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7月18日(水)
スーパーモーニングから帰って2本目を支度していると、野田浜が潜れるという情報が入った。即座に午前の1本目は野田浜に決定。
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引き潮で水位がぐっと下がり、水底がかなり露呈していた。ゴロタがずっと続き、足元がおぼつかない。
まだまだ頑健だと思っていても、この辺に老化が現れてしまうのは、悔しいが認めざるを得ない。早めにフィンを履き匍匐前進に切り替えた。ガイドチェーンの終わりで潜降し、アーチに向かう。
直接温かい潮がぶつかる西側の野田浜は、岬に遮られる秋の浜よりもやはり温かい。表層は22℃近くあった。水底でも18℃と秋の浜よりも1℃以上は温かい。
アーチに着くと、いつも見かける小魚の群と違い、3,40cm大のニザダイや、イサキ、イスズミ、アジ、カンパチ(幼)といった大型の魚種がアーチの中を行ったり来たりしていた。ざっと7,80匹はいそうだ。
壁のようになって、向こうが見通せない。まるで水族館のなかにいるようだった。ここ数日野田浜にはダイバーが入っていないせいだろうか。
50分ほど遊んで上がってくると、上から見ていた亭主が手招きする。エントリー方法に問題アリという。筋力の弱いバディ(女性)のことを気遣ったのかと苦言を呈されてしまった。やはりエントリー時のバタバタを見られていた。自分の都合優先でエントリーしたことを咎められたのだった。
1000本を超すキャリアのバディ(女性MSD)はともかく、グループには初心者もいたのだから、全体を意識すべきだったとの指摘だった。
ITCの受け直しのようで恥ずかしかったが、こういった指摘も潜酔亭合宿ならではの良いところと言えよう。ありがたいことながら、いやはや、歳を取りたくはないなー、である。
車のところまで戻ってくると、ショップの車が続々と集結していた。秋の浜しか潜れない状況だったので、野田浜が潜れるとわかり、一斉に移動してきたようだ。
エントリーの時は、ほかにダイバーは誰もいなかったのだが、この混雑では、アーチの様相は一変してしまうに違いなかった。
慌ただしく器材をセットするダイバーの群れをあとに残し、われわれは秋の浜に向かった。
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落穂拾いの記
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旧潜酔亭亭主語録
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7月17日(火)
久しぶりに早朝ダイビングを決行することになった。潜酔亭名物のスーパーモーニングだ。
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なにしろ大島と言えばガンガンと思い定めている会員ばかり。今回も顔を合わせた途端「いつやろうか?」と催促が始まった。
渋ろうものなら「エ〜、やらないのー?」と「楽しみを邪魔するやつ」くらいの雰囲気が漂う(笑)
断っておくが今回もメンバーは、亭主と阿蒙が断トツの60歳代、あとは40代50代のお姉さん、お兄さんたちの会話だ。もちろん潜酔亭に本物の若者がいないわけではないが、どうしても合宿に参加する顔ぶれが限られてしまう傾向にある。
ひたすらダイビングを愛するためには、やはり心身両面で余裕のあることが前提になるのかもしれない。阿蒙自身が最近余裕がないだけに、そう思わざるを得ないのだ。飲み会を早々に切り上げ寝に就いた。
喉が渇いて目を覚まし、枕元の携帯を見ると、12:30。起床予定の3:00までまだ2時間半もある。・・また寝につく。
つぎに目覚めると、1:30。そしてさらに2:30と、1時間ごとに気になって目を覚ます。性分ですな。結局目覚ましのお世話にならず、3:00に起床。
身づくろいをしてスーツを着用。3:30宿を出発、秋の浜に向かう。
無理をしないようにと思ってはいたが、朝潜りの魅力には適わない。そんな仲間が4人、今回のスーパーモーニングに参加した。
前日タンクをセットしておいたので、手早く器材を装着し、ダイビング・フラッグを暗闇のなかポールに掲揚して、エントリーを開始。4:01だった。
日の出の前の暗闇と言っても、浜はどこか明るみが感じられる。ナイトとは違って気分が沈むようなことはない。早朝ダイビングのほうがナイトよりも好きな所以だ。
潜降すると、夜光虫がフィンの動きに反応し、ピカピカ光る。夜光虫が結構明るいので、ライトはつけない。
自然との一体感を味わうため、コンパスやゲージを見るとき、あるいは何かを確認するときだけ、ライトをつけるのが潜酔亭でのお約束だ。
薄闇のなか、ときどきピカリ、ピカリとライトが光る。右手の壁の上にだれかがライトを当てた。白い大きなものが浮き上がって見える。
「なんだ??」それが、もそもそ動き出した。海亀だった。中型のまだ若そうな亀だ。起き抜けにいきなりライトを浴びたみたいで、われわれ4人の中をウロウロ行ったり来たりしている。やがてこちらのほうを通り過ぎて、逃げ去って行った。
