全体表示

[ リスト ]

頭部外傷後の後遺症

巷間、「腹は切るもんじゃない」という言葉を耳にすることがあります。
多分、開腹手術後の癒着やいろんな機能障害のことを指しているのでしょうが、交通事故やスポーツ傷害のあとの後遺症も、長引き難治となることがあります。

(理由)
1)外傷後の患部は「陳旧お血」といって、慢性的な血行障害を起こすことが多い。
2)痛み・めまい・こりなどの症状が長引くことによる体力(回復力)の衰え
3)1)2)によって、さらに二次的に血行障害がおこる。

(事例)
43歳男性。成長期に2度、事故で頭部を損傷。開頭手術を受け、以来、慢性的な頭痛に悩まされてきた。
置き薬や市販の頭痛薬で凌いで来たが、白髪が増えてきたので病院を受診したところ、化学合成の頭痛薬の使用を止められ、漢方薬を希望された。
ほかに喘息があり吸入器を常時携行している。アトピー皮膚もあるらしい。
肩こり、足先の冷えがあり、ここ2〜3年体力の衰えを感じるとのこと。
タバコ1日40本、缶コーヒー1日3缶を飲む。

(対応) 
1)外傷後の慢性的頭痛、肩こり、足先の冷え、ヘビースモーカーなどから慢性的な「陳旧お血」が疑わ  れました。血液の粘度を下げ、末端への血の取り込みを良くする丹参

  (タンジン)を含む漢方薬「冠元顆粒」を、朝と晩にとってもらいました。イメージ 1

2)長期にわたる頭痛薬と喘息薬の使用によって、体力に関係する臓腑(肝・脾・腎)機能が衰え、その  結果、白髪が急に増え、疲れやすくなったと思われました。
   また、喘息は水による病気と考えます。体力の低下は、飲食物の代謝不良から痰を生みやすく、喘  息の長期化と合わせて気血の巡りを邪魔していると思えました。
  体内の不要な痰を取り除き、胃腸の働きを良くする半夏・陳皮を含む漢方薬「星火温胆湯」を、1日  3回とってもらいました。イメージ 2

3)1)2)で、慢性的頭痛の元を取り除こうとしましたが、いくら元を取り除こうとしても頭痛が短期  で楽にならなければ、長年かけて作られた元の体質を変えることなどおぼつきません。
  短期間で頭痛を楽にする薬草として、頭痛の薬草、白芷(ビャクシ)と川芎(センキュウ)の入った  漢方薬「頂調顆粒」を使いました。イメージ 3

(経過)
1)2週間後:
  「漢方薬がこんなに効くとは思わなかった」「それでも、飲まないと頭痛が再発する」とのこと。
  初回こられたときに、べったりと厚かった下の苔が、薄い黄色に変わっていたので、頭痛の原因のひ  とつである「痰」が少なくなっていることが伺われました。
  漢方の頭痛薬は、痛いときだけにして、頭痛の原因と考えられた1)と2)は継続してもらいまし   た。

2)1ヵ月後:
  「飲んでると頭痛だけでなく、体が軽い、疲れにくい」「漢方の頭痛薬を飲む回数を減らしている」  とのこと。
  (対応)の1)と2)を主に継続したい由。 初回同様の漢薬を量を減らしながら継続されていま   す。

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事