一誠館第弐〜日々の戯言〜

別館です。本館は別の所にあります。

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その3

横浜は右と左で女のタイプが変わってくる。

右はビブレがありカラオケとかドンキとかもあるから、女子高生やギャル系が多い。

左はマルイがあり、女子大生よりもちょっと上の年齢が多い。

今日はとりあえず、昔よく行った右に向かうことにした。

ビブレを目指して歩くと結構店が変わっている。

ゴディバのチョコは売ってるし、なんかブランドの店とかも出てる。

ちょっと高級志向目指しちゃってるみたいだ。

でも変わっていないこともある。それは人の多さ。

この人を避けながら歩く感じは昔から変わってない。

僕はそんな道をキョロキョロしながら歩いた。

いい子がいないか気になりながら。

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その2

僕は久しぶりに横浜へ出かけた。

子供の頃から僕の乗る電車は赤かった。

横浜へ着いて驚く。

ホームが分かれていた。

昔は上下線共に一つのホームだったのに。

エスカレーターがあるし、エレベーターもある。

駅も変わるんなら僕も変わらなければ、そんなことを思って階段を下りる。

改札を出て迷う。

右へ行くか?左へ行くか?

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その1

僕は愛された記憶がない。だから愛し方が分からないのかもしれない。

僕は愛する人を探すことにする。

そして恋をし愛したいと思う。

だからとりあえず誰を愛せばいいのか、見つける為旅に出る。

日帰りだけどね。

町には色々な人がいる。

僕が愛せ、そして僕を愛してくれる人もいるはずだ。

だから僕は町に出た。

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天使と悪魔(小説2)

僕は二十歳になっていた。母の初恋の人に助けられてから、僕は一人で暮らしてきた。母は僕がこの世に誕生した時に、この世から去った。僕には父はいなかった。死んだのか、逃げたのか、それとも母が妊娠したことも知らないのか、僕には確かめようがなかった。

母は天涯孤独だった。祖父母は亡くなっていたし、親戚はいなかった。僕を育ててくれる血のつながった大人はいなかった。そして施設に行った。

施設で育った僕は高校卒業と共に働きに出た。職業は鍵屋。二十四時間どこにでも行く鍵屋。最近やっと一人立ちできるようになった。鍵は本当に色々な種類があって、ほとんどの鍵を開けられないと一人前とは認めてもらえなかった。今の僕には開けられない鍵はない。そんなことがちょっとした自慢だった。

そんなある日、僕は友達に誘われてコンサートに行った。その歌手は十八歳の女の子。僕がファンだと聞いた友達が、僕を誘ってくれたのだ。

コンサートが始まる。僕は初めて泣いた。悲しくて泣いたことはあった。しかしこの涙は悲しみの涙ではなかった。でも感動でもない。何か分からない涙が僕の頬をつたう。悲しくもない、嬉しくもない、感動でもない、自然とこぼれ落ちる涙。感情とは違うところで流れる本能の涙。僕は呆然と立っていた。三十分は涙を流し、少しも動かずただ立ち尽くしていたかもしれない。

彼女はステージ上で誰よりも小さかった。そして細かった。けれど一番輝いていた。僕にはあんなに小さな女の子がとても大きく遠い存在に思えた。でも彼女を見ていると何故か懐かしい感じもした。

彼女は歌っていた。「泣きたくない。でも逃げたくない。」彼女のダンスと歌声がステージ上で輝く。こちら側の人間は全て彼女に引きつけられる。僕の涙は止まらなかった。

彼女は天使に見えた。でも悪魔にも見えた。あそこで輝く女の子は天使なのか?それとも僕を泣かす彼女は悪魔なのか?僕にはどうでもよかった。あなたが存在してくれるだけで良かった。

彼女は僕の人生に影響を与える、血のつながらない人間の二人目にだった。

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 僕が彼に出会ったのは、僕がまだ母のお腹の中にいたときだった。その時、母と彼は10年ぶりの再開だった。彼が友達達と飲んでいたとき、母は彼の友達に呼ばれ再会したのだった。
 10年の月日は二人の微妙な関係を埋めるには十分な時間だった。母と彼は本当にそれこそ10年以上ぶりに会話をした。二人は大人になっていた。25歳になった二人は懐かしく、恥かしくて話せなかった中学生の時の思い出話をしていた。
 
 その日からちょうど二週間後、母と彼は街の中で偶然出会った。母が野次馬達に囲まれているそんな中で二週間ぶりの再開を果たした。母は破水していた。ホンの1分前に母はうずくまり、すぐに回りに人が集まり、そして彼が現れた。
 一瞬驚いた彼はすぐに状況を確認しタクシーを止めた。母のカバンから母子手帳を探し、産婦人科の住所を運転手に伝え、彼は病院に電話をしていた。彼は電話を切った。顔面蒼白だった。
 
 母は心臓が弱かったのだ。
 
 彼は運転手に急げと怒鳴っていた。しかしタクシーは動かなかった。渋滞に巻き込まれていた。運転手は総理大臣が演説しているので交通規制をしていると言っていた。母は弱っていた。彼は焦っていた。母子共に健康に出産を終えるには、しっかりした設備のある病院で出産する必要があった。母は二週間ほど早く僕を産もうとしていた。母は明日から入院する予定だった。
 渋滞の中でタクシーは全然動かない。彼はタクシーから降りた。そして走って前の車に駆け寄り何か話をしている。話が終わるとその前の車へ、そしてまた次の車へと走っていく。彼は何をしているのだろうと思っていたら、前の車が横に寄っていく。そしてその前の車も寄っていく。道が出来ていた。
 進路が確保されると彼は急いで帰ってきた。運転手に横道への進路ができたことを告げると、タクシーは走り出した。しかし時間はかなり経っていた。普通にタクシーで走ればもう病院に着いている時間だった。タクシーが病院に滑りこんだのは、倍以上の時間が経った頃だった。
 母は動悸がおかしくなっていた。病院の前で先生達が待っていた。急いでストレッチャーに乗せられた母は意識が半分朦朧としていた。朦朧としながら彼の手を握っていた。初めて手を握れた母は少し笑っていた。

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