閑話も休題

楽しいケンカ売ってきてくれてるんなら、最後まで勝利してほしいんだけどなぁ

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〜 川で桃を拾ったおばあさんに非難殺到 〜


悪いけど、警察に届けた方がいい。

どう考えても、「昔話に現代生活を当てはめるという設定上」、
誰かの財物であるかないかが分からない桃を勝手に持ち帰れば、
拾得物横領罪が成立しかねない。
最近はゴミですら、住民から供出された時点で「各自治体の財物」となるご時世だ。

物語を進行させると、拾得物である桃から出てきた「赤ちゃん」を、老夫婦はどこに通知することもなく勝手に育ててしまう。
当然ながら、現代日本ではとんでもなく非常識な行動だ。
この物語を利用して現代生活を諭すというコンセプト自体、かなり無理がある。


この広報はラジオで聞いている。
ラジオでは、吹き出しのコメントを声優が口頭で言っている構成になっている。
動画上の後半、コメントに溢れる『家族も同罪』『住所も特定』などの過剰な部分は、ラジオ版にはない。
もしかしたら、テレビ版で最初に見ていれば、また違った感想になるのかもしれない。が、この文は、あくまでラジオ版の構成での感想である。


聞いていて非常に不安になる。
検索してみたら「秀逸」という言葉が冠されていて、いささか呆然としてしまった。


おばあさんに対するコメントが、「善意であるか?悪意であるか?」は、
それこそ受け取り手それぞれの気持ち次第ではないだろうか。

「窃盗だろ?」
「警察に届けないの?」

これは文章的には単なる疑問であり、「悪意も善意も」関係ない。
本質的にはおばあさんの行動を否定する「詰問」であるとしても、
現代生活において、おばあさんが常識的に執るべき行動を示唆している。
言い換えれば「アドバイス=善意の言葉」である。


それを「悪意ある言葉」として決めつけること自体が、
この社会に巣食う本当の<悪意>ではないだろうか。


おばあさんの心が傷つこうが傷つくまいが、そんな事は目の前で行われている事態に対して、二の次の話だ。
それとも、正しいことや率直な感想を何も言えず「無かったこと」「見なかったこと」にすれば、それでいいのだろうか。
そんな事をこのCMは世の人々に求めている、とでも言うのだろうか。

おばあさんの行動が「悪」であれば、
「悪意ある言葉が人を傷つける」という判定は成立しない。
「正当な意見が、悪人を傷つけた」だけの話だ。


昨今論議されるヘイト・スピーチ云々にも似た、
ある種の気持ち悪さ、理不尽さ、苛立たしさを感じる。

「なんでこのババアが被害者ヅラしてんだよ?」である。

盗っ人猛々しい。





なお、途中の
「桃の気持ち考えたことあるの?」は、
非常に皮肉が効いていてウィットがある。

たしかに、「あり得ない事態に遭遇する」ファンタジー内の登場人物=おばあさんの気持ちにまで思いを致すならば、桃の気持ちを考えるのもまた、非常にファンタジックだと言えよう。

「悪意ある仮定が、桃を傷つける」

という事を、本当は言いたかったのかもしれない。

桃はこの後、強制的に俎上に連行され、勝手に傷つけられ、
中から桃太郎が出てきた後は、非常に不思議な所在であるにも関わらず、
ストーリー上一切顧みられなくなる。
老夫婦によって食されたかどうかすらも語られず、この物語から退場させられるのだ。
実に、神も仏もない粗末な扱いを受けている。
この桃こそが、同情を寄せるべき、桃としての権利をしっかりと保護されるべき存在なのかもしれない。

非常にいかすけない、うさんくさいCMではあるが、この点は拾っておこう。

Logistics3〜地上の宙船

イメージ 1

今まで、できなかったことを、きりひらく。
その神聖な作業に、彼我の区別など、果たしてあるだろうか・・・?



コンピュータの父、ジョン=フォン=ノイマンは、10万×10万の九九を、頭の中に持っていた。
俗に言う「1ヘクタールの頭脳」。
我々は九九、せいぜい1辺10cmの、折り紙程度。

だったらさ、ノイマンが瞬時に解くそれを、私たちの力で、
何十年かかっても、やってやればいいんだ。



農業、牛が牽く犂(すき)の効率的な湾曲を得るまで、我々人類は千年もかかったと言う。
すなわち、農業の分野においての「ノイマン」は、その千年間、現れなかった。

翻って、この21世紀。
さまざまな分野の分業化も進み、
さまざまな分野において、それぞれの「ノイマン」が待望されている。


今あなたが働いている分野で、あなたが第二、第三のノイマンとなり得る、かもしれない。
その意味でのフィールドは・・・「何万、何億ヘクタールも」、用意されている。




人類は、その全てにおいて、必ず勝利する。


我、共に行かん。




本日、この日この時刻より、
私の全生命を懸けた「いくさ」が始まる
本物の、待望の、血湧き肉躍る、戦が、始まる


よろしければ・・・

ぜひとも、共に、あなたと。

愛と、共に。





Logistics3〜地上の宙船 (Encouraged by 中島みゆき&TOKIO)

Nov.19,2017

by A.Matsu!