やがて水面が白々としてきた。遠くをトビエイらしい姿が悠然とヒレを翻しながら通り過ぎていく。
時計を見ると4:30をすこしすぎていた。あたりはどんどん明るくはっきりとしてきた。見渡すと、もうキンギョの類があちこち泳ぎ回っている。そのほかいろいろな魚が採餌に狂奔していた。
夜から朝への切り替えがどこから始まるのか。その際を見極めたい。こうした想いこそが、スーパーモーニングの醍醐味じゃなかろうかと思う。
そしてついに終わりが来た。4:56エキジット。55分間の幸せの時間は終わった。フラッグ掲揚ポールの所まで戻ってきても、浜にはまだだれも現れない。フラッグを降ろして帰途に就いた。
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7月16日(月)
海の日に因む、潜酔亭の大島合宿が終わり、先ほど帰宅した。
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13日から15日まで潜り、合計9ダイブ。今回はガンガン潜りというわけではない。また、往復ともジェット船で、1時間半ほどの船旅だったのはありがたかった。
天気予報では15日(日)のみお天気で、あとは雨か曇りだった。確かに夜半に豪雨にも見舞われたりしたが、昼間は概ね曇り程度。
南西もしくは南の風で、スポットは秋の浜に限られてしまったが、海況はそう悪いことはなかった。
ただやはり水は冷たい。連日表層は20〜21℃、水中は17〜18℃と、まだ夏の海とは言えない。
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水面休息中にスーツを脱いで遊びに興じる若者たちを見ていると、われわれ大人集団の潜酔亭メンバーには、かれらが無理にも夏を演じているように見えて、多少痛々しかった。
ひっきりなしにワゴン車が出入りする。その多くは体験ダイビングのツアー客なのだそうだ。
聞くところによると、近年ダイビング体験を組み込んだツアー企画が流行っているのだとか。
こんなに体験ツアーが流行っているのに、ほとんどのお客はダイビングの世界に入らないとは、ツアー企画を引き受ける現地関係者の嘆きだった。
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5月16日(水)
今月もロープワーク講座は続く。毎月第3火曜日と一応定期に開催されている潜酔亭のロープワーク講座。今回は人数が増えたので銀座6丁目の貸会議室で開催された。
先月に続き三つ縒りロープの組み接ぎがテーマ。端止めのバック・スプライス、ロープの端に輪っかを作るアイ・スプライス、2本のロープの端末を編み込むショート・スプライスの基本3種の導入だった。
相変わらずセンスのなさを露呈した阿蒙だったが、少しずつ理解は進んでいるようだった。やはり編み込みの方向が難しい。
慶松亭主は云う。「目で理解しようとするからだよ。指で覚えると目をつぶっていても間違うはずがないんだが」。
とにかく体で覚えさせようとする亭主。悔し紛れに「こんなこと、何の役に立つんだ?」とつい毒づきたくもなるが、亭主もずいぶん我慢をしていてくれる。できないことが悔しいので、なんとかものにしようとみんな必死。
今回新人を2人迎えた。8月の潜酔亭恒例のトカラツアーに参するショップの人たちだ。いきなり難しいところから始まったので大変だったと思うが、結構上手だったので安心。ビギナーズラックかな。(笑)
こうして潜酔亭の仲間の輪が広がっていく。
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画像は阿蒙がなんとか仕上げたバック・スプライス。
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3月29日(木)
大昔のドラマに「忘却とは忘れ去るものなり」なんてナレーションがあったが、わたしの忘却曲線の傾斜はとても急のようだ。
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去年あれほど出席したはずのこの講座、「これでバッチリだ」と思っていたのは3日ぐらい。亭主がよく言っている「体に覚え込ませなければすぐ忘れる」は実感だった。ごくごく基本的なことから地道に導入すると云われても、基本から応用編に移ったあたりからもういけない。
さて、今回のテーマは「本結びreef knot」。接ぎや編みの基礎となる結び方で、ロープとロープとを結ぶ技法だが利用範囲は極めて広い。
導入の時から、ロープの運指を間違って覚えていたことが発覚してしまった。基本と言ってもじつはたくさんある。
今回は・二重結び・ひき解けの本結び・一重接ぎ・二重接ぎ・電車結(テグス結び)など。流れで天幕結び(自在結び)を練習した。
ロープワークは体系化されているのだろうし、亭主も意識してわれわれに導入してくれているはずなのだが、正直言うとわたしにとって何が基本でどこからが応用なのかの判断がついていない。
残念ながら記憶力の鈍った身には手順を追いかけることでアップアップな3時間だった。
参考:及川清他『How to ロープ・ワーク』(改訂7版,成山堂書店,2005)
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