富士フイルム、APSフィルムの販売を終了Impress Watch 7月6日(水)17時0分配信 ……15年間の現像所勤務経験のある私にとって、このニュースはなんとも感慨深いものがあります。
APSという新システムのメリットには、次のようなものがありました。
◎カメラの小型化
従来の135サイズ(35mm)フィルムでは、パトローネやフィルム幅の関係で、 それを用いるカメラ本体の小型化に限界がありました。 極端なコンパクトフィルムとして110サイズやミノックスサイズもあるにはありましたが、 感材開発と一体化した事業として「35mmと変わらぬ画質で更なるコンパクト化」を目指したのがAPSです。 ◎フィルム装填の簡略化・撮影画像の保護
ズブのアマチュアにとって、フィルム装填というのは常に不安材料でした。 ちゃんと装填したつもりが実はキチンと装填されていなくて、 撮影を続けていたつもりがフィルムが全然進んでなくて……とか。 イージーローディングのカメラもずいぶん出ましたが、それでも装填の不安は常に付きまといました。 また、カメラの裏ブタをうっかり開けてしまって、撮影済みのフィルムが台無し……ということもありました。 APSは、撮影前も撮影後もフィルムはカートリッジに巻き取られたままなので感光の心配がありません。 また、カメラに装填するとまずフィルム全体がカメラ内部に巻き取られて、 撮影はフィルム後端から順に行なわれ、撮影したコマは順々にカートリッジに巻き取られますから、 万が一裏ブタを空けてしまっても、撮影済み画像の大部分が感光せずに救済されます。 また、撮影コマの位置が固定されているので、フィルムをいったん巻き戻して他のフィルムと途中交換したり、 そうやって取り出したフィルムの再装填も可能です。 ◎パノラマやハイビジョンへのネイティヴ対応
35mmカメラでは、撮影コマ部の上下の遮光板を動作させることでハイビジョンやパノラマを実現していましたが、 APSではこれを磁気信号に置き換えて、フィルム上に磁気記録しました。 ラボでプリントしようとすると自動的にプリンターがハイビジョン(H)やパノラマ(P)にフォーマット変換。 また、C(クラシックサイズ)・H・Pの3種をプリント注文時に任意で指定できるメリットもありました。 (35mmフィルムでのフォーマット変更は基本的にお断りしていました) ◎撮影情報の磁気記録
35mmカメラでは、撮影時の情報は原則として自分でメモして管理する必要がありましたが、 APSは日時・絞り・シャッター速度などの情報を全て磁気情報で自動記録可能でした。 その他、撮影時にプリント枚数を先に指定可能(5人で撮った集合写真は5枚、というふうに)。 磁気情報をフィルム上に直接記録できるというのは、35mmには無い新たな可能性を生みました。 フィルム各社は、レンズつきフィルム(「写ルンです」など)の内蔵フィルムをAPSに移行。
APSフィルムの全体生産量・流通量を増大させることで、普及・拡大を図りました。 もちろん、APSによって35mmを完全に置き換えるつもりは毛頭ありませんでした。
コンパクト市場の大部分をAPSで置き換え、ハイアマやプロ向けには135やブローニーを温存。 ……しかし、デジカメ時代への移行とは無関係に、とにかくAPSはあまり普及しませんでした。
それは何故でしょうか?
