阿蒙のつぶやき

精神満腹 。器量を広げたいと願うなら、目の前のことをとことん命がけでやることだ(鉄舟山岡鉄太郎)

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「きょうの広告」

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6月13日(水)
  朝日新聞の18・19面2連版に宝島社が広告出稿している。この会社の企業広告は、いつも社会に向かっての主張があるので分かりやすい。前回はたしか馬の群れが疾駆している絵柄で、「団塊は、資源です」と、団塊の世代への応援歌だったような。
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  この広告は「癌に教えられる」というキャッチがついていて、闘病者への応援歌のように見える。ボディコピーはいつも詩になっているのだけれど、読まれなくてはいけないから、詩の頭の部分はコピー作法通りに、2行、2行、と短いセンテンスで始まっている。  次第に3行、5行、6行と厚みを増していき、お終いの方はまた2行、そして「人はまた 癌を考える」で1行で終わり、社名に落とし込んでいく。

  聞けばコピーライターが詩作をしているそうだ。だからか、とにかく読みやすい。谷川俊太郎の「朝のリレー」に見るように、詩がアテンション・ゲッターになる広告もあるけれど、宝島社の広告はボデイコピーそのものが詩という特徴がある。文芸と広告の融合といったらよいのだろうか。

  宝島社を検索してみると、この出版社が発刊している書籍の中には、ガンをテーマにしたミステリー本で結構売れ行きのよい作品とか、全国の病院ランキングといった刊行物があるようだ。

  初めて広告を見た人にはその意図するところが伝わりにくいかと思うが、右ページには全面写真で松田竜平の顔が出ているので、若くして亡くなった松田優作の息であることは、知る人ぞ知るであろうから、ここで若干の絵解きをしているわけだ。
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  わたしはあまり関心がないのでファンの方には申し訳ないが、このひとを見たとき大河ドラマで印象的だった北村一輝を思い出してしまった。役回りが重要でなくても、どこか意味ありげに見える役者っていうか、いわゆるキャラの濃いタイプといわれるのは、こういうひとなのかなと思った。

  最初すっかり大河ドラマに出ていたあの北村一輝とばかり思い込んでいたから、宝島社のこの広告の意味がわからず首をひねっていた。家人に指摘されてやっと納得。


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