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地下鉄の錆びたレールが軋む音 さあ 礫刑のあたしを抱いて
闇に咲く白い花 もうなにもかも棄てて 裸のあたしはひとり
なにもかも奪いつくして 終わりまで あたしがあたしでなくなるように
お祈りが もしもそこまで届くなら 神様 あたしを閉じてください
ひとを恋う心を屠る うらうらと光こぼれて 花わらう日に
あたしにはあたしの闇が あなたにはあなたの闇が 交じりあう刻(とき)
月満ちて やおんやおんと啼きながら 裸のままで あたしは走る
ゆるゆるとほどいた帯は そのままに 果てなき自慰を月が見ている
交わりは いのちの糸をほどくよう 息を殺して眸を閉じる
十二月 荒れたあなたのくちびるに にじんだ赤い血を舐めてみる
百人の男を抱いて抱かれても あたしはひとりきり ひとりきり
つながっていたいの ずっとこのままで あなたとあたしが埋もれてく夜
さようなら あたしを愛さなかったひと あたしもすぐに忘れるでしょう
木曜日 冷たく静かな雨の日は 失くしたものの夢ばかり見る
愛なんて 不純な言葉はいらないの 欲情が ただここにあるだけ
きれいごとばかり並べてみせるけど もうたくさん どこかへ消えて
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