ジャズに親しもう

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ジャズは心のオアシスです。

初心者には「ジャズって何だか難しそう」という方が多いのですが、
最初っから難しいジャズを聴いてしまうと、そう感じるのも頷けます。

まずは、初心者でも親しみを持ちやすい曲やフォーマットから、
徐々にジャズに親しんで下さい。
この書庫では、それに最適と思われるジャズを主にYou Tubeから紹介します。
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ユニークな古典曲「Salt Peanuts」


モダンジャズ創成期である1940年代中盤、伝説的なユニットがが誕生しました。
ディジー・ガレスピー(トランペット)、チャーリー・パーカー(アルトサックス)の巨頭による、
全く新しいジャズ表現です。

ジャズ世界の趨勢が、それまで完全な主流であった編曲重視の大編成ビッグバンドから、
より個人のアドリブ表現に重点を置いた少人数コンボの演奏に移行しつつあった画期的な時期でした。
しかし、ガレスピーもパーカーも当時はまだまだビッグバンドの仕事も精力的にこなしました。
当時の聴衆にとって「ジャズ/スイングといえばビッグバンドのノリノリな演奏」という意識が強かったこともあります。

ガレスピーは非常に多くの曲を書きましたが、その中で最もビッグバンド向きのフレーズを持ったのが、
のちにコンボ演奏に置いても有名になってゆく「Salt Peanuts」という曲です。

この曲は、ハイスピードでパーカッシヴ。
のちのジャズに聴かれるような渋さはないものの、印象に残りやすいメロディ。
テーマ部分でガレスピーが肉声で「Salt peanuts, salt peanuts!!」と合いの手を入れる、
コミカルな面を持った演奏が残されています。


この曲を、なんとスネアドラムだけで演奏してしまうというパフォーマンスを、
私はライブで鑑賞したことがあるんです。
1990年代前半の富士通コンコードジャズフェスティバルでの「ドラムサミット」という企画でした。
5人のドラマーが、舞台の一番前にスネアドラムだけを5つ並べて、
全員ブラシで個性満点の演奏を順に披露してゆくというものです。
「スネアだけで、かくも多彩な表現が……!!」と感動したものです!

5人の顔ぶれ全員は思い出せないんですが、ルイ・ベルソン、グラディ・テイト、
ジェフ・ハミルトンが含まれていたと思います。
(わかる人が聞けば、これがどれだけ豪華なメンバーであるかおわかり頂けるかと……(^_^))




5人とはいきませんが、今日はドラマー2人によるブラシ&スネアのパフォーマンス、
「Salt Peanuts」を紹介したいと思います。
太鼓だけなのでメロディを表現できないぶん、高度な表現力が要求されるのです。
他に伴奏が無いので、リズムの隙間を自分自身で破綻無く埋めつつ、
変幻自在かつ一貫した流れ・空間を創り出す必要があるのです。

ジェフ・ハミルトン(右)
スティーヴ・スミス(左)

どちらもジャズのみならずフュージョンやロックシーンでも活躍する大変な実力派です。



こうした高度な演奏をサラッとこなすのも、ジャズの醍醐味ですね。
二人のドラマーの、なんと楽しげなことか!

プロ野球の仁志敏久内野手が、以前こんな事を言ってました。
「難しい打球を、必死で難しそうに捕球するのはプロではない。
....難しい打球を、さも簡単そうに捕球してこそプロなのだ」

いやぁ、プロって本当にすごい……

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白人ジャズドラマーの最高峰 バディ・リッチ


1917年生まれのバディ・リッチは、今なお多くのドラマーの畏敬を集める巨人です。
スイング期から頭角を現しながらも、ビッグバンドとコンボ両方において大活躍しました。
複数のドラマーを組み込んでのドラム・バトルでも大いに聴衆を熱狂させました。

私は個人的に、ドラムスという楽器に関しては、
白人は黒人の天性のリズム感覚に絶対にかなわないものだと認識しているのですが、
このバディ・リッチだけは全くの別物だと思っています。
白人の中でも稀有の感性を持っています。
それは決して「黒人っぽいセンス」という意味ではなく、バディ独自の感性です。

