阿蒙のつぶやき

精神満腹 。器量を広げたいと願うなら、目の前のことをとことん命がけでやることだ(鉄舟山岡鉄太郎)

divingの話題

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10月26日(日)
 きのうの水泳で、体力が戻りつつある手ごたえを感じたわたしは、体力強化のステップアップのために、フリースイミングを申し込んでおいた。
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 上級に戻ればよいようなものだが、体力はともかく、腹圧で喉に胃の内容物が逆流しやすいという問題を抱えている以上、それはまだ無理だった。
 
 フリースイミングとは、日曜日の中高生の練習の合間に、昼休み1時間だけ、一般会員向けに設けられた自由水泳の枠のことをいう。
 
 わたしの場合は、3点を使ってのフィントレが目的だ。このプールはフィンなどの持ち込みがOKなので、助かっている。
 
 大病で大幅に狭まった能力範囲を再度伸展させるため、若くはない自分ができる精いっぱいの自助努力かな。
 
 プールに入ると、深場のコースで3点を装着した7,8人の小学生たちが、早くも練習を始めていた。
 
 指導役のOさんが「隣りのコースを使っていいですよ」と言う。浅場しか使えないと指定されていたところだったので、ありがたく使わせてもらうことにした。
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 ウォーミングアップ。4往復200mをゆっくりとクロールで泳ぐ。ついでフィンを履きトレーニングの開始。
 
 4タイプのフィンキック確認(バックキック・ドルフィンキック・フラッターキック・両サイドキック)。それとともに、キックに付随する強調点など。たとえば、フィン先のしなりとか、水の抵抗を減らす姿勢など、身に着けた技がつぎつぎと湧き上がってきた。
 
 技術的なことは次第に取り戻していけるだろうが、きょうは胃の内容物の逆流がどのタイミングで起こるかを確認することが目的だったから、焦らず多くは望まないように自制した。
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 結果は、もう少し時間がかかるかもしれない。
9月8日(月)
 今回ですでに3回を数える「ダイバーのための気象講座」。今回は「ダイバーが知っておきたい台風のいろいろ」がテーマ。台風14号の動きを気にしながらの、まことに時宜を得た講座となりました。台風のお蔭でツアーを取りやめ、JCUEカフェの参加に切り替えたイントラさんもありました。
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 講師は「くま呑み予報士」こと大間哲さん。今回のレジメをちょっと披露すると、次のようなことです。
 
●台風の基礎知識:台風の一生・大型化する最近の台風・大雨と土砂災害
●話材としての「ちょっと知らない台風の話」:様々な台風の記録から・台風の中心近くの海面・大型の台風と小型の台風ではどう違うか
●ダイバーとして台風・大雨から身を守るために:気象通報・天気予報の利用・ハザードマップの利用・地名について
●天気図の見方の実践:秋雨前線と梅雨前線
ご本人もダイバーだけに、われわれが疑問を持つであろう所、ツアーなどで話材に活用できる話など、ダイバーならではの視点で気象を取り上げ、痒いところに手が届くように、丁寧に解説してもらいました。
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 次回講座では、わたしの提案だったのですが、衛星画像の雲の位置と気象予報図上の前線の位置との関連を解説していただけるとのこと。私にはまったく読み取れないのです。で、いまから楽しみ、楽しみ。
10月10日()         
 歌津の稲淵港の現場に、女川(おながわ)の潜り漁の漁師さんが「純酸素吸入のことで話を聞きたい」と亭主を訪ねてきた。ウニ、アワビ、サザエやナマコを主に採っているという。
===
亭主が経歴と潜り方を尋ねるー
 以前は1日4本のヨーヨー潜水だった。6年前に脊髄型の減圧症を発症。幸運にも仕事に復帰できたので、いまは3本に抑えているという。そんな彼を、周囲の先輩たちは彼が怠けているとみなすのだという。14本は当たり前で、5本も潜ることを自慢にしている者もいる。減圧症は避けて通れない職業病とされるコミュニティだった。
亭主が浮上速度について質問したー
 いつも2分くらいで上がってくるとのことだった。漁師さんの潜る環境を熟知している亭主は、9分くらいかけてゆっくり上がることを説く。7分の差だが4本でも計28分余分なだけだ。
なぜそうしたほうがよいかー
 亭主は、減圧症発症のメカニズム(早い浮上にともない発生する窒素のマイクロバブルスと、亭主が発症原因の一つと疑っている、浅深度での炭酸ガス由来の気泡の存在)を説明する。
 ===
 その若者を観察していると、ゆっくり浮上の効果は理解できるものの、周囲とかけ離れた浮上方法は、なかなか飲み込みづらい話のように見えた。
純酸素の吸入をなにか特効薬として期待して、亭主に話を聞きたいとやって来たように見えた。
 
 亭主は、まず浮上回数を少なくする漁獲法を話題にして、一緒に知恵を出し合った。純酸素の話はそのあとだった。
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 こうした時間のほとんどを、彼は亭主の前でずっと立ち通していた。緊張のせいもあったかと思うが、生真面目な性格らしかった。
 
