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4月12日(金)
豚を食べることを禁じられ、触ることも嫌悪するように訓えられてきたユダヤ人。キリスト教社会にあっては、彼ら自身がその豚同様に蔑まれ、揶揄われ、差別を受けてきました。しかし彼らは、携帯する故郷(すなわち聖書)のみを拠り所に、タルムード(talmud:ユダヤ教の口伝律法などの聖典)をベースにして子弟の教育を重視する勤勉な人々でした。
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ユダヤ教の教えである「神に選ばれた」とする選民思想にたいする反感やら、キリスト教と違って、逆に布教を重視していないユダヤ教が、簡単には信者になれなかったこともあり、比較的裕福なユダヤ人にたいする、羨ましさも含んでいたであろう反感とで、貧民たちの多い地域住民のユダヤ人迫害は収まるところを知らなかった。ユニークな割礼の習慣なども生活習慣の違いとしてあげつらう材料になったはず。「ユダヤ人と豚の腹は彼らが死んだ時にしか大事にされない」ということわざもあったといいます。
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先般来、南フランスの農山村地帯の民話、口誦、伝説、神話が満載の著作(クロディーヌ・ファーブル=ヴァサス著『豚の文化誌』)を読んでみて、キリスト教徒が豚を食しながら、なぜ豚を侮辱の対象とし、なぜ豚肉をタブーとするユダヤ人を豚呼ばわりして軽蔑するのか、当時の一般のヨーロッパ人とユダヤ人の知性の比較、キリスト教の教会の際立つ不寛容さといったことが目に付いて仕方がありませんでした。
ネットを検索していると、いろいろな背景を持った日本人のブログや投稿が目に入りました。概してユダヤ人に好意的です。なかにはひろい知見を備えたと思しき方もお見えでした。最後に、こうした方々が必ず触れている、教育熱心なユダヤ人の格言を引用させてもらい、ご紹介して本稿を閉じることにします。勉強になりました。
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タルムード(Talmud)ユダヤの格言
タルムード(「研究」)は、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書群。6部構成、63編から成り、ラビ(rabbi:導師)の教えを中心とした現代のユダヤ教の主要教派の多くが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっている。
=ユダヤの格言より=
1 自分より賢い人がいるときは沈黙。
2 人の話の腰を折らない。
3 答えるときにあわてない.
4 常に的を射た質問をし、筋道だった答えをする。
5 まずしなければならないことから手を付け、後回しにできるものは最後にする。
6 自分が知らないときはそれを認める。
7 真実を認める。
<知識について>
1 知識は水に似ている。高いところから低いところへ流れる。
2 人が生きている限り、奪うことが出来ないものがある。それは知識である。
3 耳と耳の間に、最大の資産がある。
4 あなたが知識を増やさないということは、実は知識を減らしていることになる。
5 知識は浅いとすぐ失われる。
<勉強について>
1 一日勉強しなければ、それを取り戻すのに二日かかる。
2 恥ずかしがる人は、よい生徒にはなれない。人はどん欲に学ばなければならな
い。
3 学んだことを復習するのは、覚えるためではない。何回も復習するうちに、新し
い発見があるからだ。
4 1つの庭を手入れするほうが、多くの庭を持ってほったらかしにするよりはよい。
1つの庭を持つ人は鳥を食べることができるが、多くの庭を持つ人は鳥に食べら
れてしまう。
5 最も大切な事は、学習ではなく、実行である。
6 出逢った人すべてから、何かを学べる人が最も賢い。
7 偉人を過大に評価してはならない。同じように、小人を過小に評価してはならない。
8 私たちは権威ある先人たちの教えから多くのことを学ぶべきだが、といって背に
大量の本を積んだロバになってはならない。
9 自分の肩書きを人に教えようとする人間は、すでに自分の人格を傷つけている。
10 知者が間違うときは、恐ろしいほど根本的に間違う。
11 善と悪を区別できるだけでは、まだ賢者とは言えない。二つの悪の中から小さ
い方の悪を選ぶことができる者が賢者である。
12 人間は、20年かかって覚えたことを、 2年で忘れることができる。
<教育について>
1 子供は幼いときは厳しく叱り、大きくなったら叱るな。
2 幼い子供は厳しく躾けるべきだが、子供が怯えるようなことがあってはならない。
3 子供は、両親が家で話すことを街でしゃべる。
4 子供は、両親の話し方をまねる。性格はその話し方で解る。
5 自分のことだけ考えている人間は、自分である資格すらない。
6 豊かな人とは自分の持っているもので、満足できる人のことである。
7 人を賞賛できる人こそ、本当に誉れ高き人である。
8 真に貧しい者としてとどまっているのは、知性のない者だけ。
9 自分が相手と同じ立場に立ったことがないのなら、その相手を批判する資格は
あなたにはない。
10 どんな質問でも、必ずしも答える価値があるとは限らない。
11 ヤギには前から近づかない。馬には後から近づかない。愚か者にはどの角度
からも近づかない事だ。
<勇気>
1 何も打つ手がないときにも、ひとつだけ必ず打つ手がある。それは、勇気を持つ
ことである。
2 失敗を恐れる方が、失敗を犯すよりも悪い。
3 自分より賢い者に負ける方が、自分より愚かな者に勝つよりも得だ。
4 相手の立場に立たないで、人を判断するな。
5 もしあなたの周囲に傑出した人がいないなら、あなたがならなければならない。
6 自分の力ではどうにもならないことは、心配するな。 神は超えられない試練を
人には与えない。
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