圧倒的なテクニックと強靭なタッチで、バンド全体を煽り立てる技量を持った彼のプレーは、
スティックを用いた派手なテクニック披露のイメージが強い部分もあるのですが、
実はこの人は、ブラシを用いたプレーでも大変素晴らしぃセンスの良いプレーを残しています


今日ご紹介するのは、1982年の映像。
曲目は、それこそドラムスのブラシワークの魅力をを最大限に引き出すために書かれたような曲、
その名も「Brush Strokes」です。
ビッグバンド構成ながら、控えめでちょっとミステリアスな旋律とホーン・アレンジ、
そして、バディ・リッチのブラシプレーの凄い存在感が、
サウンド全体を背後からビシッとキメているのがおわかり頂けるでしょう☆

この静かなシリアス感と独特のドライブ感は、スティックでは出せないジャズ独自の魅力でしょう。




当時64歳のバディ・リッチ。
彼は1987年に69歳で亡くなりましたが、そのテクニックと音楽性は永遠に不滅です。
今回は彼のブラシワークをご紹介しましたが、スティックによる超絶的プレー映像がたくさんあるので、
興味のある方はYou Tubeで検索してみるといいでしょう。


次回は、ブラシワーク第三弾をお送りします。

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メロディの明快なスタンダード・ナンバーから


前回の記事で
「ジャズってなんだか難しそうで……という方には、まずはピアノトリオを」
というお話をしました。

もちろん、ピアノトリオの全てが親しみやすい音楽をやっているワケではありません。
どこからどこまでが基本メロディなのかもよくわからないような演奏もあります。
たとえば、主旋律を相当に崩して演奏していたり。
あるいは、元から主旋律自体が無くてアドリブ回しだけで成り立っている曲だったり!
(こういう場合、コード進行またはモード(スケール)と小節数・コーラス数だけが先に決められている)

ジャズを聴き込んでゆくと、こういった演奏もクールで素晴らしいのですが、
最初のうちはまず「メロディがハッキリしていて親しみやすい曲」から入ってゆくのが一番です。

ここで思い浮かぶのが、いわゆる「スタンダード」と呼ばれる曲群です。
ジャズで言う「スタンダード」とは、多くの演奏家に親しまれ演奏し尽くされてきた曲です。
ジャズメンのオリジナルだけでなく、むしろミュージカルの曲であったり、
昔のポピュラー歌手の流行曲であったりすることが多いですね。
ガーシュウィンの黒人ミュージカル「ポーギーとベス」の曲「Summertime(サマータイム)」や、
シャンソンの名曲「Autumn Leaves(枯葉)」などは、ジャズファンならずとも曲名ぐらいは聞いたことがあるのでは?
これらスタンダードに共通して言えることは、
とにかくメロディがわかりやすく平易で親しみやすいという点です。


ジャズは他の音楽ジャンルに比較すると、自分のオリジナル曲にこだわって演奏することは稀です。
もちろん、優れたオリジナル曲を書くジャズアーティストはたくさんいますが、
何十年も前からよく知られ、多くの人に演奏されてきた曲をも積極的にとりあげます。
全曲スタンダードだけのアルバムやライブというのも、ごくフツーです。

米ポップスやJ-POP、ロックの世界では、これはまずあり得ないコトですね。
他のアーティストの曲を演奏するのって、コンサートでも余興程度に一曲、
アルバム吹き込みでもせいぜい一曲程度ですよね。
(コピーバンドとは違いますよ?)


