阿蒙のつぶやき

精神満腹 。器量を広げたいと願うなら、目の前のことをとことん命がけでやることだ(鉄舟山岡鉄太郎)

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6月20日(水)
  地球の温暖化を話のきっかけとして企業ブランドを訴求する広告を見てみた。きのうの新聞では2件。「AEONグループ」と「JR貨物」の広告だった。

  AEONグループは「キリマンジャロから雪が消える日。」とキャッチを立てている。氷河が地球の温暖化によって後退し続けていると受け、それを食い止める方法のひとつとして、地球の緑を増やそうと主張する。温暖化の原因となるCO2の吸収源として、森林がその働きを期待されているという。そしてこの広告の主要メッセージは「温暖化にブレーキを。木を植えましょう、私たちの未来のために。」

  マレーシアを始めとし、て国内とアジアの国々において720万本も植林の実績を積み重ねてきたとアピールしている。先日読み終えた武田先生の著書によれば、CO2削減にもっとも効果的なのは、経済活動の縮小やクルマの減少だという。植林すると、若木は大きくなるために光合成で一生懸命CO2を吸収する。それが老木になるとCO2は吸収しなくなる。また枯死するなどして、かえってCO2排出の原因となるという。長期的にはプラスマイナスゼロで、CO2削減には直接結びつかないのだそうだ。

  一方よく聞くことだが、森林の縮少で一番被害が大きいのは保水能力がなくなっての表土の流出。結果として土壌の貧栄養化と地表に滲み出てくる塩害による作物の不作。

  とくに南方域での表土の流出では、海洋汚染が深刻化している。とくにサンゴ礁の破壊が著しい。海中に流れ込んだ表土がサンゴ礁を覆い、サンゴを死滅させる。サンゴ虫に栄養を供給するゾーザンテラ(褐虫藻)はO2の有力な発生源であり、CO2の吸収源でもあるが、このサンゴ礁が大量に死滅しつつあるのが現状だ。
  植林と地球温暖化対策とが無関係とは言わないが、事情を知らない受け手はそのまま信じて、誤解を深めてしまう。

  事情を知るものにとっては、せっかくの事業も宣伝臭紛々の行為と映ってしまうだろう。このようなことは関係者はみな分かっているはず。広告は意図的なミスリードなのだろうか。
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  つぎはJR貨物の広告。火力発電以外のエネルギー(例えば原発や風力など)で発電を促せばCO2は出ないから、列車輸送にとっては願ってもないアピールの機会だろう。ただ貨物輸送量が増れば、先々で貨物操作等でエネルギー消費も増えることが予想され、反面で石油の消費やCO2排出も増えることになる。キャッチで「CO2削減は、もう、待ったなし。」と大見得を切ることもないと思うのだが・・・。もっともこちらは日経に掲載されているので、産業広告として読めば、素直に「よかったね、機会が回ってきて」と思ってあげるべきなのか。


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