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〜全体にネタバレ含まれています〜
 
話題になった小説の映像化は難しい
本を読み 見に訪れる人は 既に物語も結末も知っており かつ 
その登場人物にそれぞれのイメージを抱いている  この2点だけでもハードルは高いと言える
イメージ 1
 
その上 本に描かれていない細部まで映像には写ってしまうので 小道具一つでもおろそかにできない
その一つ一つが 重要なファクターとなるから
 
さて 映画を観ての感想は・・・
映画でフィーチャーされていたのは 「母親」の「存在と不在」
本を読んだ時はさほど感じなかったことが 今となっては不思議な位
一方は過剰なまで息子に愛情を注ぐ母親 と 片や自己実現(!)のために息子を捨てた母親
(これは一方的な見方で 実際はどうだったか明らかでない)
 
この映画では 犯人はそれぞれの母親によって犯罪を犯すようになって行った と受け取られかねない
描き方をしている
 
一昔前「母原病」という言葉により 子供の問題行動は全て母の接し方が原因であるといわれ
不登校(当時は登校拒否と言われた)などで悩む世の母親たちは 自分を責めた
しかし 現在ではこの説は説得力を欠き 忘れ去られているという
 
「告白」を観て この犯人たちを追い込み犯罪に走らせたのは 母親であるとでも言いたげで 
久しぶりにこの言葉を思い出した 
本を読んだ時には まず ないがしろにされがちな「被害者家族の断腸の思い」 や
「少年法」の矛盾点などを思った  
勿論 犯人の母親の存在・不在も大きな影を投げかけはしたが・・・
映画になり 2女優の演技合戦によってか 「母」が大きく前面に出てきたのかもしれない
去ってしまった「母」は その顔も鮮明ではなく 不在が強調されていたのだろうか?
 
13〜14歳 自意識が研ぎ澄まされ 親や家族から自立への一歩を踏み出しつつも
大人になりきれていない自分をもどかしく思い 子供の自分を恥ずかしく あるいは 憤りを抱いている
 
それは 特別なことではなく誰もが通過する人生の一コマだが 過ぎ去って初めて判ることなのだろう
 
 
映画と小説は別 
それは 「受け手」 つまりは自分の感受性の問題なんだ と改めて感じた
文字が訴えかけることと映像から受け取る印象 違って当然なんだ と
 
解説
 2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」の
中島哲也監督が映画化した戦慄のエンタテインメント復讐劇。
担任クラスの生徒に娘を殺された女性教師が繰り広げる復讐の顛末が、
事件に関わった登場人物たちそれぞれの視点から緊張感あふれるタッチで綴られてゆく。
主演は「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」の松たか子、共演に岡田将生、木村佳乃。
 とある中学校の終業日。1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。
数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件は、
警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。
そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言するのだった。
その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと寺田良輝が新担任として
クラスにやってくる。そんな中、以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスでイジメの標的となり、
一方の犯人Bはひきこもりとなってしまうのだが…。    〜 allcinena より
 
因みに 最後の爆発は実際には無かったと思いますが・・・いかがでしょう?
全てのものが落下してくる映像は 昔のM・アントニオーニの映画「砂丘」の一場面にそっくりだった
 
映画も 興味深く観ることができた 時間があれば是非どうぞ!  
 
拙ブログ本の記事は →http://blogs.yahoo.co.jp/andante730/32109868.html
 
映画の公式サイト → http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html
 
最後に 少しでも後味が良くなるように・・・
エンドロールに流れる 「オンブラ・マイフ」  映画ではピアノ曲だったが
http://www.youtube.com/watch?v=5rBEcokvsF0  こちらはキャスリーン・バトルの歌で
 
  
 
 
 
 
 
 

閉じる コメント(34)

rejimiさん♪
映像が綺麗だし、映画好きならきっと楽しめると思いますよ。本もお時間があったら、是絵日。何といっても本がスタートですから。

2010/6/9(水) 午後 10:50 アンダンテ 返信する

ビクさん♪
流石に中学生は無理ですね〜。
熱血教師、それなりの裏はあったのですが、KYだったのは確かです。単純にエンターテイメント、と言いきれない作品だったと思います。

2010/6/9(水) 午後 10:52 アンダンテ 返信する

話題になってますね。
まだ観てないです〜。

2010/6/9(水) 午後 11:45 おひるね 返信する

おひるねさん♪
決して後味の良い作品ではないのですが、お時間と興味がおありでしたら
是非。

2010/6/10(木) 午後 10:41 アンダンテ 返信する

アバター

未見ですが母原病には当時憤慨しました(笑)なぜ父親は責められないのと。
韓国映画の母なる証明は凄い映画でしたが。

2010/6/11(金) 午後 2:27 hitomi 返信する

hitomiさん♪
御帰りなさい!
こんな言葉を連想したのは私だけかもしれません(苦笑)
でも、原作ではあまり感じなかったのですが、映画ではその部分が強調されていたように感じてしまいました。