私がスタンダード系の曲で最も好きなのは、作曲家コール・ポーター(1891〜1964年)の作品群です。
この人の曲は、とにかくメロディが平易で、しかもコード進行がとてもお洒落。
映画音楽やミュージカルの分野で活躍した人なんですが、
この人の残した曲はジャズフォーマットでの演奏にも素晴らしくマッチしているんです(^-^)
基本的なジャズ演奏は、常に3連符の後ノリで組み立ててゆくのですが、
このジャジーなビート感に絶妙に合うワケですね〜。


ポーターの曲は今後どんどん紹介してゆくことにしますが、
今日はちょっと別の人のヤツを……


ビリー・ストレイホーン作曲「Raincheck」


ジャズ初心者の方でも「Take The 'A' Train (A列車で行こう)」という曲はご存知の方が多いでしょう。
デューク・エリントン楽団のピアニスト、ビリー・ストレイホーンの作詞作曲です。
この人が書いた曲で私が大好きなのが、今日動画をご紹介する「Raincheck」という曲です。
スタンダード……というほどしょっちゅうとりあげられている曲ではありませんが、
とにかくメロディの小洒落た雰囲気がスタンダードっぽいです(^^)
私の敬愛するピアニスト、トミー・フラナガン(1930〜2001年)のお気に入りの曲でもあり、
アルバム「Jazz Poet」での録音をはじめ、ピアノトリオライブで頻繁に演奏していました。


それでは、トミー・フラナガン・トリオの演奏「Raincheck」をお聴き下さい……


簡単な前奏 ⇒ メインテーマ ⇒ ピアノアドリブソロ ⇒ ベースソロ
⇒ ドラムス8バース交換(ピアノソロとドラムソロを8小節ずつ交互に演奏)
⇒ メインテーマ ⇒ エンディング

たいていのピアノトリオ演奏は、こんな感じです。
ベースソロが無かったり、ドラムスが1コーラス分の完全ソロになったり、
バース交換がピアノ⇒ドラムス⇒ベース⇒ドラムスになったりと、
セッションリーダーの音楽性や好みでいろいろ変わりますけどね。


この動画は1991年の映像ですが、この時期にレギュラードラマーだったルイス・ナッシュではなく、
ボビー・ダーハムがドラムを叩いています。
珍しいことに、冒頭のメインテーマ前半をスティック、後半をブラシで演奏している(笑)


ベースは、私の尊敬する名手、チェコ出身のジョージ・ムラーツです☆
フランチシェク・ポシュタのもとでクラシック・コントラバスを学んだ人ですが、
ジャズの世界で大成功を収めています。
全然リキまないスムーズな運指で、個性ある華麗なソロを聴かせるベーシスト。



作曲者のビリー・ストレイホーンはデューク・エリントン楽団のピアニストでしたが、
エリントン自身がピアニストなのに、なんでわざわざ別のピアニストを? ということになりますが、
エリントン作品とされる曲の多くは、実はストレイホーンの作曲であったと言われています。
エリントン楽団はビッグバンドですから、エリントン自身が指揮者をやることも多い……
そんな時にはストレイホーンがピアノを担当したりしたのですが、
エリントンがストレイホーンを重用した一番の理由は、彼の作曲の才能だったようです(^_^;;


メインテーマのコード進行をしっかり頭に入れてみると、
その後のピアノやベースのアドリブソロがこのコードに沿って構築されていることがわかると思います。
初心者の方の中に「アドリブって、全員が全員バラバラに即興やってるの?」と言う人がいますが、
もちろんそんなコトをやったら、不協和音だらけで音楽が成立しません(苦笑)
ちゃんと一定の取り決めがあって、その範囲でみんなが即興演奏をやっているのです。



この「Raincheck」は、今回「スタンダードっぽい」という点を考えてとりあげました。

スタンダードには「Satin Doll」「My Funny Valentine」「Stella By Starlight」といった、
少し食傷気味の曲もたくさんあるんですけど(苦笑)、
「I Love You」「How High The Moon」「Love Is Here To Stay」のような飽きの来ない曲もたくさんあります。
今後少しずつ紹介してゆきたいと思います。

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ジャズってなんだか難しそう……?


