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『天野動物絵ン(あまのどうぶつえん)』の第41弾。
この作品のメインは[アメリカバイソン、アフリカスイギュウ、スイギュウ]。背景は[フィリピン・コルディリェーラの棚田群]。
世界遺産には自然遺産と文化遺産がある。フィリピンのこの棚田は緑のあふれる風景なのでパッと見た感じは自然遺産みたいだが、巨大な棚田は人工物なのでこれは文化遺産である。
発展途上国の貧しい地域に学校を作ろうとするような活動は立派だと思う。それはそれでいいこととは思う。、が、学校を与えられたその国はいったい何を目ざしているのだろうか?子供に何を教えるんだろう?
今ある先進国と同じように工業化に力を入れるつもりだろうか?そういう教育をするのか?
地球温暖化や人口増加で世界的に食料や水が不足している中でそんなことをして大丈夫なのだろうか?
高価な着物や宝石などが一個の果物ぐらいのものと物々交換されるような時代が思ったより早く来るかもしれない厳しい状況に我々地球人は今、立たされている。
これから先の時代に強国となるのはきっと食料自給率100%をゆうに超える「農業国」だと思う。食べ物が無い時代に食べ物をどんどん作り出せるんだからそりゃ強いに決まっているだろう。
発展途上国の多くにはまだまだ豊かな農地が残されている。
だから、こういう国々は、今ある先進国のマネをするのではなくて、農業に特化した独自の発展をとげてほしいのだ。これからもチャリティーという名のもとにどんどん学校ができていくのだろうが、それを子供たちに教えるための学校であってほしいと思う。
だが、現実は厳しい。
ある人気番組で有名人たちが描いた絵をチャリティーオークションにかけ、アジアのとある国に学校を作ったのだが、それがすぐに廃校寸前の状態になってしまった。井戸は壊れ、浄水器からはアリやサソリが何匹も出てきたという。学校ができた直後の感動的なシーンを放送するのもいいが、学校を作る目的は人間の教育にあるはずである。これではまるでテレビ局が視聴率を稼ぐためだけに有名人たちの知名度を利用して学校を作っただけみたいじゃないか。これより2作品前の『039 イセエビ、タイ』のところでもそれに近いことを述べたが、学校を作るならば、それとあわせて学校を維持することも考えなければならない。
学校を維持する活動は、作る活動に比べてはるかに地味で、テレビ的に絵にならないものだ。番組はこの活動の後始末をちゃんとするのか?それとも無かったことにしてしまうのか?
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