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7月19日(木)
先日のWBSで、BMWの燃料電池車の奮闘ぶりを取り上げていた。今クルマ各社は水素燃料電池車の実用化にしのぎを削っているという。燃費が良くCO2の排出の少ない自動車の開発競争が一段と激しさを増している。
試乗した大浜キャスターによると、乗り心地はガソリン車とまったく違わないようだ。1回の給油(水素ガス)で200kmも走るのだが、補給箇所の極端に少ない現時点では、液体水素の他にガソリンタンクをも持っており、水素燃料がなくなった時はガソリンを使用して水素供給スタンドまで行けるようになっている。水素燃料とガソリン燃料の切り替えはスイッチひとつで簡単にできる。
実は燃料電池とガソリンとでは加速性能が少し違うので、BMWでは切り替え時の違和感をなくすためにガソリンの場合の加速性を少し押さえているそうだ。大浜キャスターも切り替えた時点でまったく違和感がないと言っていた。
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化石燃料の大量消費が大気中のCO2を増加させ、地球温暖化をもたらすと言われており、ある説ではクルマが排出するCO2は、全排出量の16%にも及ぶとか。燃料電池は、周知の通り水素と酸素を反応させて電気エネルギーを取り出す仕掛けで、生成物としては水だけでCO2は一切出さない。また発電効率が約40%と極めて良いのが特徴と言われる。
トヨタのプリウスが実用車として発売されて以来メーカー各社は次々と実用車を開発してきた。問題は供給ステーションが現状ごく限られていること。「鶏が先か卵が先か」というところだが、市場導入期の啓蒙活動と同時に、普及の鍵となるステーションの数を加速させるためには、各地の自治体の応援も不可欠だが、環境技術は儲かるという認識を
政策的にPRしていく必要があるようだ。
ただこうした環境技術に関するニュースクリップを見るたびに思い出すのは、あの武田邦彦先生の警鐘。例えば「水素自動車とガソリン自動車を比較すれば、CO2の発生量は水素自動車の方が大きい」という。地球上に純粋な形では存在しない水素ガスを作り出すときの問題で、普及すればするだけCO2が大量に発生することを意味するという(「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」p.150)。
啓蒙活動というか世論形成に寄与するという視点で広告の役割を考えると、一部だけを取り出して強調することは人々に誤解や偏見を助長することになりはしないだろうか。環境に絡む広告を見るにつけ、このことがわたしの最近の関心事となっている。
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