いちごとミルク

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「ミルク!!ヤバイ!!間に合わないかもー!」
「えっ!!あと少しで渡りきれるよ!!いちごー!!」
目の前に橋の終わりが見えた
「消えるのが早くなったー!!」
「どうなるのー!!
「落ちるーミルクだけでもーミルク投げるーごめん!!」
 
突然、いちごの胸から離れて宙に浮いた
 
「わあああ いちごー?」
空中でバタバタしながら橋の端に着地した
「いちごー!!」
いちごは目の前でぐらぐら揺れる虹の上にいた
「危ないーいちごー掴まってー!!」
 
必死に手をいちごへ延ばした
 
後ちょっとで渡れる
 
いちごの手と私の手が繋がった
けれど、足元の虹は無情にも消えてしまった
 
「ミルクー離すんだー」
「いやあ 絶対に離さない!!」
橋の欄干に掴まりながら、私はいちごの手を離さなかった
「うっ」
重い、虹が消えたんだ
引っ張られる〜〜
「ミルクー離すんだ!これはゲームなんだ。大丈夫死んだりしないー!!」
 
「それはどうですかな?単なるゲームじゃなかったら?」
 
バトラーがいた
「バトラーお願い、手伝ってー!!」
バトラーは呑気な顔で私達を眺めている
「バトラー!!お願い!!もう限界だよー!!」
「ミルクさんはクリアーですね。だったら大丈夫でやんす。ミルクさん。ひとつ願いを叶えましょ」
「クリアーしたの?願いが叶うのね!だったらお願い、いちごを助けて!」
 
「いちご殿を助けるんでやんすね。本当にその願いでいいんでやんすか?」
「勿論よ!!早くして〜〜我慢の限界!!」
「ミルクさんの大切な人なんでやんすね。」
「当たり前でしょ!!一番大切な人なんだからー早くー!!」
 
バトラーはニヤリと笑うと助けるどころか・・・・
私はバトラーに蹴飛ばされた
 
「ぎゃあーバトラー!!」
 
一気に落ちて行く
いちごと手を繋いだまま
落ちてるうちに、いちごの胸に飛び込んだ
「お帰り。」
そう言っていちごは笑った
「いちご・・ごめんね。どっちみち落ちちゃうね」
「嬉しかったよ。」
「えっ?」
いちごはそのまま何も言わずにギュッと抱きしめてくれた
うそーホント?これって・・そういう事?
いい・・もう落ちて死んじゃっても・・幸せ過ぎる〜〜
 
ってやっぱり駄目!!
まだ。これから始めるんじゃん。
嫌だー死にたくないよー
「ミルク・・・気のせいかな?落ちてないみたい」
ボッーとしてた
「ミルク、僕たち浮いてるよ、ミルクの身体が光ってる。温かい毛布にくるまれてるみたいだ」
そう言われてみると、落ちてる感覚はしなかった
それどころか妙に気持ち良い
「温かいね・・・いちごの胸って。このまま眠りたい・・・」
「ミルク?ふぁあ〜何だか眠い・・疲れた・・・少し眠らせて・・・」
いちごの胸に抱かれたまま、温かなベットにいるみたいで、いつの間にか眠っていた
 
プワアン
 
ミルクの少し開いた口から黄色い光の玉が出ていった
 
「お客さん!お客さん!降りて下さい。着きましたよ!」
 
ん?何処に着いたの?天国?
寝起きの目はぼやけていた
あれは夢?
でも・・・隣にはいちご。一悟君がいた。
「おはよう。起きた?立てるかい?降りなきゃ」
先に立った一悟君の手が差し伸べられた
「うん。お、おはよう・・・」
 
「お客さん〜早くしてくれないかな〜」
「はい。すみません。今、降りますから!」
一悟君はチケットを二人分出した。
何が何だかわからないまま、一悟君に引っ張られてバスから降りた
 
「そこの喫茶店に入ろうか。珈琲?それともココア?あっ僕財布持ってなかったんだ。ちょっと歩けば僕のアパートなんだけど・・良かったら来る?」
まだ、ボケ〜〜っとしたまま、一悟君と繋いだ手は離さなかった。
 
