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3月6日(木)朝、鹿児島県指宿市内。
いよいよ、今回の旅の目的である「山と鉄道」の撮影を開始します。
鉄道を「編成写真」「形式写真」として即物的に捉え記録することには、もう飽き飽きしています。
具体的にいうと、風景に鉄道・列車を溶け込ませる「鉄道風景写真」を志向したいワケです。
列車や車両そのものに着目するのでなく、周囲の風景との融合をより重視することになります。
そこはやはり、鉄道の配置の仕方によって印象が大きく異なってきます。
あくまで風景写真としての体裁に、列車を小ぢんまりと「置き物的」に配置するのか、
それよりももう少し列車を大きく配置して中間をとるのか。
それとも単に、背景を意識しつつも中央に大きくデンと列車を配置してしまうのか。
今回、そのサジ加減を強く意識して撮影に臨むことにしました。
開聞岳と指宿枕崎線の位置関係です。
開聞岳(かいもんだけ/924m)は、極めて均整のとれた円錐形の海岸火山です。
指宿枕崎線は、鹿児島市から薩摩半島の沿岸部をぐるりと走り、枕崎に至る路線です。
しかし、開聞岳の近くを走る区間は列車が非常に少なく、しかも普通列車しか走っていません。
特急列車を配置するような華やかな写真にはなりませんが、そのぶんローカルムードの演出が可能。
まずは入野駅付近まで沿線を走ってみてから、少し戻って最初の撮影を。
3月6日(木)8時22分
指宿枕崎線5322D 開聞〜東開聞
Nikon D3X
Ai AF-S 28-70mm F2.8D
撮影焦点距離 38mm
ISO100
絞り F6.3
1/125秒
手持ち
山と列車の組み合わせとして最もオーソドックスな、サイドからの撮影です。
「薄陽」と「薄曇り」の中間ぐらいのビミョーな天気で苦しいところですが、 竹林などを絡めてのどかな情景を収めることが出来ました。
ロケハン撮影もいいけど、あの列車の車窓から眺める開聞岳もいいだろうなぁ。
続いて、俯瞰アングルに使えそうだなと目をつけていた陸橋まで戻ります。
3月6日(木)9時2分
指宿枕崎線5324D 西大山〜大山
Nikon D3X
Ai AF-S 28-70mm F2.8D
撮影焦点距離 32mm
ISO100
絞り F5.6
1/200秒
手持ち
指宿市はソラマメやエンドウマメの栽培で知られる土地です。
春まだ浅い3月頭ですが、このとおり豆畑は青々としており、撮影の良きアクセントになってくれます。
これも、単行の列車をどのあたりに配置するかで印象がかなり変わってきます。
10枚ほど切った中で、セレクトしたのがこの1ショット。
この日は本来、昼前には引きあげて宮崎県の京町温泉で入浴する予定でしたが、
夕方近くまでこの付近に滞在するように旅程変更したため、代わりの温泉入浴を考えました。
山川の砂蒸し温泉は以前に入ったことがあるし、どうしようかな…… と思っていたら、
西頴娃(にしえい)駅の近くに共同温泉施設があることを地図で偶然発見。
さっそく入ることにしました。
「えい中央温泉」です。
えい、とは旧頴娃町のことで、現在は旧知覧町・旧川辺町と合併して「南九州市」の一部に。
この温泉は大変広々としており、料金も330円とリーズナブルですが、
残念ながらシャンプーやボディソープは常備されていませんので、自分で持ち込む必要があります。
10時50分頃からのんびりと湯に浸かり、寝不足の体を癒しました。
平日午前中から温泉ってのは何ともいえない贅沢なひとときですね( ´ω`)♪
すぐ近くの踏切で撮影が出来そうだったので、列車が来るまでの時間を大広間で仮眠。
そして、列車の来る時間になりました。
線路際には菜の花が咲いており、これを開聞岳と一緒に取り込んでみましょう。
なお、踏切脇の民家のスペースに足を踏み入れさせてもらっていますが、民家の方の許可は得ています。
3月6日(木)12時14分
指宿枕崎線1333D 頴娃〜西頴娃
Nikon D3X
Ai AF-S 28-70mm F2.8D
撮影焦点距離 42mm
ISO400
絞り F11
1/500秒
手持ち
絞り(被写界深度)とシャッタースピードを稼ぎたいので、ISO400まで上げてあります。
開聞岳が遠く小さいので、これ以上列車を引きつけてしまうと山が隠れてしまいます。
まぁ、菜の花も引き立つし、このぐらいで丁度よかった感じですね。
次回、鹿児島から阿蘇へ。
(つづく)
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