◇画面サイズの問題
16.7×30.2mmという小さい画面で、35mmフルサイズ(24×36mm)なみの高画質を実現するために、 フィルム各社は、APS用に感光乳剤の新設計を行いました。 より一層の微粒子化と、粒子形状の均一化によって、粒状全体を向上。
フィルムベースや感光層の薄型化によってハレーションやゴーストを抑え、シャープネスを向上しました。 しかし、しかしです。 やはりある程度以上のレベルのユーザーにとって、画面の小型化というのはとても抵抗感があります 現在のデジカメの撮像素子のように「○○万画素」とハッキリ表示されていればわかりやすいですが、 いくら「APSはフィルムの画質も向上した」といわれても、やはり大画面のほうが高画質なのは明白。 「APS用に感材を高画質化できるのなら、その技術を35mmフィルムにフィードバックしろよ」 という、至極当たり前の意見が出るのも致し方ないところです(笑) ◇カートリッジ保存に対する不満
APSは、現像済みのネガも元のカートリッジに巻き取って保存されます。 現像後何年にもわたってクルクル巻いたままになるので、カール(巻きグセ)がついて平板性が失われます。 また、カートリッジ内には湿気が溜まりやすく、ネガシート保存に比較してカビ発生の懸念が大きくなります。 さらに、ネガを目視してプリント候補を選ぶことができないし、カビが生えていても気づきません。 プリントコマ決定には、現像仕上がりと同時についてくるインデックスプリントを用いますが、 このインデックスはベタ焼きではなく低画質のデジタルプリントなので、厳密な検討に向きません。 インデックスプリント自体を紛失してしまう場合もあります。 カートリッジの開閉部(ドア)が物理的に故障すると、中のネガが引き出せなくなったり、 引き出し時にネガにキズをつけてしまうこともあります。 以上のような理由により、APSは「新しくて便利だけど、どこか頼りなくて不便も多いフォーマット」と認識され、
新しいモン好きの一部ユーザーや、画質に頓着しない購買層の支持を得るに留まりました。 リバーサルフィルム(ポジフィルム)も発売したものの、その種類は非常に少なく、
そもそも画質を重視するリバーサルユーザーに売れるハズもありません。 APS用の一眼レフも同様の理由でほとんど売れませんでした。 また、現像所(ラボ)にとっては、APS現像処理導入には新たな設備投資を必要としました。
例えば富士系の場合、ネガ目視検定方式のCHAMPIONシリーズではAPSが導入できず、 モニタ画面を備えたROCKYシリーズを導入し、さらにAPS専用のネガキャリアを用意する必要がありました。 プリンター一台当たり数百万円。 中小ラボにとってはこれが大きな負担となったのです。 また、横方向焼付け用のカラーペーパー(幅127mm)を使っていたラボも、 APSのHやPといったサイズを焼くため、幅89mmのペーパーを常備する必要が発生。 当時APS導入にリアルタイムで立ち会い、毎日50〜70本以上のAPSを現像処理していた私も、
「……こんなの、別に欲しくないなぁ〜」と正直思いましたね(苦笑)
Advancedなどという、まるで未来志向を謳ったようなこのAPSですが、 当時ラボにいた私としても反応は冷ややかでしたね〜。 この方式では結局、アマチュア・ハイアマチュアどちらの層も満足させることは到底無理だろうなー、と。 規格制定の思想が中途半端で、ユーザーに対する開発メーカー陣の押し付け感があったのです。 もしも、まだ世の中にデジカメというものが登場していなかったとしても、
APSは良くて現状維持、悪ければ2020年ぐらいまでに消滅していたのではないでしょうか。 35mmフィルムというのは本来、映画撮影用のものでした。
感光フィルムがとても高価だった時代、スチル写真用にフィルムを新設計するよりも、 他の用途で作られたフィルムを流用したほうが安上がりだったのです。 映画用35mmを適当な長さに切ってパトローネに詰めてスチル写真に使い始め、現在に至っているワケです。 上下に並ぶ巻き取り用の穴(パーフォレーション)が、映画用であったことの名残りです。
つまり135サイズというのは、スチル写真用に厳密に設計された規格ではありませんし、 APSはそうした意味で「次世代向けのスチル写真用フィルム新規格」の役割を担うべきでしたが…… ダメダメでした(笑)
デジカメ全盛時代に突入し、銀塩写真の寿命はあと数年といったところでしょうか。 しかし、Advanced Photo Systemと銘打たれた新システムは、その発売からわずか15年、 35mmよりも先に終焉を迎えつつあります。 もっともこの15年間というのは、コニカがミノルタと合併した挙句に写真事業から撤退したりと、 写真業界自体の再編が激動的に進んだ期間でもありました。 時代の徒花、それがAPSです。 手軽なスナップや仲間内の写真にも、プロカメラマンが仕事として行なう高度な撮影にも、 現在の日本のデジカメ技術はしっかりと対応しています。 カラーフィルム自体の存在価値が薄れてきました。 しかし、モノクロフィルムで撮影し、自家調合した薬品で現像して、
暗室にこもってセーフライト下で焼き付け、トーン再現や粒状性に一喜一憂する…… あの時代の「手作り感のある写真」だけは、今後も続けられるようにしてほしいです。 メーカーがモノクロフィルムや薬品の製造を中止してしまったら、この楽しみは永遠に失われます。 .