「はい。どうぞ。」
 
一悟君の淹れてくれた珈琲の良い香りがした
ミルクと砂糖も用意してくれた
 
「美味しい・これってインスタントじゃないよね?」
「良かった。僕、珈琲にはこだわりがあるんだ」
 
「一悟君。あれって夢だった?」
いちごはほほ笑んだ
「おかげで今、此処に二人でいる」
 
「一悟君。迷惑かけてごめんねー!ほんとごめんなさい。」
 
いちごはカップを置くと手を差し出した
 
「ミルク、これからも僕と相棒として付き合ってくれる?」
いちごの笑顔
嘘じゃない、夢じゃないよね
「私なんかで良いの?」
 
「ば〜か。ミルク・・・くるみだからいいんじゃん」
涙がぽろぽろ零れた
「一悟君〜夢じゃないよね?夢なら醒めないで欲しい」
「よしよし。僕もよく頑張ったよね。ご褒美頂戴!」
 
一悟の唇が私の唇に重なった
 
神様〜〜生きてて良かった〜〜
 
「あのゲームってなんだったんだろうね」
一悟が言った
「不思議なゲームに招待されちゃったね。」
「もしかして、虹の橋神社に行った?初詣でお願いしたとか?」
 
「そう言えば・・行った。お願いごともした・・・」
「その時、僕のことも思った?」
顔が赤くなる
「う・・ん。どうしてるかなって。会いたいなあって思った。」
 
一悟がまたギュッと抱きしめた
 
「ありがとう。くるみ。ありがとう神様。」
 
「でも・・一悟は私の事、知らなかったでしょ・・昨日までは」
 
一悟は急に赤くなった顔で照れた
 
「実は・・前から気になってたんだ。くるみの事。時々あの公園で見かけてたんだけど、僕って結構女の人と話すの苦手なもんだから・・あの時、嬉しかった。初めて話せた時。僕も実は初詣に行ったんだ。あの虹の橋神社に。」
 
あるんだ〜〜こんな運命って。
行ってて良かった〜初詣!!
感謝感謝感謝!!
 
「くるみ・・返事は?」
「一悟君・・勿論。こんな私ですけど、これからもよろしくお願いします!!」
「ーああー良かったー断られたらどうしようって思ってドキドキだった。」
一悟君の手は汗をかいていた
何だ〜〜可愛い。手慣れてるって一瞬思ったけど、良かった。
 
「珈琲、もう一杯どう?」
一悟君が急に立ちあがった。
緊張してるみたい・・・。
「一悟君の肩貸して・・」
ソファーに腰掛けてた私の横に一悟君が座った。
少し開けた窓から風が吹き込んでカーテンを揺らした
 
「少しだけ、このまま眠りたい・・」
「いいよ。眠って。疲れたよね。」
「此処って・・・一悟の傍って、居心地良いい。」
「一緒だよ。同じ事思った」
日が差し込んだ部屋に影が見えた
仲良く並んだ二人の影
 
一悟の机の横の壁から一枚の紙がパラリとはがれて窓の外へ舞った
 
「招待状。縁結び特別企画チャレンジャー様」
差出人は?
キューピット
        バレンタインはもうすぐですよ♡                                              完
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

夢なら醒めないで 9

橋の手前でバトラーはニッと笑うと言った
 
「じゃあ あちらで待ってるでやんすね。」
 
バトラーと仲間は簡単に虹の橋を渡っていく
 
「案外簡単なんだ。丈夫な橋だよ。虹に見たてた橋だったんだね!」
橋の上に立って、足で硬さを確かめて私は喜んで言った。
 
いちごは難しいそうな顔をしている
「ミルク。動かないで!」
「えっ?何で?丈夫そうだよ!」
「ミルク・・下を見て」
 
いちごが指を差した処を見た
「うわあ 消えてる〜〜どうなってるの!!いちご〜どうしよう・・」
足元にあった筈の橋が端から消えていく?
 
「ミルク、ジッとしてて、僕そこまで飛ぶから」
いちごがそう言うと狙いを定めた。
「うん。」
端からは1メートルくらいだから大丈夫だよね。でも、また消えるかも・・・。
「いちご!」
叫んだのと、いちごがジャンプしたのと同時だった。
いちごが飛び込んできた
必死に踏ん張った
いちごの身体が密着してる・・・まるで抱き合ってるみたいに。
「いちご・・そんなに力入れなくても・・」
こんな状況でも、うっとり出来る私って何者?
「ミルク、とにかくピッタリくっついて歩いてくしかない。この虹の橋は歩いた処が消えるようになってるんだ。」
足元が揺らいだ。
「やっぱり違うみたい・・動いてないのに・・・消えてきた」
いちごが私を抱きあげた
「いちご!!」
「ダメだ。時間が無い。このまま走る!!」
これって、憧れのお姫様抱っこ?
いちごを見上げた
「しっかり掴まって、走るよ!!」
いちごの逞しい胸に顔をピッタリくっつけた
あ〜〜〜お願い〜〜夢なら醒めないで〜〜!!
 

