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もしかしたら、このブログをご覧になっているジーンズマニアの中には 同じジーンズを所有している同志もいらっしゃるかも知れませんね。 インスタグラムどころかブログですらも一般的ではなかった1998年、 ネット上で知り合った3人のジーンズマニアと 1人の職人の出会いによって、この『704xx』が生れました。 成熟し、ノウハウも蓄積された現在からすれば、 704xxは”良く出来たレプリカジーンズ”に過ぎません。 ですが、クラウドファンディング的な概念の無い20年も昔に ジーンズマニアとはいえ一般人が寄り合って これほど完成度の高いジーンズを作った事実が素晴らしい。 尋常ではない情熱が無ければ成し得ない企画です。 糸井さんが企画した『空中ジーンズ工場』という本に 704xxが完成するまでのネット上でのやりとりが読みやすくまとめられています。 日本におけるジーンズの歴史から、マニアックな知識と視点、そして職人さんの考え方など、 ジーンズを深く知るには良い参考書です。 704xxを今から手に入れるのは難しいと思いますが、
『空中ジーンズ工場』は大型書店や古本屋などには、まだ残っていると思います。 GW中の読み物に一つ、いかがでしょう? |
オールドレプリカジーンズ
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こうしてアーカイブ化しておかないと 所有者本人にも訳が分からなくなりそうなので ジーンズ目録としてアップしていこうと思います。 レプリカジーンズ好きならば一度は目に、いや耳にした事があるだろう 『グランドオールズG501xx』です。 ”レプリカジーンズ”という概念が生じた頃の第一期生とも呼べるジーンズではないでしょうか。 今から20年ほど前ですか。 程度の良いヴィンテージの501xxならば100万円を優に超える異常な時代がありました。 ジーパン一本にそんな大金が出せる訳が無い。 でも、あの色落ち、あの雰囲気を味わいたい。 そんなニーズに応える為に作り出されたのが 501xxのコピー品たる『レプリカジーンズ』です。 上記の写真の様にヴィンテージに見られるディテールをひたすら踏襲し、 より本物に近いほどに評価される、それが最初期のレプリカジーンズでした。 こういった付属品にも拘りが見られます。 随所に抜かりの無い素晴らしいレプリカジーンズの名作が次々と生み出されていきましたが、 501xxのコピーたる第一期のレプリカジーンズは、液晶テレビに拘泥しすぎたシャープと同じ道を辿ります。 そう、『欲しい人に行き渡ったらおしまい』だったのです。 第一期を生き延びたレプリカジーンズのメーカーは本物志向の拘りを大切にしつつ、 現代的で日本人の体形に合うシルエットに活路を求め、生き残りを図りました。 その後、トゥルーレリジョンを始めとしたダメージジーンズの大ブームが到来するのですが、その話はまたの機会に。
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ジーンズ好きのオッサンには涙無くして語れないBOBSON。 2012年4月26日に、東京地裁から再生手続きの廃止を申し渡されました。 30代の諸氏ならば、一度は牛パッチのBOBSONのジーンズを穿いた事があるだろう(多分) ファストファッションの低価格ジーンズとの競争に敗れたのが倒産の原因らしいのですが、 このジーンズを見ると、その理由が分かる気がします。 「BOBSON アースカルチャーシリーズ RR1019」 2000年発売のミレニアムモデルであり、シリーズの最終モデルです。 濃紺でいて、ハリがあり、凹凸が凄い。ネップもバリバリのワイルド生地です。 エヴィスの最高峰、No.0の生地に良く似ています。 レプリカモデルでは無いのですが、オフセットされたベルトループ、 イエローとオレンジの糸使いは、ヴィンテージを意識しているかも知れません。 基本的な部分の縫製は丁寧ですが、パッチの取り付け方、 ポケットのステッチや隠しリベットの避け方は、あえて雑にしている印象があります。 アジ出しを狙っていると思われます。 ミレニアムモデルらしく豪華な雰囲気のパッチです。 金色のプリントでは無く、金の上に黒を貼って切り抜いてあります。 珍しいパッチで、かなり手が込んでいます。 ナンか良く分からんフラッシャーですが、 そんな事より右上の値札にご注目。 高くも無いし、安くも無い。実に中途半端な値付けです。 どっちつかずの姿勢がBOBSONを終焉に導いてしまったとしか思えません。 こんな良いジーンズを作れる会社が無くなってしまったのは、実に残念です。 |
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1997年、皐月・ダービーの2冠を制したのが快速二冠馬サニーブライアンが、 つい先日、遥か遠い天国までまんまと逃げ切ってしまいました。 サニーの勇姿に思いを馳せつつ、1997年にビッグジョンが発表した 『レアマイスター』をご紹介しましょう。 厚手の和紙製の大変ご立派な箱に入っております。 ジーパンごときに、こんなに立派な箱を作る事にビッグジョンの本気度が伺えます。 やや太めの王道ストレートシルエットです。 通常、ジーンズはコンピュータ制御のカッティングマシンで 50枚以上の原反を一気に裁断するのですが、 レアマイスターは手裁ちで裁断されています。 未防縮生地ですが、あらかじめ生地の捻れを計算した カッティング技術「レンチプルーフ」により、ネジれないストレートを楽しめます。 染色は藍聖(らんせい)とも称される坂本恭士氏の手による 天然藍の手染めと、ビッグジョン、本気です。 分厚い和紙のフラッシャーが日本の職人の技を感じさせます。 付属品も抜かり無し。 マイスターの刻印がカッコ良いです。 細かいパーツにも拘る姿勢が素敵です。 1997年製の300本中の174番の1stロットです。 98年までに1000本前後は出荷したようです。 小規模の会社が、限定極小ロットのジーンズを発売するのは珍しくはありませんが、 ビッグジョンほどの規模の会社が、採算に合わない企画を通したことが驚きです。 手前味噌で恐縮ですが、当美容室では前髪カット500円、未就学児のカットは1000円です。 コストが全く合いませんが、単純にお客様に喜んで貰いたい気持ちでやっています。 雇われ美容師だった頃には、経営陣に提案しても採算に合わない理由で却下されたので、 今では意地でやっています。でも、やっぱり儲からない(笑) 金額の大小でしか価値を図れない経営者がデカイ顔してます。 少ない努力で運よく大金を手にした者が、額に汗して働く者をバカにします。 そんな図式は何千年も前から変わりませんが、 ビッグジョンがレアマイスターを送り出したのは、 ジーンズメーカーのユーザーに対する愛情だと勝手に解釈しています。 残念ながら、今ではご時勢的に、こんなジーンズは作れないでしょうね。 僕にとっても、大変思い入れのある一本です。 って、2本じゃん!! |
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