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カメラ・ラボ
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昨年10月、4年半使ったデジカメが完全に壊れ、代わりの急場しのぎとしてヤフオクで買ったのが、
Fuji FinePix Z200fdでした↓
(昨年10月のブログ記事の写真を再掲)
8000円ぐらいで買った型落ち新品で、まだ購入から1年経ってません。
しかしこのカメラ、安物だけあってレンズの描写性能が決定的にダメダメで、イライラさせられました。
専門的に言うと、非点収差による像の流れが無視できないレベルで存在する上に、
偏心らしきボケが一部に認められます。
全体にシャープネスに欠ける描写であり、1600×1200といった大解像度での記録にも意味がありません。
このため、このカメラよりずっとマトモな撮影が可能な携帯電話のほうでブログ写真を撮ってきました(笑)
そしてこのカメラのもう一つの欠点が、動画撮影の圧倒的な低性能です。
画面はザラザラ、色調も青っぽくて、しかも動画撮影中はズームが使えません。
AFの追随性も非常に低いです。
まァ、動画機能は単なるオマケなんだとしても、これはちょっとヒドい。 実用性ゼロです。
で、昨日。
7月15日から1泊で青森・秋田に行く予定があるので、それまでにもう少しマシなカメラを買おうと決心。
Nikon COOLPIX L110。
Amazonで購入しました。
もともと私は写真畑の人間であり、銀塩時代は20年以上の間、Nikonの一眼を使っていました。
今でもNikonは好きだし、デジイチを買うなら絶対にNikonと決めています。
そして今回、コンデジといえどもやはりNikonだ!と思い、セレクトしたのです。
昨年春に発売されたL110ですが、今春に後継機のL120が出ており、このL110は既に型落ちです。
しかしAmazonでは新品を購入できました(^_^)
前回はワケあってFujiのデジカメを選ばざるを得ない重要な事情がありましたが、今回は解放され、
やっとのコトでxDピクチャーカードと袂を分かつことに成功しましたε=(^o^)
やはりFinePix Z200fdと違ってレンズ口径もバックフォーカスも大きく、光学設計に余裕がありそうです。
(理論的には、Z200fdほどの薄型では、高性能なレンズ設計はほぼ不可能)
電池も、かつてのFinePix S9000と同じく単三4本駆動であり、使い勝手が良くなりました。
しかしです。
さっそく電池を入れて起動……しようとしたのですが、起動しません( ゚д゚)
あれっ? と思い、電源ボタンを長押ししたらようやく起動(・∀・)
ところが、電源ボタン同様、全てのボタンやレバー類が、約1秒以上押してやらないと反応しないのです。
設定画面などで項目を選ぼうにも、セレクトボタンを約1秒以上押さないとカーソルが動いてくれません
それどころか、ボタンを1秒以上も押していたために、逆にカーソルが2つ3つと行き過ぎてしまうのです(´д`;;
まだ昼だったので、急遽出かける準備をして、ニコンの新宿サービスセンターへ。
Amazonnに問い合わせたり送り返したりするより、Nikonに直接持ち込んだほうが早いし確実。
SSに入る前に、ビックカメラに入ってL120のボタン動作を確認しておきました。
ちゃんとボタンに即応して動作します。
「やはり、私の買ったL110個体がおかしい……」
で、新宿SSのカウンターで診てもらったところ、やはりこの動作はおかしい!という結論でした。
過去にも、似たような症例に当たったことは無いそうです。
一応、保証書も持って行ったのですが、今回は保証規定とは別に無償修理してくれることに(^_^)
しかも中2日で受け取れるということで、ひと安心です。
てゆーか、基盤交換などではなく、おそらく在庫完動品との交換みたいな形になるんじゃないかなぁ。
私としては約7年ぶりのNikon製品です。
コンパクトデジカメとはいえ、またNikonを使えることの悦びを感じたいですね。
そしていずれはデジイチを。
今は家電メーカーのSONYやPanasonicなどがカメラを出すような時代ですが、
私はカメラだけはどうしても老舗の光学メーカーにこだわります。
ニッコールやタムロン、ツァイス、ライカといった光学メーカーのOEMが盛んですが、
本来レンズというものは光学機器メーカーの土俵であり、家電メーカーの付け入る隙など無かったのに。
文字通りカメラが「家電化」している現状は、昔気質のカメラファンとしては淋しいものがあります(;;-_-)
土曜日には修理が終わって受け取れるので、さっそく試写してレポートしますね。
コンパクトといえども、名門Nikkorの名を冠したレンズには安心感があります。
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ヤフオクで、7500円で、ノークレーム脳タリンで買った型落ち新品コンデジ、FUJI FinePix Z200fd。