虹の橋   8

ヤッター勝った!!
イエ〜〜イ!
いちごと私はハイタッチしていた
やっとモグランとの戦いに勝ったのだ。
殆どがいちごの活躍だったけどね。
「ミルク大丈夫?」
いちごが私の頭を撫で撫でしてくれた
100対80
モグランに叩かれたのは9回。
いちごは1回だけ・・・。
そう・・いちごがボーナスポイントを当ててくれたから勝てた。
美味しい焼き肉団子だった〜串刺しの3個の肉団子。
1個が野球ボールくらいの大きさで、1個は私が、2個はいちごが食べたんだ。
それで元気回復〜頑張りました!!
モグランは負けを認めると穴を広げてくれた
 
やっと出れたー!!
背伸びをして、首もキコキコしてるいちご。
そうだよね〜背の高いいちごには相当きつい体勢だったよね。
 
「いちご、ありがとう!勝てたのは、いちごのおかげだよ!!」
いちごは白い歯を見せて笑った。
うう〜ん やっぱ可愛い〜デレデレな顔になっちゃうよー!
 
「ところでゲームはもう終わったのかな?ほら・・・あそこ」
いちごが指さしてる方を見るとワニカエルのバトラーが手招きしていた
「バトラーだ!」
あんなに嫌っていた筈のバトラーとの再会がこんなに嬉しいなんてね。
 
「おめでとうでやんす。さすがですなあ。いちごとミルクコンビは最強!これでクリアーも決まったようなもんでござんすね!」
 
私といちごは顔を見合わせた。
「って事は?」
 
バトラーは顔いっぱいに口を開けて笑った
「はい。最期のゲームがありんすよ!」
「どんなゲーム?」
いちごは面白がっているようだった。
いちごの腕を引っ張った。
「いちご・・また変なゲームだよ。大丈夫かな・・」
いちごはウインクしてみせた
「大丈夫だって!僕がいるんだからね!」
バトラーはにやにやしている
「お二人さんなら大丈夫ですよ〜クリアーできるでやんすよ!じゃあいきましょか!」
バトラーともう一匹のワニカエルが私達に、背中に乗るように促した。
もう、鳥肌は立たなかった。
「ねえ、バトラー最期のゲームはどんなの?」
バトラーは答えない
「ねえミルク!あれって虹じゃない?」
いちごに言われて前を見た
綺麗な七色の虹が川の端から端へ架かっていた。
「なあに、簡単でやんすよ。あの虹を渡りきって、あっちの端に行けば良いんでやんすから」
虹って渡れるの?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あっちからもこっちからも細い蔦が伸びて、いちごとミルクを捕まえようと襲ってきた
 
いちごが引っ張ってくれるから走ってるけど〜〜限界!!
「いちごーもう、もう走れないよー!!」
叫んだ
「ダメだ!今は走るしかない!!逃げ場が何処にも無いんだ!!」
地面が揺れる中だったから真っ直ぐ走ってられない
倒れそうになりながら必死に走り続けた
 
「ミルク!あそこ!!穴がある。あそこに入ろう!!」
もう限界を通り越していた
「穴があったら入りたい」って心境じゃないけど、少しでも休みたい!!この際なんでもいいや
いちごがミルクに合図をした
 
せーのー
エイッ!!
 
ぽっかり空いた穴へいちごとミルクは飛び込んだ。
穴の中は案外広くて横へと延びていた。まるで、トンネルのように。
ギャアー
突然辺りが真っ暗になった
 
「何、何?何にも見えないよー!」
穴の入口が閉じて、光が全く入らなくなった。
「いちご・・此処って何処まで続いてるのかな・・化け物また出てきそうだよね。」
 
穴が閉じて、あの花や蔦には追いかけられなくなったけど、不安は増してきた
「とにかく先へ進んでみよう」
いちごがそう言うと歩きだした
久しぶりの全力疾走で、私の心臓は爆発寸前。
「ちょっと、ちょっとだけ休ませてーもう動けない!!」
「ああ そうだよね。ごめんごめん。そうだね、少し休もう。」
「ありがとう。ほんの少しでいいから・・疲れたーいちごは流石だね。」
一悟はスポーツ万能で頭も良いし、優しいし、ルックスも申し分ないって男子。
モテ男の条件が全て一悟には揃っていた。だから学園のスターだったんだもん。
 
・・・・・グー・・・
うわああお腹が鳴った!!恥ずかしい!!
 
