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さとこもやっと落ち着き始めていた。
電車を乗り継ぎ はじめてサン・ジョアンギ農場近くの駅に着いた時は
こんなジャングルみたいなところに農場があることさえ信じられなかった。
暗くなってからの到着でジャングルではさるの声が響き
月夜に照らされる道には、ほんのたまに青く光っていた。
さとこはいとの手をしっかり握りしめていた。
イッパチ、恐ろしいところに来ちゃった。
やっと遠くに灯りが見えてきた。
人影が手招きして待っていてくれた。部屋に入ると山積みのチキンと暖かいスープ
みんなの気持ちをやわらげてくれた。
「おなかがいっぱいになったら寝よう 明日考えよう。」
割り当てられた小屋の片隅に体をまるめて眠る事にした。
満腹感が持続しているうちに眠らなければ・・・
壁板の間から差し込んでくる日差しで目を覚ました。
朝の光は何もかも輝かせてくれた。
昨夜、怖い声で鳴いていた鳥も赤や黄色の鮮やかな色で可愛い目を
しているように思えた。
あの蒼いひかりは葉きりありが集団で葉を運んでいたことが分かった。
働き者のありサンだった。と思ってみると
なんだかとても神秘的だったわ。なんて言ってみたくなる。
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