Suita City, JAPAN
(後編)



■ 翼って?

しかし今、はたと思う。

翼とは、何なのだろうか?
たしかに、僕の命や人生や生活の第一義に、富や名誉は上ってこない。
しかし、富や名誉が「いらない」とさえ思えるほどの、翼。
何だろう。

現実生活では残念ながら、翼は死ぬまで生えない。
レッド=ブルを飲む以外には。
じゃあ翼というのは、「虎に翼を与えるようなもの(from三国志)」みたいな比喩と考えていいだろう。

僕にとっての翼は、いったい何なんだ??

愛? 子供?
自由?(←これはけっこう近い。でも定義は難しい)
アルコール?(←おいおい) ニコチン?(おいおいおい)
万馬券?(←それ富) 宝くじ一等(←それ富くじ)
(※当人生ではギャンブルはほぼ一切扱っておりません。念のため。)

仕事上のスキル・ノウハウ?(んー。それは富や名誉を得る手段なのでゎ)
心から理解しあえる仲間?(これも近い。だが得るのは非常に難しい。ワンピースかよ)


元赤い鳥のメンバーである、紙ふうせんのお二人が、阪神大震災の被災者慰労で各所を歌い廻る中で、『「翼をください」の本当の意味が分かってきた』として、こう言っていた。
「この歌は、死後の世界を歌った歌、<慰霊・鎮魂>の歌なんだ」

僕は即座に「違う」と思った。
歌の感想は受け取り手の自由だから、その結論に行き着くのは勿論「アリ」だ。
でも、僕の中では違う。

僕なんかよりずっとずっと長く、この歌に関わってきた二人だ。
そしてあの重く苦々しい阪神間の季節を、この歌と共にずっと励ましてきたお二人の達観だ。
そもそもこの歌に命を吹き込んだ、まさに<創造神>の領域の人々だ。
本来なら、圧倒的絶対的な解釈だ。

でも違うものは違う。


その翼で、天上(あるいはお浄土あるいは天国)に召された人々に「飛んで会いに行きたい!」と思う事もある、よく分かる。その「言えない気持ち」を代弁したカタルシスにもなる。これは確かだ。
だがそのリンケージは、「後追い何とやら」を簡単に想起してしまう。
心配限りなく、危険極まりない。

逆に、歌の主人公がすでに逝去された人ならば、たしかに地下の冥府に彷徨うていても、翼の授かりし時、必ずや成仏なされることだろう。生者にも滅者にも「南無阿弥陀仏」「極楽往生」と同じ意味だ。
そこまでいくと、すでに娑婆世界の「富」も「名誉」も隔絶した次元だから、省略歌詞を歌うとかえって著しく野暮になってしまう。
が、そこまで重箱の隅をつつこうとは思わない。

ともかくも、いろんな状況の人に、寄り添える歌ではあるだろう。
でも、人間の死に焦点を絞った「千の風になって」のような歌とは、違う。

敢えて言うならば、まったく逆、
今を生きる人、一人ひとりが、生きていくための歌、
 に他ならないと僕は思っている。



で、僕にとって翼は、何なのだろうか。
“生活の糧”だろうか。
生きるための“武器”なのだろうか。
努力苦心の末にやっと手に入れた「翼」?
それとも、神様みたいなのが魔法で与えてくれる「翼」?

それに頼って生を謳歌したいという自分もまた、
その翼を次の瞬間失って地団太踏んでる自分と、同じ生き物かもしれない。
今翼が無いと思い込んでいる自分と、同じ生き物かもしれない。

では、翼というものは永遠に授けられず、
また授けられても永遠に意味の無いものなのだろうか。

違う。絶対に、ある。
さもなくば、
この歌が作られたことも、この歌を歌う事も、まるで意味が無くなってしまう。

無いものねだりでもなく、
空想の千丈余の翼でもなく、
現実に確固として存在しうる、
僕が否定しようの無い翼――
とは。


つまるところ、もうすでに、与えられていた。

ここにあった。

自分が翼なのだ。

自分ではばたかねばならない。

エンジンはずっと鼓動を続けている。

はばたかねばならない。



想像の範囲では、すでに幾光年を羽ばたいて、愉しみ方を識っている。
この歌を歌っている時だけは、ね。

現実は、歌いながら飯・風呂・洗濯・寝る、で、傷だらけの翼をなんとか休め…
…たフリでもしておく程度が、関の山なんだけどさ。

まあ、それもまた良し、だ。
この翼は、大事にしてやらんとな。
僕にとっては、絶世唯一の翼だから。
FM COCOLO の J-POP LEGEND FORUMがすごい。

