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その店で買った食べ物を店内に敷設された席で飲食すること、あるいはその飲食エリアをイートインと言う。 もともとは持ち帰りと店内飲食を選べるファーストフード店の営業形態から派生した言葉らしいが学生の頃この言葉を聞いたことがなかった。 イートインという言葉を知ったのは物産展で敷設された店内飲食エリアとしてである。 デパートでは定期的に地方の物産を販売する物産展を開催しており、地方の名産品は生鮮食品・食品加工品・お菓子などを主とし、雑貨・日用品、工芸品・美術品などにも及ぶ。 東京でよく開催されるのは、北海道物産展や九州物産展だ。 やはり遠隔地は総じて魅力的だからであろう。 物産展のイートインはラーメンと寿司がメインで、その他には甘味処もある。 私はごくたまにイートインで食事をすることがある。 「ごくたまに」と書いたのは、物産展に行くほうは「ごくたまに」ではないからだ(LoL)。 イートインで食べたもののなかで今まで一番美味しかったのは池袋西武の北海道展で食べた寿司で、握りが七品とのり巻きで五千円と一流店のランチ位の値段で決して安くはないがネタは抜群に新鮮だった。 ウニは東京で食べられるもののなかではこの上ない上質のもので、たいていの寿司職人がもったいぶって木箱からそっと取り出す品物よりも鮮度の良いものだった。 いや、北海道旅行で食べるものだって、それよりか劣るものは少なくないはずだ。 コンビニにもイートインが敷設されている店舗があるが、私はふだんの日常、コンビニ店内でものを食べようと思ったことがないから、やはりコンビニにイートインと呼ばれるエリアがあることをあまり意識したことがない。 興味がないから設けられていても目に入らないかもしれない。 コンビニのイートインを一度も利用したことがないわけではなく、地方に旅行したときには立ち寄ったことがある。 ラーメン屋一軒見つけるにも苦労するような土地ではさすがにコンビニのイートインがオアシスに思えた。 だがやはり、ふだんコンビニでイートインを利用することはない。 これとは反対に、マックやバーキンでハンバーガーを食べるときは持ち帰りではなく店内で食べるのが前提という意識でいると、「お持ち帰りですか?」といちいち聞かれるのがわずらわしいなと子供のときは思っていたし、今でも少しそう思っている。 持ち帰りが例外なのに店内で飲食する客にいちいち断りを入れさせるのはおかしいと思うからだ。 ひどい場合にはこちらが黙っていると勝手に袋に入れようとする店員もいるがさすがこれはNGだろう。 ファーストフードやコンビニに限らず、私は今でも店員とのインタラクティブなやり取りが好きではない。 いちいち、お持ち帰りですか?、店内でお召し上がりですか?、ミルク付けますか?、お砂糖付けますか?、○○カードはお持ちですか?、(持ってませんと答えると)お作りしましょうか?、今ですと○○を併せてご購入いただけると○○に特典がお付きしますが?......に対応するのは閉口だ。 だからできる限りその店のシステムを理解しておいて注文時にこちらからバッチでまくしたてるのである。 ”店内で、単品で、砂糖・ミルク無しで、カード持ってません、特典利用けっこうです!” 軽減税率に関してはファーストフードやコンビニなど各企業で対応が決められている。 テイクアウトとイートインの差額問題が数か月前からささやかれていた。 本体価格を調整することで双方の税込み価格をそろえる対応もあれば、テイクアウト8%・イートイン10%で差別化されるところもあるようだ。 お昼時では店内席が混雑するので、この差別化は双方にとって合理的ではないかと思う。 軽減税率は企業側も消費者も翻弄させてしまう煩わしい制度であるが、この一点だけ軽減税率のメリットを見出せたように思える。 以上
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