ジャズ歴20年ほどになる私。
鑑賞は勿論のこと、ウッドベースをほんのちょっとだけ嗜むし、作曲・編曲も趣味でやっています。

新書庫「ジャズに親しむ」では、You Tube動画などを中心にして、
親しみやすい部分からのジャズの紹介や、驚くべき楽器テクニック、
そして名曲の数々を紹介してゆこうと思います。



ジャズというと、
「管楽器でワケのわからないアドリブを回してる、なんだか難しそうな音楽」
というイメージを持っている方も多いと思います。
4ビートのノリの良さはわかるんだけど、なんだか取っ付きにくい、という人。
結構いるようですね。
実際、フリージャズやクロスオーヴァーになると、やってる事はかなり難しいです。


初心者はまず、「ピアノトリオ」からジャズに入門することをオススメします。
ピアノ・ベース・ドラムスのみからなるシンプルな構成ですが、
ピアノによる旋律とコード、ベースによる低音、打楽器によるリズムと、
最低限の構成ながらもサウンドに不足を全く感じさせない、
完成されたフォーマットであるからです。

...※ピアノトリオには他にも、ピアノ・ギター・ベースという形式もあります(こちらのほうが歴史は古い)。
.......しかし、一般に「ピアノトリオ」といえばピアノ・ベース・ドラムスのトリオを指します。



管楽器が2人も3人もいると、彼らがアドリブソロを数コーラスずつ回しているうちに、
聴き手のほうは曲の主旋律(メロディ)や曲構成を把握し切れなくなってしまい、
アドリブばっかりのワケわからん演奏のように感じてしまうことがあるのです。
(ジャズに親しんで何曲も聞いていると、コード進行に沿った演奏であることが理解できてきます……)
その点ピアノトリオは、曲全体がサラリと演奏されることが多いので、
聴いていて疲れを感じることが少ないため、入門にはピッタリでしょう。


理屈よりも、まずは体で感じよう


さて最初は、小難しい理論よりも、ジャズの基本的なドライブ感、ノリの良さに親しんでみましょうか。

ジャズの基本リズムにもいろいろありますが、
初心者の方が「ジャズ」と聞いて最初に思い浮かべるのが、
ウッドベースによる4ビートであると思います。
もちろん、1940年代後半ぐらいから現在に至るまで、4ビートはジャズの基本リズムであり、
ドライブ感を演出しやすく、急速なコード進行も表現しやすい形式です。


今日はまず、ジャズドラムの分野でよく使われる「ワイヤーブラシ」を紹介します。

ワイヤーブラシは、金属製の細長いワイヤーを多数束ねたもので、
打楽器を叩いたり擦ったりすることで、スティックよりも繊細なニュアンスを表現できるとともに、
演奏の仕方によってはスティック並に迫力あふれるフレージングも可能です

写真は、私の自前のワイヤーブラシです↓

イメージ 1




今日は、4ビートの中でも私が最も快適なだと個人的に思っている、
♩=190ぐらいの速さの演奏を選んでみました。
(↑ 四分音符、ちゃんと表示されてますかね? ♪=380でもいいですが(笑))

オイゲン・キケロのトリオで特に有名なドラマー、
チャーリー・アントリーニの軽快なブラシワークが愉しめる動画。
♩=180ぐらいの4ビートに、ワイヤーブラシによるドラムプレーが加わると、
なんとも言えないぐらい軽快で心地よいドライブ感が体を包み込んでくれます(^-^)

曲は、これまた明快で親しみやすいメロディを持つスタンダード曲「Cute」です。
4ビートのベースラインを聴くため、少し大きめの音量で聴くことをオススメします。



この演奏はチャーリー・アントリーニのプレイに最重点が置かれており、
長いドラムソロが入るなど、かなりドラムスに偏った演奏となっていますが、
ワイヤーブラシをあまり知らない方にはちょうどいいかも。

ジャズ初心者の方で、このクリップを観て
「あっ、このリズム感なかなか好きだな〜」
と思われた方は、ジャズ好きになれる素質充分ですよ☆


次回も、ワイヤーブラシによる素晴らしい演奏表現を紹介する予定です。

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