■ 番組評

まああの、関西では一風変わったFM局なんですけどね。FM COCOLO。
エスニックというかなんというか。
こっちには一切分からんアジアン外国語でDJしてたり、そのお国のヒットナンバー流してたり、とりあえずは選局した途端、ほとんど面食らうパターンなのがFM COCOLO、って個人的イメージだったんですよネ。
(もっと言えば、「FMの治外法権」「FMの“出島”」って感じ)


一方最近、
米米「SHAKE HIP」の劣化コピーかまがい物みたいな変な曲が、
ラジオでよくかかるの、嫌で嫌でしょうがなくてね。。。
いらいらするんだわあの曲。

神崎川の河川敷を自転車で走ってた、連休中の仕事の帰り道。
そいつがかかってきたんだわ802で。

余暇の方々の大渋滞に巻き込まれて3時間ぐだぐだ運転した後、
や〜っと明日はみんなと同んなじお・休・み〜ってな気分ハイな時に、
なんでこの曲だバーローイ!! 
ってなわけで、
すぐさまRadikoの選局を切り替えた。ら、
なぜかドツボのFM COCOLOに。

「あぃた、間違えたゎ」

と思った瞬間、かかってきたのが――

「♪今 富とか…」

うっぉおおおおおおっつ!!
歌詞フル=バージョンの「翼をください」ではないかっつ!!!!

思わず朗々と歌い出してしまった。

最近、家に帰ったらこの歌をずっと歌ってる事が多い。
独自のコーラスというか、オブリガートというか、合いの手というのか?
アドリブ=アレンジを歌うたびに変えて変えて変えて変えて。歌い続ける。

今、私の背中に生えた、千丈余にわたる六臂の白い翼が、
幾億兆の羽根一つひとつに眩きばかりの虹の輝きを深く湛え、
わずかひと羽ばたきで電瞬遥か十万里を翔びゆく壮大な姿を、
ひたすら表現したくてネ。。。
ま、エンジェル=ウィングでもかわいくてエエねんけどサ。

エルガーの威風堂々(Land of Hope and Glory)よりかなり新しいけれど、ゆくゆくは“第二の国歌”と称されても別に不思議ではないとさえ、今の僕は感じている。

で、ラジオに話は戻る。「翼をください」が終わった後、
なんと作詞家の山上路夫氏ご本人を招いての談話が始まった。
うわわわわっ!! いきなり神・光・臨、みたいな感じ。

少し聞き取りにくい時もあったんだけど、
「翼をください」については、詞先で「ゴスペル(にもできる)風な感じで」と村井邦彦氏に詞を渡したところ、すごい曲を出してきたので、書き直し(ブラッシュ=アップ)がさらに必要になった、との事。

また、赤い鳥バージョンの歌詞省略については、ご自身もやや不本意だったそうだ。
なので、「なぜ省略したのだ!」という厳しい抗議については、実は嬉しく思いつつも理解してもらうための説明が必要だったことを、やんわりと仰っていた。

DJ(聴き手)の田家秀樹氏も、「ここ、キモですもんね」と言っていた。
僕もあった方がいいと思う。

高度経済成長時代、猫も杓子も「富とか名誉」に向かってモーレツに猪突猛進していた日本社会。当時の世間一般には、どうもかなりミスマッチな歌詞だったようだ。つまりはビジネス上の「割愛」、一般化平準化。
(一方で“夢の共産主義!!”に憧れて、激しく色んな事をしていた一部の人々には、この一節は完全に支持されていただろう。というわけで?、音楽の教科書(授業?)では外されていなかった。
「千と千尋」の「欲しくない。いらない!!」も思い出すんだなあ。そのくせ本作品を用いたエヴァはまったく思い出さない。

ラジオはこの後、山上路夫氏+村井邦彦氏のタッグ曲を紹介して、曲にまつわるエピソードを織り交ぜてゆく。森山良子、ガロ、ザ・タイガース、他々…。

僕はどちらかというと、
『このアーチストが好き!(=コース料理)』ではなくて、
「この一曲がすっごく好き!(=ア・ラ・カルト)」なタイプなので、
こういう、曲自体にまつわる話はすごく好きだ。
 おやおや? どうもおかしな比喩だな…
 料理そのものの方は、いちいち面倒くさいんでコース希望派だったり。。。

