅斑が出たが、カユミはほとんど気にならなかった。
3日目:ほとんど気にならなくなり、服薬の必要を感じなかったが、試験に備え、再発予防のため1週間飲み続けて廃薬。
      一ヶ月たつが再発を見ていない。

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