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逃げてしまうのは簡単だった
ただ、行かなければいいのだから 近くの土手に登り、学校が終わるチャイムを聞いた すれ違う同じ年代の子達をみると、ぶっ壊したくなった 「人が汗水垂らして働いた金を、なんだと思ってるんだ」 確かに、その通りだ 家賃と、大バカ私立のくそ高い学費を払ってくれていたのは父だということを、大バカな私は、忘れていた 「なんにも続かないね」 「旅ができるなら、仕事だってなんでもできるはずなのにね」 根深くある、でっかいでっかい黒い塊はいつできた? 別に好きでもない何人もの人と、流されてセックスした時 信じていた人たちに裏切られた時 母親の恋人に容姿を罵られた時 周りに怯えながら過ごした中学時代 食べるものがなくて親に縋った時 電気とガスが止まった部屋 いじめ 不登校 無職 いつできた? それを越える努力はいつしたの? あの時のせいだって あの人のせいだって 言えるほど、もう若くない いつの間にかこんなに大きく膨らんでしまった 放っておいた 自分のせいだから |
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お元気でしたか?
毎日暑いですよね。抱きしめてさんも、お身体ご自愛くださいね。