2010/6/11(金) 午後 7:48 アンダンテ 返信する

微妙な感情を中島監督が上手い演出で映像として表現していたという印象が強かったです。
松さん演じる森口悠子、ハマリ過ぎていて怖かったですね。
原作を読んでいなかったので、あのようなカタチでの復讐をしてくるとは、想像も付かなかったです。そんなサプライズ的要素も含まれている点も評価できると思います。
人間という生物の弱さを真正面から描いていた作品だったと思いました。

2010/6/12(土) 午後 9:46 ken 返信する

Kenさん♪
松たか子、確かに嵌ってましたね。監督の持ち味の切れのある映像もインパクト大でした。
人間のダークな面が描かれた作品でした。

2010/6/12(土) 午後 9:58 アンダンテ 返信する

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これは本を読んだから、もう観なくてもいいかな、と思っていたのですが、レビューを読んだら映画も観たくなりました。
確かに映像にすると、文字では伏せておけるところが映ってしまいますから、工夫が要るでしょうね。

2010/6/13(日) 午後 10:52 [ あきりん ] 返信する

あきりんさん♪
原作本がある作品は、映像化、難しいでしょうね。読者一人一人のイメージが出来あがっているでしょうし。
良くできて作品だったと思います。

2010/6/14(月) 午前 10:58 アンダンテ 返信する

観ましたので再度読みに来ました^^
やっぱり子供にとって母親は影響力あるのでしょうね!
ただ私にはそれだけじゃない気がしてなりません(^^;)
世界にはもっともっと不幸な子どもたちが一杯居るのに・・・
まぁ比較しても仕方ないですが^^
TBお願いしますね♪

2010/6/14(月) 午後 3:52 [ Golgo15 ] 返信する

アバター

なるほど、確かに2人の母親像がありました。
しかしそこから又考えさせられますね。
子どもが何らかの歪んだ方向に行ってしまう理由なんて、本当のところはわからないのかもしれません。いろいろな要素が混ざってそうなるわけで・・
う〜ん、難しいですね。
しかし原作以上に映像は衝撃的で観賞後はドッと疲れました。(ーー゛)
大変遅くなりました。TBさせてくださいね。

2010/6/25(金) 午後 0:47 choro 返信する

L&PBoxerさん♪
ですよね。飢えや病気と闘っている現実など、少しの想像力を働かせて、思いやりを持てたら良いのに、「自分」のことしか考えられないって切ないですね。
TBありがとうございます。

2010/6/25(金) 午後 6:15 アンダンテ 返信する

choroさん♪
おっしゃる通り、決して後味が良いとは言えない結末で、疲れました。皆、父親は何してるんだ〜〜?!ま、私が怒ってもね・・・。
TBありがとうございます。

2010/6/25(金) 午後 6:18 アンダンテ 返信する

母原病ってはじめて知りました
まだまだ勉強不足ですね
映画は原作をうまくシェイプしていると感じましたが
う〜ん
今となっては騒ぎ過ぎの感が否めないかも

TBお願いします

2011/3/5(土) 午後 6:00 [ HK ] 返信する

HKさん♪
知らないのはお若い証拠!はい、確かにそう思います。活字と映像、これは上手くいった例だと思います。
TBありがとうございます。

2011/3/5(土) 午後 7:42 アンダンテ 返信する

最後の爆発はどうだったでしょうね。映画自体をファンタジーのように捉えたので、どちらもありです。
少年Aに大切な人を失う哀しみを実感させたことで、十分目的は達成されてました。
でも彼には、翌日嘘だと分かるまやかしは通用しなかったかもしれません。
面白い作品でした。TBさせてくださいね。

2011/3/6(日) 午前 5:22 pu-ko 返信する

pu-koさん♪
観る人によって、様々な解釈ができますね、この映画。小説から入った人と、映画から入った人でも見解が分かれるかもです。
TBありがとうございます。

2011/3/8(火) 午後 10:41 アンダンテ 返信する

この映画はとても面白いです。不安定な年齢の時期には
「両親」の存在がとても大きいと思うんです。この映画では
父親の存在感がありません。学校はあくまで人格形成の補助に過ぎす
過度の期待は親の逃げ道なのでしょうね〜 これ見ながら自分が通ってきたこの時期思いだしてあ〜やっぱ男子は特にこの時期、父親の
躾けがとても重要だったな〜と思いますね〜TB&ぽち

2011/6/21(火) 午後 3:21 pony 返信する

ポニーさん♪
原作もだけれど、父親が不在ですよね。日本の現実を反映しているのかな?と。
一時期14歳が半在を起こしてクローズアップされましたね。やはり、大人でも子供でもなく自分でも持て余してしまう難しい年齢なんでしょうね。誰でも通る道だけれど・・・
TBありがとうございまっす。

2011/6/21(火) 午後 11:46 アンダンテ 返信する

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