「アッごめん。僕だよ。ラーメン食べ損ねたからなあ。」
照れ笑いした顔も可愛い〜〜やめてーー完全にノックアウトー!!
惚れちまうやろーってもう最初からそうなんですけど・・・。
 
何だか良い匂いが漂ってきた
グー
今度は私だー!!
「おっ何だこれ!もしかして肉の焼ける匂いじゃない?旨そう!!」
確かにトンネルの奥から肉を焼いてるような匂いがしてきた
 
「これさー特別招待のゲームだよね。だとしたら食事も付いてたりして〜!!」
いちごのお腹がまた鳴った
「やべえ 腹の虫が匂いに反応してる。ミルク行こう!!立てる?」
「うん。平気。私もお腹空いてきたー食事ごちそうしてくれるのかもね!行こう!」
「そう言えば、目も慣れてきた気がしない?」
「うん。ちゃんといちごの顔が見えるー!暗がりに目が慣れたんだね。良かった!」
美味しそうな匂いにつられて元気回復したかも〜〜
暗闇も時間をかけたら結構見えるようになるもんだ。
それに、この良い匂い。お腹もグーグー鳴っている。
「ここできっと休憩になってたんだよ!早く食べたい!!」
匂いのする奥へ進んで行った
 
でも、なかなか辿りつけない。
 
「ねえあれって別の穴?」
 
天井には沢山の穴が開いていて、そこから光が差し込んでいるようだ。
「眩しいー!見えないよ。」
目を細めてみる
暗闇に慣れた目は、今度は明るさに合わせるまで時間が掛る
暫くすると様子が分かった
 
トンネルはいちごが立って歩けるくらいの高さがあったけど、先の方は低くなっていた。
天井には無数の穴が開いていて、その良い匂いは外から穴の中に流れ込んでいた。
近くに行くと、その穴の大きさは一人の頭が出るくらいのようだ。
おまけにトンネルは行き止まりになってるから、どうやらこの穴のどれかから出るしかなさそう
 
いちごは背が高いから、腰をかがめて歩くのは大変そうだった。
「僕こっち見るから、ミルクはそっちお願い。」
「分かった。」
でこぼこの天井は高さも穴の大きさもバラバラ。
私で届かない高さのはいちごが見る。
「どれどれ」
いちごが頭を穴へ
「うわー!!ヤバイぞこれ!!ミルク気をつけて!!」
「イタッー遅いーもう叩かれた!!」
 
穴から頭を出した途端、誰かに頭を叩かれた。
「大丈夫ー?」
「何なのこれって。痛かった。一体だれがいるのー!いちごは見た?」
 
「うん。僕はとっさに頭引っ込めたから叩かれなかったけど・・・あのさ、おもちゃのハンマーあるでしょ。あの、モグラ叩きゲームで使う。」
 
「まさか!これもゲームだとしたら?」
 
「モグラがそのハンマー持って笑ってた。。。」
 
「見てーこの数字。」
何時からあっのか、それともゲームが始まったから点いたのか、イチゴミルクVSモグラン
「カウント・・私達がマイナス10点みたい・・モグラン10点だって。」
 
「クリアーは100点?」
穴から焼けたお肉の良い匂いがしている。
 
「きっと、この穴のどれかの上にお肉があるんだ。そうそれがボーナスポイントなのかも」
「つまり、モグランに叩かれたらマイナスになって、モグランが叩き損ねたら私たちのポイントが追加されるって事?」
まさかモグラにもぐら叩きされるなんて〜勘弁してよー!
「多分ね。クリアーしないと出れそうにないし。遣るか!」
いちごは腕まくりしていた。
「ミルク。ガンバロウね。絶対クリアーしよう!!」
「うん。私、頑張る!」
モグランは待ち構えてる。
何体いるんだ?わたし達が二人だから、あっちも2体?
 
ところで、時間制限は?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気が遠くなっていく
 
落ちて行く感覚だけはあったみたいだけど
 
いちごが何か叫んでる
 
そう・・私がやらかしました・・ごめん・・・・・
 
「ミルクーミルクー起きて!!」
 
「ううん 朝なの?もう少し寝かせて・・昨日あんまり寝てなくて・・・・」
 
ん?この声は誰だ?
 