いろいろと機能豊富ですが、基本的にプログラム露出のみなので撮影には気を使います。
……プログラムオートってのは「気を使わず撮れる機能」なのですが、古い人間の私にはむしろ逆。
露出補正を頻繁に使う必要性から、「露出補正機能の使いやすさ」に大きく左右されます。
せっかく速写性の高い自動露出でも、露出補正機能が使いにくいとシャッターチャンスを逃してしまいそうで。
11月7日16時33分、神奈川県藤沢市の片瀬海岸、片瀬橋の向こうの夕陽と高い空、そして雲。
ISO400、焦点距離6mm、F6.4、1/680秒、露出補正-2/3EV。
1200×1600を560×747にリサイズして掲載。
大した写真ではありませんが、こないだ死んだS9000は露出補正機能そのものが故障で使用不能だったので、
あのカメラではこの程度の写真すら撮れなかったことになるのです(笑)
一時しのぎに購入したZ200fdですが、デジイチ買うまでは徹底的に使い倒してみようと思います。
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超ハイパーポンコツオンボロデジカメ・FinePix S9000の頓死から10日経ちました。
(ムカつくので、初七日はやりませんでした。四十九日もやらないでしょう)
で、本日、来年以降デジイチを買うまでの間の暫定政権が樹立されました。
ヤフオクで落札した「FinePix Z200fd」です。
コンパクトで、一万円を大きく切る、それこそオモチャみたいなカメラです。
型落ちではありますが、実はまだ発売から2年経っていません。
モノは新品で、来年9月までのメーカー保証もついています。
幅9.2cm。小さいです。
S9000は900万画素でしたが、こちらは1000万画素。
コンパクトはレンズ設計にどうしても制約がありますが、それでも光学5倍ズームは威力を発揮しそう。
カバーはこのように左下方向へ斜めにスライドします。
内蔵ストロボがショボいなぁ。
一眼レフ時代には、ガイドナンバー40の外付けグリップオンを使いこなしていただけに(^_^;;
この製品はクレードルが無いので、電池パック単体での充電となります。
充電完了まで180分かぁ…… 長い。
明日、出勤前に試運転してみます(^-^)
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ご主人様をさんざんイライラさせたり困らせたりしておいて、挙句の果てに「ホヒュッ」と逝っちまいやがった、
ポンコツデジカメFinePix S9000のお話は先日しましたね。
※「ホヒュッ」…… スーパーマリオブラザーズの雑魚キャラ「クリボー」を踏んづけた時の効果音
当面はケータイのカメラでしのぐか…… と思っていた矢先。
ケータイ内部のゴミがさらに増えてしまいました。
画面のアチコチに黒っぽいピンボケのシミのようなものが写り込みます。
色ムラもずいぶん進行してきました。
下の写真は、真っ白い紙を撮影したものです。
(蛍光灯下撮影ですが、色は補正していません)
まず、画面右辺の上方に、水平な線のようなゴミ。
その左にできた、丸くてやや濃いシミが、つい一昨日発生したものです。
画面中央のやや上・やや左の丸くて淡いシミ、そして画面下部中央の線状のゴミ。
これらは、ケータイ本体に少し衝撃を与えてみても絶対に取れません。
このケータイカメラはかなりシアン・グリーン寄りの発色をしますが、
こうして見ると画面中部と周辺部で色傾向が異なっているのがわかります。
周辺部はむしろマゼンタっぽくなっています。
さすがに、このケータイのカメラももう限界が近づいています。
ケータイそのものについては、カメラ以外はいたって正常に稼動しています。
もともとほとんど受け専であり、メールとネットが中心で、通話は滅多にしません。
また、充電の無駄遣いをしてまでケータイで音楽やワンセグを鑑賞する趣味もありません。
「短期的な視野に立って、デジカメの安いのを暫定的に買うか」
「長期的な視野に立って、いっそケータイを最新のものに買い替えるか」
最新ケータイなら、発売から4年が経過した私のN902iX HIGH-SPEEDよりも高性能なカメラがついています。
デジカメを暫定購入せず、最新ケータイで来年春ぐらいまで撮影をこなすことも考えられます。
しかし、暫定購入を考えているデジカメは非常にコンパクトで、それこそケータイなみに常時持ち歩けるので、
今までのS9000よりむしろ撮影の幅が広がる可能性も秘めています。
最新のケータイだと25000円以上の費用がかかりますが、デジカメなら10000円を切るというのも魅力。
……色々考えた結果。
現在、ヤフオクで安いデジカメに入札しています。
現在読み込み不可能状態になっているxDピクチャーカードも挿すことができて、
少なくともあんな超ポンコツオンボロデジカメよりずっと使いやすいカメラ、しかも新品です。
今夜には結果が出ます。 まぁ、落札できるでしょう(^^)
ケータイは見た目にもボロボロですが、まだ買い替えは我慢します。
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