最後の方では、作詞家の立場から、日本のポピュラー音楽事情に対する懸念を仰っていた。曰く、
私は(本来は専業作詞家と仕事の取り合いになるはずの)シンガーソングライターを心から応援している※。しかし最近の音楽業界は、シンガーソングライターをちやほやして2、3枚適当に出させては、使い捨てにしている。それではシンガーも、ソングライターも、育たない。と。
(※山上路夫氏が村井邦彦氏と共同で立ち上げたアルファミュージックの第一号契約作家は、かの荒井由美。その後二人が共同で設立したアルファレコードは、YMOを輩出した。)


このラジオ番組、村井邦彦特集の第三夜、だった。
月曜 21:00-22:00は、これからFM COCOLO聴こっと。
忙しくてしんどくて、頭も体もパンパカパーンな今日この頃だけれど、
作り手としての意識は、どこかで継続していたいからネ。


一昔前の日本の音楽に興味のある人や、
次世代のJ-POPの担い手達にも、
すごく参考になるコンテンツじゃないかな。
よかったら、どうぞ。



(で、やや個人的な雑感の後半へつづく)

君に会いたい

遠距離恋愛の彼女に、逢いに行く途中だった。
中距離バスになるのかな、そのバス停。

エキゾチックな…端整で理知的で、
それでいて、どこか親しみやすそうな顔立ちの女性が、バスを待つ列の前にいた。

濡れたような黒髪。吸い込まれそうな大きく黒い瞳。
鼻すじは小ぶりで高く、上品な口元。
肌は少しだけ浅青黒く、日焼けした邦人のそれとは趣きを異にしている。

『あら…日本人じゃなさそう』

そう思った途端、自分から声をかけていた。
今から逢いに行く彼女もインドの旅中で出合ったのだし、何か縁を感じた。
たった4時間で着く行き先とはいえ、旅は道連れじゃん?

意外に日本語は堪能だった。イントネーションにもまったく狂いが無い。
何時になくバスが遅れていた事も話題となり、
ほどなく二人はうちとけて、隣同士に席を取った。


聞けば、ベトナムの人だった。ベトナム人とフランス人のハーフだという。
なるほど、道理で。
ファースト=インプレッションの解答は、全てそこにでていた。
日本語にまったくブレが無い割には、日本生まれでも日本育ちでもなく、
こちらには成人してから来日したらしい。

「日本語…とくに漢字覚えるの大変だったでしょ」と聞けば、
「私、6千字覚えたの。がんばったよっ」
「ええーっ!! それ、僕より多いぞっ!!
 いや、たぶん…でもそのぐらい知ってるんかな…えっと、どーだろ……ゴニョゴニョ
(↑音量フェード・アウト)」

何という知性。
いや、それ以上に、何というがんばり屋さん。
…いい嫁さんになれそうだな。

あ、そうそう。
彼女もまた、彼氏さんに逢いに行く所だった。
僕らはそれぞれ、それぞれの想い人に向かっていく途中の、
単なるお話し相手に過ぎない。


『(でも、もし僕が二人いて、彼女が二人いたら。…僕は!?)』
…いやいや。いやいや…。


やがてトンネルを抜けて、
やけにメランコリックで大きな夕映えが、左の車窓を目いっぱいに潤した。
僕らの瞳も、それに酔った。

「夕日、きれい…」
「ああ…うん」

やわらかに微笑んで、彼女の瞳は燃えるようなそれをきらきらと映し込んでいた。
あの雄大な夕暮れを、僕はほとんど忘れてしまった。
けれど、彼女の瞳は、今も忘れられないでいる。
僕は、できるだけ気取られぬように、少女の清らかな瞳に酔い痴れていた。



終着に着いた。
それぞれが、それぞれの想い人の下に、急ぎ行く時間が始まる。

別れ際。
僕はつい口癖で、普段の友達同士への挨拶を言ってしまった。
「じゃ、またね〜っ!!」

彼女は僕の軽率な挨拶に、いたって真面目に答えだした。
「あ、でも…私、今、彼氏いるし…」

まごまごと、困り顔で返事をしている。


―― 刹那。

僕はいったい何を想ったのだろう?
それまでの人生で、考えもしなかった言葉を、口走っていた。


「あはは、『また』っていうのは、別にこの世限りの意味で言ってないよ。

 ってワケで、またね〜っ!!」

呆然とする彼女に、笑顔で立ち去ってしまった。
今なお、我ながら驚き以外の何ものでもない。


もちろん、連絡先など交換していない。お互い名前すら聞いてない。
たった一度きり、たまたまバスに同席しただけの話し相手。
ともあれ、ご縁があれば、きっとまた巡り合うだろう。
―― 何回転生した後かは、知らないが。


しかし…もう十年以上前の話なんだけど、今の今


君に会いたい


微笑んでほしい






「君に会いたい」

Sept. 9, 2015

by 天津風

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