地獄の始まり ある日の夕方、会社に戻ると彼女の両親が専務となにやら相談していました。 両親も私の顔を見て、作り笑顔で会釈しました。 私は、今日の集金の計算をしながら、いよいよ地獄の始まりを感じました。 実は、ほとんどの悪徳金融屋は、もうお客の骨までしゃぶったら 次はその骨を砕いて金にするくらいの事をして金を儲けるのです。 当社の融資額も100万位になり、他店の借り入れも合わせると数百万になっていました。 日掛けで借り入れが500万あると1日に5万払うような形になります。 専務も潮時と感じたようで、破産の手続きに持ちかけていました。 実は、ほとんどの借金持ちは破産するお金さえ持っていません。 この資本主義の世の中は、本当にある意味お金が全てで 破産する為に弁護士に頼む場合も金融会社1件に10万前後の金が必要になり もちろん破産するくらいですので、借り入れ件数は数十件にあり、破産するのに 金がないので破産もできないという悲しい現実がある訳です。 そこで、しゃぶった骨を最後は砕いて金にする行為を悪等金融屋は行うのです。 それが、破産して他の金融屋には、弁護士から書類を出させ、残債をチャラにし 自分の残債は全て回収するという荒い手口を使います。 もちろん、弁護士に書類を作ってもらう場合は、我が社からの借り入れは無しとする 約束を必ず取る。本当は、違法行為ですが金が無い人間はもうそれしか生きて行く 方法はないように追い込んで行きます。 この夕方の事務所風景も悪徳金融屋の日常茶飯事の事でした。 なおちゃんは今日も夕方からファミレスの厨房で時給650円で夜中まで仕事をしていたのでしょう。 つづく |
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