可逆二字熟語

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漢字の前後をひっくり返すと別の熟語になる「可逆熟語」。

一年ほど前から、思いつくままにリストアップしているのですが、

いつの間にやら450組近くにまでなりました。

この書庫では、興味深い可逆熟語をピックアップしてゆきます。

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可逆熟語3 期末と末期

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(可逆熟語の定義・ガイドラインは下記URL参照!)
http://blogs.yahoo.co.jp/ambermind0422/13367922.html


期末(きまつ)
ある期間の終わりに近い時期

末期(まつご)
生涯の終わりの時期・死に際


もちろん「末期」は「まっき」とも読めるのですが、今日は「まつご」で話を進めます。


近代にはほとんど聞かれなくなった「水杯」(みずさかずき)という慣習があります。
昔、切腹を命じられた者や、敗死を覚悟して戦場(いくさば)に赴く武士などが、
酒ではなく水を杯に注いで飲むのです。
今生の別れを惜しむ人同士、あるいは、もう生きて逢えるかどうかわからない相手同士が行ないます。
太平洋戦争終盤、戦局の悪化から日本軍は特攻作戦を敢行しましたが、
この特攻隊員も出撃前夜には水杯を交わしたものです。

また、病床などで臨終を迎えた人の口に含ませる、
いわゆる死に水のことを「末期の水」(まつごのみず)と言います。
これは釈迦入滅時のエピソードに端を発する仏教慣習です。


なんだか、人の死の間際には「水」が深く関わる感じですね……



それにしても「期末」というと、期末試験やら期末手当やらと、
基本的に人の死の影など全く感じさせないものばかりですが、
ひっくり返して「末期(まつご)」にすると、途端に今際の際ですからね……
これも、逆にすると意味合いが非常に大きく変わる熟語の一つです。

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可逆熟語2 壁面と面壁

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(可逆熟語の定義・ガイドラインは下記URL参照!)
http://blogs.yahoo.co.jp/ambermind0422/13367922.html


壁面(へきめん)
壁の表面。

面壁(めんぺき)
禅僧の修行の一つで、壁に向かって座禅を組むこと。


この可逆熟語に気付いた時、私は思わずポンと手を叩きましたね〜。
壁面などという無機質な熟語が、前後を入れ替えただけて、
悠久の仏教史の一部を垣間見ることになるとは!



天竺出身の高僧・達磨は、少林寺で九年間面壁し、
悟りをひらいたと言われています(面壁九年/めんぺきくねん)。

この面壁中の達磨に弟子入りを志願した僧は何人もいましたが、
達磨は全てを断ってしまいます。

しかし、その中の一人・慧可(えか)は、自身の本気と誠意を示すため、
なんと自分の左のヒジから下を切り落とし、達磨和尚に差し出したのです。
これが「慧可の雪中断臂(だんぴ)」で、日本の雪舟の描いた「慧可断臂図」は有名ですね。


慧可は初め「神光」という名の僧で、断臂によって弟子入りを許可された時に、
達磨によって名前を「慧可」と改められたそうです。
従って、雪舟の絵の中で、切り落とした前腕を達磨和尚に差し出している僧は、
実はこの段階では慧可ではなく神光なんですね。

……まぁ〜た紫布は細かい事ばかり言いやがって〜ってか?(苦笑)



私は小さい頃に、百科事典でこの「慧可断臂図」を見ましたが、
子供心にそれなりの衝撃を受けたものです。
子供の頃ですから「何故、腕を切り落とすことが誠意の提示になるんだろう?」と思いましたけどね。



切り落とした腕を差し出された達磨は、その熱意に押されて慧可の弟子入りを認めたといいますが……
やはり私のような人間は、色々なパターンで妄想してしまうのです。



◎パターン1
慧可 「お弟子にして頂けるのならば、このとおり腕の一本、何ら惜しくもございません」
達磨 「何ッ!? ……う、うぅっ、オッ、オエ〜〜〜!!!」
慧可 「和尚様、どうなされましたか?」
達磨 「ちょ、おま、切り落とした腕とか見せんなよ〜! 今夜メシ食えなくなっちゃうだろ〜!?」



◎パターン2
慧可 「お弟子にして頂けるのならば、このとおり腕の一本、何ら惜しくもございません」
達磨 「左様か……ぬしの本気、しかと見届けた。弟子入りを認めよう」
慧可 「はっ、ありがたき幸せにございます。精進いたします!」
達磨 「ウム。では早速であるが、庫裏で今夜の食事の用意を任せてよいか?」
慧可 「承知いたしました!」

...〜で、夕食〜

達磨 「ほうほう、鍋料理か。有り難く頂くとしよう……… ん? この見慣れない骨付きの肉は何だ?」
慧可 「ヤだなぁ、決まってるじゃないですか。捨てるのも勿体無いし(ニヤリ)」



他にもたくさんのパターンが浮かんでるんですが、天罰覿面なのでやめておきましょう。
子供の頃からこんな妄想していたなんて、紫布はロクな死に方をしないでしょうね(^^;;