 あとでわかったことだが、どうやら「慶松亮二という人物は気難しい人物だから、気をつけろ」とダイビング・ショップで脅かされてきたようなのだ。
 
 風評とは面白いもので、「いったいどんな話になっているんだ」と亭主は苦笑していた。理を明らかにすることを大切にする亭主の姿勢が、「気難しい人」と誤って伝えられたのかもしれない。
 
 それにしても、若者が話すベテラン漁師や漁協自体の、潜りに対する理解はひどいものだった。漁師の世界はだいたいどこでも同じだという。
=== 
 漁獲量第一で、浮上速度を意識するなんて無縁の「めくら蛇に怖じず」の無防備の社会だった。
 
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10月9日(火)      
 日常の雑用にかまけ、なかなか潜酔亭の支援活動に参加できないでいたが、今回やっとエントリーできることになった。
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 ところが今回も台風の余波で、うねりと濁りがなかなか治まらない。5月の連休にも、同じようにして結局潜水活動ができなかったので、今回も「またもや」と不安がよぎる。参加者には「台風男」とかいわれそうだ(汗)
 
 結論を言えば、うねりが弱くなった8日には、ワカメ養殖の桁(けた:ロープ)の引き上げに、邪魔になっている廃棄ロープを切断撤去する作業を行うことができた。
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 作業はバディ単位だ。メインが古ロープを切断し、サブが浮上ブイの引綱を持って、メインをサポートする。
 
 亭主が作業現場の状況をテンダーの船長に確認に行く。ところが事前情報と違って、現場はじつは28mほどの深さと判明。
 
 亭主を始め、浅場とばかり思っていたわれわれに、一瞬緊張が走る。しかし潜ってみると、透視度が予想に反して2mほどあり、しかも水底は砂地でけっこう明るかった。
 
 わたしは初体験なので、役目は当然サブ。浮上用のブイの引き綱を持って、メインを見失わないようにウォッチする。
 
 30mのロープの先にウエイトがついているから、引っ張るのは結構大変だった。
 
 ワカメの桁(けた)引き上げに邪魔になっている廃棄ロープの切断を終え、ふたりは潜酔亭のお約束の浮上スピードで戻る(総潜水時間18,9分)。
 
 水面に戻ると、瓦礫引き上げ要員の漁協員に12リッタータンクの着いたBCとウエイトを渡し、引き上げてもらう。
 
 ボート上には、われわれが切り離して浮き上ってきた古ロープの塊が、回収してあった。
 
 続いて第2班がエントリー。われわれのやり残した部分を引き継ぐ。作業はこんな具合に進む。
 
 ロープ切りができなかったのでちょっぴり残念だったわたしは、亭主推奨の波刃ナイフの切れ味を試したくて、船上で回収した古ロープを切ってみた。試し切りだ。
 
 ところが再利用できる高価なロープを切りそうになったので、依頼者の船長は慌てて「違う違う。こっちならいいよ」と言う。
 
 船上は、そうしたちょっとユーモラスな掛け合いに、ふっと空気が緩んだようだった。
 
 「なるほどこんな具合なのか」実際に切ってみた経験がなかったので、波刃ナイフを研ぐときの要領が実感でき、うれしかった。
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 ロープに付着して上がってきたホヤを分けてもらったが、そのうまかったこと。
 
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                                               交代でタンクチャージ
5月5日(土)
 本来は稲淵漁港及び漁場回復支援が目的だったが、3日、4日と近来にないほどの悪天候で、海上作業は諦めざるを得なくなった。
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 激しい雨が一向に降りやまない。目の前の海が白く荒れ狂っている。ロープの切断作業もフロートを上げての浮上もなし。
 
 水温7〜10℃と聞いてせっかく持ってきたドライスーツなどの機材はから降ろすことはなかった。
 
 その代り、漁協で出荷が急がれているワカメの芯抜きを、2日間手伝ってきた。もちろん芯抜きはベテランのお母さんたちがやり、われわれは塩漬けされたワカメを1本1本、きちんと束にしてお母さんたちに手渡しする仕事だった。
 
 加圧脱水して網やかごに入れられたワカメはぎっしりと重い。目の前のワカメの塊を束にし終えると、サッとつぎの網やかごを作業台に運び上げる。結構な力仕事なので、お母さんたちから感謝されたのが心地よかった。
 
 2日目は午前中ワカメの作業を手伝い、午後からは被害と復興状況を見て回った。われわれのチーム(K大のH先生とわたし)は気仙沼まで足を延ばしてみた。途中見た気仙沼線のトンネル廃墟に唖然としつつ、気仙沼港に向かう。
 
 どこもかしこも地盤沈下で排水ができず、道路が途中で水没している。カーナビではかなり陸地のはずなのに、目の前は水面だった。 唐桑では打ち上げられた巨船がモニュメントになっていた。この光景はTV画面で何回もお目にかかっているが、本物とご対面したわけだ。
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 連休の渋滞がもう始まっている。1日早く切り上げて、けさ早く帰京
するこにした。東北道に乗るまでの道すがら、志津川町を通ると、防災
対策庁舎跡では霊の式典が行われていた。
 
 カーナビの指示通り道を走らせていると、水没してしまった道路を示したりして、ひやりとした。1年の余も経ってまだ何も変わっていないように見える。とにかく復興のスピードが遅いことを痛感した視察だった。
 
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