少し目を開けてみた
薄っすらと顔が見える
 
「一悟君!!どうして此処にいるの!!」
 
あれれ なんか変
ベットじゃない・・家でもない・・此処って?
 
「しっかりして!!ミルク!!」
 
ミルク?私はくるみだよ?
あっ!!違う!ミルクだ!!そして一悟君はいちごー!
思いだした。これは夢じゃなくって本物だった。
 
夢なら良かったのに・・。
それにしても、寝てた?寝顔見られた?
わああ 最悪だーよだれとか出てないよね・・・。
 
口元を拭った
「大丈夫?」
いちごが心配そうに見つめていた
寝起き〜〜そんなに見つめないで〜〜近いし!!
 
「あ、うん。私寝てた?」
「気を失ったんだよ。ほらっ飛んでる最中に!覚えてない?」
「気を失ってた?飛んでる最中にって・・あーーーー!!私、大変なことしちゃった。ごめんなさい。もしかしてゲームオーバー?」
 
ようやく思いだした
そうだった。
私といちごはあの崖の上から飛んだんだった。
でも、途中で落ちてるって思ってしまった、ということは?
「ごめんね。」
落ち込み〜〜一悟君がせっかく付き合ってくれたゲームなのに。
 
「そんなにしょげなくても大丈夫だよ。見て!」
 
一悟君の笑顔が子どもみたいに無邪気だったから思わず私もニッコリしてた。
ホント可愛い。少年みたい。
 
彼の指さす方を見て驚いた
 
そこには沢山の大きな赤い花が咲いていた
 
「うわあ 綺麗。見たことないくらい大きな花だね。」
 
その花は私の顔の大きさと同じくらいだった
 
地面から延びた茎に細い葉が二枚上の方に付いていて、その上に花が咲き誇っていた。
 
「もしかしてセーフだったのかな?私、心では思ったけど声には出して無かったから!」
 
「ミルク、もしかして落ちるって思った?」
「うん。一悟君〜じゃない!いちごは?」
「僕はずっと飛んで飛んで飛んでって繰り返してたから。」
周りを見渡したけど、ワニカエルの姿は何処にも無かった。
「バトラー達のこと見た?」
いちごの目が少し影った
「うん。見た。飛んでる最中に。あのバトラー達のいた道を通りすぎる時に・・・」
「通り越した?じゃあ、あの道から外れて着地したの?此処って地面の上だよね。」
「そうだと思う。多分ね。バトラー達とははぐれてしまったけど、このまま先に進んでみよう。」
「そうだね。出口があるのかも。きっと、ゲームは終わったんだよ。こんな綺麗な花が咲いてるってまるで天国みたいだけどね。まだちゃんと生きてるし。」
「そっかあ ゲームオーバーって事かな?まあ 冒険みたいで愉しかったから良しとするか!」
いちごが手を差し出した。
その手に掴まって立ちあがると、その手を繋いだまま、いちごは歩き出した
 
これってもしかして、いちごも私が好きになったって事?
そんな〜〜そんな美味しい話しってある〜〜
 
自然と、にやけてしまう
 
グラッ
 
「今、地面が揺れなかった?」 いちごが言った。
「確かに・・ちょっと揺れたかも」ホントは、私が幸せ過ぎて、ふらふらになってるかと思った。
 
グラッグラッ
 
「うわああ やっぱり揺れてる!酷くなってるしー!!」
地面が大きく揺れ出した
 
二人の歩く周りの大きな花も揺れていた。
ちょっと・・こんな非常時に・・いちごったら・・お尻撫でてる・・・
えっ?そんなに腕、引っ張らないで
ちょちょちょちょっと待って・・・
いちごと私は手を繋いでるんだから・・反対側の手が届く?
どうやってお尻と腕と同時に?
 
「ねえ いちご、左手どこにある?」wおわ
「ここだけど?」
顔の横で手を振って見せたいちご。
 
「いちご。後ろ見てくれる・・・誰かに触られてるっぽいんだけど・・・」
 
地面がまた大きく揺れた
いちごが後ろを振り向いた
 
「ミルク・・・やっぱりまだ、ゲームはまだ終わってなかったみたい。
いいか、全力で走るよ!!」
 「えっ?走るの・・一体何があるの?」
「見ない方がいい!」
見るなと言われても気になるよー 
「ぎゃあーなんじゃこれー」
 花の葉が蔓みたいに延びていた。
おまけに、あの美しかった赤い花が大きな口を開けて尖った歯を見せた 
 
此処って天国じゃなく地獄!! 
 
 

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