しかし、達磨和尚は生年不詳ながら西暦382年出生説があり、没年は532年。
このとおりだとすると150歳まで生きた計算です。
真偽は不明ですが…… 長生きですよね。
(日本の神武初代天皇なんかも数えで127歳まで生きたとされていますね)

また、慧可も487年生まれ・593年没で106歳まで生きたといいますが、
慧可の時代の中国は仏教弾圧が非常に激しくなり、
慧可も最期は半ば濡れ衣を着せられて処刑されてしまいました。
もし処刑されていなかったら、もっと生き延びたことになりますね。

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可逆熟語1 腕前と前腕

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(可逆熟語の定義・ガイドラインは下記URL参照!)
http://blogs.yahoo.co.jp/ambermind0422/13367922.html



腕前(うでまえ)
その人が物事をこなす技術・能力。

前腕(ぜんわん)
人間の腕のうち、ヒジから手首までの部分。


新書庫「可逆二字熟語」の方向性が、おわかりいただけたでしょうか?
このように、意味が著しく異なる熟語になる面白さ。

例えば、「表裏(ひょうり)」と「裏表(うらおもて)」は、ひっくり返しても意味がほとんど変わりませんよね?
(ニュアンス的に異なる用法もありますケド)
そういうケースでなく、全く違う意味に化ける熟語をピックアップしてゆこうというのが、この企画です。

更に面白いことに、前腕の反対は「後腕」ではなく「上腕」なんですよね(笑)
「前」の反対なんだから「後」になりそうなモンなんですケド(^_^;;



ところで全然関係ない話なんですが、Yahoo!ブログのカテゴリって少なすぎませんか?
例えばこの「可逆熟語」だと、できれば「語学」とか「ことば」とか、
あるいは、教科としての「国語」なんていうカテゴリがあればいいなぁと思うんですが、
残念ながらこれに類するカテゴリがどうしても存在しないので、
仕方なく 芸術と人文 > 文学 > その他文学 に入れてあります。
こんなふうに、カテゴリ分けに困ってしまうことが非常に多いのです。
しかし、該当カテゴリが見つからないからと言って
Yahoo!サービス > Yahoo!ブログ > 練習用
に入れてしまうのもなんかヤですよね?(-_-;;
(だいたい何だよ練習用って……)

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可逆熟語ガイドライン

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蜜蜂(みつばち)と蜂蜜(はちみつ)のように、
前後の漢字を入れ替えても意味が成り立つ熟語がありますね。
これを私は便宜的に「可逆熟語(かぎゃくじゅくご)」と呼んでいます。
こういう組み合わせの熟語を集めるのが趣味なんです。

しかし、たとえば「日韓」と「韓日」のように、
二国関係を表す言葉まで挙げていたらキリがありませんよね?
そこで、可逆熟語といっても一定のガイドラインを設けて、
これに適合するものだけを可逆熟語と呼ぶことにしています。



◎可逆熟語ガイドライン

1.二国関係を表す熟語は、漢字を入れ替えた時に別の意味が成立するもののみ認定する
例:
露朝(ろちょう)⇒ロシアと朝鮮。
朝露(あさつゆ)⇒早朝の葉などについた露。

例:
蘭和(らんわ)⇒オランダと日本。
和蘭(おらんだ)⇒オランダの漢字表記。「和蘭陀」とも。
.............(わらん)⇒日本由来のラン科植物。洋ランの対義語。


2.地名や人名はキリがないので原則不可だが、地名・人名以外の意味が生じれば可
例:
「田町」と「町田」⇒どちらも地名なので不可

例:
中国(ちゅうごく)⇒東アジアの大国。
国中(くにじゅう)⇒国内全域、あるいは国民全員。
⇒地名をひっくり返したら地名以外の意味が生じているので


3.広く浸透している言葉なら、固有名詞や略語も認定
例:
通電(つうでん)⇒導線や機器に電気を通すこと。
電通(でんつう)⇒大手広告代理店の名前。


4.送り仮名を振るのが一般的なものは熟語に含めない
例:
「花押(かおう)」と「押花(おしばな)」
⇒通常、押し花の「し」は省略しないので、ここでは熟語として採り上げない。

例えば「振り込み」は、公文書などでも「振込」と表記する事が通常行なわれているので、
これは熟語に含めることとする。






……とまぁ、こんな感じですね。
送り仮名については、例えば「貸し金」と「金貸し」という言葉がありますが、
前者の「し」を省略することはあっても、後者の「し」を省略することはまずありませんよね?
こういったものまでリストアップするとキリが無くなるので、このブログでは可逆熟語に含めません。
(但し、私が個人的にExcelで整理している可逆熟語集には入れています)



この書庫は、大して面白い読み物になるとは思えません。
しかし、漢字をひっくり返したら全く別の意味が生じるような熟語もたくさんあって、
日本語って面白いなぁ、漢字って面白いなぁと感じることが多いので、
ブログでも少しずつ書いてゆこうと思ったのです。

ヒマでしたら、読んで下さいね☆

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