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3月7日(金)。
前夜車を飛ばして、鹿児島から延々下道を運転して(途中30〜60分の仮眠も幾度か挟んで)、
夜遅くに到着した道の駅阿蘇。
しかし、早朝にはもう起き出して、撮影に取り掛からねばなりません。
ここでの撮影テーマは、「阿蘇山と鉄道」、「阿蘇外輪山と鉄道」の二つです。
阿蘇は、日本第2位の広大なカルデラ、その中央に「阿蘇五岳」を中心とした火山群、
そしてカルデラの外周を壁のように取り囲むカルデラ壁までを総称したものです。
地図で見るだけだとよくわからないと思いますが、航空写真にするとその規模の大きさがよくわかります。
簡単に言うと、複数の火山が何度も大量の噴出物を上げた結果、地下の内容物が減って、
火山周囲がズボッと陥没してカルデラ盆地となった……という感じです。
カルデラ内に立つと、火山群の雄大な姿はもちろんのこと、
盆地を取り囲む外輪山(カルデラ壁)がまた圧倒的な風景を醸し出します。
カルデラ内には、JRの豊肥本線(熊本〜大分)の一部と、第三セクターの南阿蘇鉄道が走っています。
今回あまり時間が無いので、南阿蘇鉄道は除外し、火山群の北側を横断するJRを被写体として狙います。
大分に住んでいた子供の頃、父の実家のあった熊本に帰省するために、
ほぼ毎年、夏休み・冬休み・春休みの3回、この豊肥本線を往復したものでした。
大分での生活は市内で全て事足りていたため、普段は鉄道を利用してどこかへ移動する機会が全く無く、
要するに私の幼少時代、「鉄道を利用する」イコール「豊肥本線で帰省する」だったのです。
従って、豊肥本線の沿線風景や駅名といったものは、私にとっての「鉄道原風景」です。
走るディーゼル急行の車窓から、国道57号を走るトラックに手を振ると、運ちゃんが手を振り返してくれる……
そんな思い出が、瞼の裏に浮かんでくるのです(^-^)
沿線集落は過疎化が進み、駅はほとんどが無人駅となってしまい、
民家や倉庫に取り付けられていた「菅公学生服」や「カクイわた」といったホーロー看板も激減しました。
国鉄からJRになって既に約27年、走る車両はカラフルになり冷房も完備されました。
……しかし、雄大な山々やカルデラなどの自然地形だけは、当時と変わらずにそこにあります。
日の出直後から行動開始しようかな、なんて思っていたのですが、目を覚ましてみると、
車内はキンキンに冷え切ってしまっていました ガクガク((((;;゚д゚))))ブルブル
おそらく氷点下だったと思います。
エンジンかけて車内を温め、冷え切った体も温めてから出ないと行動開始できません。
まずは道の駅でトイレと歯磨きを済ませようと思って出てみると、
道の駅と隣接するJR阿蘇駅に、いま話題の豪華クルージングトレイン、
「ななつ星 in 九州」が停まっているのが見えました。
ケータイでパシャリ。
この日はとても天気が良くなりそうなので、クルージング客の人達にとってはラッキーでしたね(^_^)
せっかく何十万も支払って、雨ではつまらないですから。
さて、実は今回の阿蘇での撮影は、下調べを全然していません。
山々と列車をうまく組み合わせた写真が撮れる場所を、自分の足(クルマ)で探しながらになります。
ただ、阿蘇駅〜いこいの村駅〜宮地駅の範囲は阿蘇市や阿蘇観光の中心であり、
建物が多くてあまり良い写真が望めないであろうということは事前におぼろげに感じていました。
まずは、東の街外れまで車を飛ばしてみました。
すると、線路を跨ぐ陸橋から撮影出来そうな場所を発見。
しかし、数少ない列車の一本がもうすぐ来てしまいそう!
陸橋の手前に車を停め、大急ぎでカメラを用意してダッシュ!
(朝早くからあんなにダッシュしたのは何年ぶりだろーか……(^_^;; )
うっ、もう列車接近の音が聞こえてきた!
ロクに露出を決める時間も無いので、とるものもとりあえずオートで撮影。
3月7日(金)7時7分
豊肥本線2421D 宮地〜波野
Nikon D3X
Ai AF-S 28-70mm F2.8D
撮影焦点距離28mm
ISO400
プログラムオート(絞りF5.6 1/125秒)
手持ち
宮地〜豊後荻は豊肥線の最閑散区間(県境越え)であり、普通列車はわずか5往復しかありません。
そのうちの、下りの一番列車を後追いで捉えました。
マルチパターン測光・プログラムで速写しましたが、肝心の阿蘇高岳がやや飛び気味です。
(山頂にうっすら雲がかかってるせいもありますが)
JPEG・撮って出し(サイズのみ変更)ですが、やはり慌てて撮るとダメですね。
25分ほど待てば上り一番列車が来るので、仕切り直しです。
よく見ると、陸橋の途中にものすごく道幅の広い部分があったので、そこにクルマを停め直し。
足元をみると、朝霜。
寒々しいですね〜(>_<)
でも朝凪の時間帯だったのか、気温は低くともそんなに寒く感じませんでした。
あらためて阿蘇五岳最高峰・高岳(1592m)を仰ぎます。
この雲はすぐには晴れてくれそうにないかな?
列車が少な過ぎる区間だし、次の列車が来たら写場を変えるか。
3月7日(金)7時32分
豊肥本線2420D 波野〜宮地 Nikon D3X
Ai AF-S 28-70mm F2.8D
撮影焦点距離 28mm
ISO400
絞り F6.3
1/250秒
手持ち
列車が影になることは目に見えているので、列車自体は多少露出アンダーでも良いと割り切り、
山の方をクッキリと出すつもりで露出を暗めに振ったつもりでしたが、さっきとあまり変わってない……
これもチト失敗ですね(苦笑)
もっと思い切って、2/3EVぐらいアンダーに振るべきでした。
さっきの黄色いキハ125と違って、白くて明るいキハ47だったんだし。
……しかし、ベンチレーター全撤去してノッペリしたキハ40系の屋根って何かヤだな〜(;;-_-)
俯瞰だから余計目立つし。
予想通り、阿蘇五岳をうまく取り込んだ鉄道写真は意外と良い撮影場所がみつかりません。
列車の車窓からは高岳・中岳が真正面に見渡せるんですけどねー。
日も高くなってきたし、外輪山狙いに切り替えるかな?
次回、サンニッパと共に強冷風に耐えつつ。
(つづく)
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こんにちは
>官公学生服
岡山県倉敷市児島のメーカーです。
日本全国に琺瑯看板があったんですね。
他にも「富士ヨット」などのメーカーも。
>ななつ星
この車輌のデザインは岡山出身の水戸岡鋭治。
岡山に所縁のある記事でした
2014/3/16(日) 午後 6:56
>赤チン先生 さま
水戸岡氏は、JR九州の列車デザインになくてはならない重要人物です。
お世話になってますm(_ _)m (←?)
昭和40年代終盤頃の記憶では、豊肥線沿線のホーロー看板としては
「カクイわた」
「おたくふわた」
「菅公学生服」
「ハトサクラ学生服」
「キンチョール」
といったものが思い出されます。
ところで、ハトサクラ学生服(オゴー)も岡山のメーカーなんですよね。
鳩サクラ学生服、菅公学生服、富士ヨット学生服、トンボ学生服……
なぜ岡山県はここまで学生服産業が集中しているのでしょうか?
2014/3/17(月) 午後 6:18